パーマにはどれくらい時間がかかる?気になるメンズパーマの時間や当日のシャンプーについても紹介

コンプレックスや悩みの解消、イメチェンなどに役立つパーマ。毎日のヘアセットが時短になるメリットもあり、男女問わず人気があります。

まだパーマをかけたことのない人の場合、どんなパーマがあるのかやどれくらい時間がかかるのか・当日はシャンプーができるのかなど、気になることも多いのではないでしょうか。

そこでこの記事では、パーマの種類と所要時間の目安や、当日のシャンプーについて注意点を紹介します。メンズ人気のパーマと施術時間についてもお伝えしますので、男性もぜひ参考にしてください。

髪質やダメージ度合い・施術者の技術などによってパーマの施術時間は変わる

パーマは種類によって技術が変わるため、施術時間が異なります。この施術時間は、お客様の髪の長さや量・髪質・ダメージ度合いなどによっても変動するのが特徴です。クセがある髪や長い髪のお客様は、通常よりも施術時間が長引くことがあります。

また、同じスタイルの施術をする場合でも、美容師によって早さが違うのが一般的です。薬剤やロッドの選定・髪を巻く時間に差が生じやすいほか、薬剤を塗布したあとは髪の状態を見ながら慎重に進めるため、経験や技術力のある美容師のほうが早く施術が済むでしょう。

パーマの種類と所要時間の目安

はじめてパーマをかける方は、どんな種類があるのかや、所要時間が分からないかもしれません。ここでは、パーマの種類と所要時間の目安について紹介します。

なお、さきほどお伝えしたように、パーマの種類や髪の長さ・髪質などによって実際の施術時間は異なるため、参考程度に把握しておくとよいでしょう。

コールドパーマ(通常のパーマ)|1時間半~2時間

パーマとしてスタンダードなのがコールドパーマです。コールドパーマは、ロッドとよばれる筒状のものに髪を巻き付けて、熱を加えずにカールをつけます。

ロッドを巻いた髪に薬剤(1液)をつけてしばらく置き、薬剤(2液)をつけてさらに時間を置くことでクセをつける方法。髪の毛が濡れているときに一番カールが強くでるのが特徴です。

放置時間が1液と2液でそれぞれ必要なため、ショートヘアで1時間半、ロングヘアでは2時間ほどの時間がかかります。

デジタルパーマ|2.5~3時間

デジタルパーマは、まず薬剤(1液)をつけて髪をやわらかくしてから一度洗い流し、ロッドを巻いた髪に薬剤(2液)をつけて、熱をくわえることでカールを記憶させる方法。形状記憶パーマともいわれます。

コールドパーマと違い、濡れているときより乾いてから動きがでるパーマ。熱をくわえるため通常のパーマよりもちがいいのがメリットで、専用の機械を使うためコールドパーマより値段が高くなることが多く、施術時間は2.5~3時間程度要します。

低温デジタルパーマ|1.5~2時間

低温デジタルパーマはその名のとおり、普通のデジタルパーマより低温の熱でパーマをつくる方法です。普通のデジタルパーマが70℃ほどの熱をくわえるのに対し、低温デジタルパーマでは50℃程度の熱で、薬剤もダメージが少ないものを使用します。

施術時間は1.5~2時間と短いため、長い時間座るのが苦手な方や、髪のダメージが気になる方におすすめの施術。ただし、デジタルパーマよりもちが悪く、2カ月程度で落ちてしまいます。

縮毛矯正|2~3時間

縮毛矯正とは「矯正」とあるとおり、クセ毛や縮れ毛をまっすぐにすることを目的としたパーマ。一度かけると、かけた部分は半永久的にストレートを保つことができます。

まず、薬剤で髪の毛のクセが出る原因である、組織の結合を切断。髪をやわらかくしたあと、ヘアアイロンの熱で髪をまっすぐに伸ばしていきます。その後、まっすぐになった状態をキープするために、2液をつけて髪の組織を再結合させるという方法です。

アイロンの熱によるダメージが大きいというデメリットがあります。

薬剤を放置する時間と熱をくわえる時間が必要で、以前は3~4時間かかっていた施術ですが、最近では薬剤の品質向上で2~3時間程度で済むことが多いようです。

ストレートパーマ|2~3時間

ストレートパーマと縮毛矯正は、どちらもクセのある髪の毛をストレートにする施術ですが、どう違うのかわからない方もいるかもしれません。薬剤をつけて髪を伸ばし放置するという方法は同じですが、一番の違いは熱をくわえるかどうか。

ストレートパーマは薬剤の効果だけで髪をまっすぐにするため、縮毛矯正よりダメージが少なく、かかり具合が軽いのが特徴で、比較的軽いくせ毛やパーマがかかった髪を元に戻すときにおすすめです。

薬剤を2回つけて放置するため、カットとブロー込みで2~3時間程度見ておくとよいでしょう。

クリープパーマ|2~2.5時間

クリープパーマとは、加温と水分のバランスによって髪内部の構造をかえるという手法です。薬剤をつけた髪にスチームを当ててからロッドを巻き、一度薬剤を洗い流してから髪に蒸しタオルを巻いて加熱したり、直接スチームを当てたりしてカールをつけます。

コールドパーマと同じ薬剤を使用しますが、量は少なめで放置時間も短めなので、髪に与えるダメージが少ないのが特徴です。

猫毛や軟毛など、コシがなくパーマがかかりにくい髪質でもしっかりパーマがかかり、もちもいいというメリットもあります。髪のダメージは少ないですが、髪の毛を蒸すという工程があるため、2~2.5時間ほど必要です。

水パーマ|1.5時間程度

水パーマは、髪に細かい粒子のナノスチームを当てることでキューティクルをひらいた状態にし、薬剤を浸透させる手法。熱をくわえず髪を保湿しながらかけるため、ダメージが少なく短時間ですむのがメリットです。

ただし、クセが強かったり熱をくわえるパーマをかけた髪にはかかりにくく、もちは1〜3カ月と短めであることは知っておきましょう。薬剤が浸透しやすい状態にしてかけるため、1時間半程度の短い施術時間で済みます。

メンズ人気のパーマ|ツイストパーマやその他特殊パーマなど

パーマは女性だけでなく男性にも人気があります。以下でツイストパーマをはじめ、ドレッド・ピンパーマ・スパイラルパーマなどの特殊パーマや、カルマパーマ・波巻きパーマなど、メンズ人気のパーマの種類と所要時間の目安も見ていきましょう。

ツイストパーマ|2.5~3時間

ツイストパーマは、ブロック状に分けた髪の束をねじってピンでとめ、薬剤をつけてパーマをかけていきます。ブロックの大きさやねじる強さなどによって、さまざまな仕上がりにすることが可能。

無造作ヘアや自然なクセ毛風・強めにかけてチリチリな質感を楽しむなど、バリエーションが豊富なのが特徴です。

髪の状態やクセ・髪質などによって、また、どんな仕上がりにするかによっても時間は変わります。施術時間はコールドパーマより長めの2.5~3時間はかかることを覚悟しましょう。

ドレッド|4~6時間以上

ドレッドヘアとは細かいパーマをかけた髪を束にして、さらにそれを編み込んで作るパーマです。

細かいパーマをかけるだけでも時間を要し、編み込んでいくなどほかのパーマよりも工程が多いため、少なくとも4〜6時間ほど要します。また、髪の長さや量・ドレッドの種類によっては8〜12時間と、半日以上かかってしまうこともあるようです。

高度な技術を必要とするため、すべての美容室でできるわけではなく、料金も高めに設定されています。

ピンパーマ|2~3時間

ピンパーマは髪を指に巻き付けてピンで固定し、パーマをかけます。通常よりも小さめのロッドを使うことも。短髪でも対応できるため、男性に人気です。細かく巻くのが特徴で立体的に仕上がり、ナチュラルなくせ毛感を演出できます。

施術時間は、カット込みで2〜3時間程度です。

スパイラルパーマ|3~3.5時間

スパイラルパーマは、毛束をロッドにらせん状(スパイラル)に巻いて作るパーマです。コールドパーマは毛束とロッドが平行になるように巻きつけますが、スパイラルパーマは毛束がロッドに垂直になるように巻きつけます。

縦長でらせん状のカールに仕上がり、根元から毛先にかけて細くふんわりと立体感が出るのが特徴です。ロッドの太さや巻きの強さを変えて、さまざまなスタイルが楽しめます。

所要時間は、カットとあわせて3〜3.5時間が目安です。

カルマパーマ|2時間程度

カルマパーマとは、根元から毛先まで均一にパーマをかけ、前髪に分け目を作るスタイルです。韓国風のスタイルで人気です。カールの大きさやかかり具合は調整可能で、自然なボリュームと柔らかい動きを演出できます。

所要時間は、カット・シャンプー込みで2時間程度と比較的短めです。

波巻きパーマ|2~3時間

波巻きパーマは、毛束に複数のロッドを用いて波上の緩やかなウェーブをつけるパーマです。幅広い髪質・長さに対応でき、緩やかなカールで無造作感や自然な立体感を出せます。施術時間は2〜3時間です。

パーマ施術の流れと各工程の時間の目安|コールドパーマの例

コールドパーマを例に、パーマの施術の流れと各工程の時間の目安を紹介します。

工程

所要時間

目的

カウンセリング

5~10分

希望のスタイルや髪質などをお客様と美容師とで共有する

シャンプー

10分

髪の汚れや油分を落とし、薬剤を浸透させやすくする

カット

15分程度

※髪の長さや量による

髪の長さや形を調整する

ワインディング

20分程度

※髪の長さや量による

ロッドに髪を巻き付ける

薬剤(1剤)の塗布

5~10分

髪の形状を変えて新しい形状(カール)を作る

放置

ロッドは外さず流す

5~20分

薬剤を浸透させる

薬剤(2剤)の塗布

5~10分

1剤で形成したカールを定着させる

放置

ロッドを外して流す

5~20分

薬剤を浸透させる

ドライヤー&ブロー

15~20分

希望のスタイルに仕上げる

パーマとカラーを同じ日にした際の時間の目安

パーマだけで2時間かかるなら、パーマとカラーを同時にオーダーしたらどれくらいかかるのか気になる方もいらっしゃるかもしれません。

カラーにかかる時間はおおよそ1~1.5時間。リタッチの場合で1時間、髪全体のカラーの場合1.5時間程度が目安です。そのため、コールドパーマ+全体カラーで3時間、デジタルパーマ+全体カラーで4時間程度を想定するとよいでしょう。

なお、髪の長さやカラーデザイン(インナーカラー・グラデーションカラーなど)によっても、所要時間や同時施術が可能かどうかは変わります。

パーマとカラーの同時施術については、以下の記事も参考にしてみてください。

パーマとカラーは同時に施術できる?同時施術をする時のおすすめの順番とメリット・デメリットを紹介

パーマ施術に行く前にしておくべきこと

ここからは、パーマ施術を受ける前にしておくべきことを紹介します。

数日前からヘアケアを念入りにしておく

パーマで使う薬剤は、健康な髪ほど効果を発揮します。そのため、パーマ施術の数日前からトリートメントを使用したり、頭皮マッサージをしたりするなど、ヘアケアを念入りに行うのがおすすめです。

頭皮ケアによって髪に栄養がいきわたりやすくなり、健康な髪質になれるので、普段からお手入れをしておくとよいでしょう。

なお、施術当日はヘアオイルなどをつけないでください。シャンプーで十分に落としきれずに残ってしまうと、薬剤が浸透しない可能性があります。

希望の仕上がりを決めて予約をする

パーマは時間がかかるので、事前に予約をしましょう。仕上がりは美容師の技術に大きく左右されるため、希望のイメージをしっかりと共有することが大切です。カウンセリングのときなどに参考画像を見せると、具体的な仕上がりイメージが伝わりやすいでしょう。

パーマをかけた日はシャンプーはやめるべき?どうしてもシャンプーしたいときは?

パーマをかけた当日のシャンプーは、一般的にNGとされています。これはパーマでつくったウェーブやカールがしっかり定着しておらず、シャンプーで落ちてしまう可能性があるためです。

基本的にパーマをかけてから48時間は、パーマのもちをよくするためにもシャンプーはしない方がベターでしょう。

パーマをかけた当日のシャンプーで気を付けること

シャンプーをしない方がいいとわかっていても、パーマをかけた当日に汗をかいたりスタイリング剤をつけていたりすると、そのまま寝るのが嫌だと感じることもありますよね。

どうしてもシャンプーをしたい場合はこれから紹介することに気をつけることで、パーマの落ちを軽減することができるでしょう。

洗浄力の強いシャンプーを使わない

パーマをかけて48時間以内のシャンプーでは、洗浄成分の弱いものを使うのがおすすめ。できれば、お湯だけで汚れを洗い流す程度にしておくのがベストですが、使うのであればパーマヘア専用のシャンプーにするなどの工夫をしましょう。

できるだけパーマの薬剤を落としてしまわないように、気をつける必要があります。

カールを伸ばさないように気を付ける

シャンプー中に髪を伸ばしながら引っ張ったり、クシやシャンプーブラシでとかす行為はNG。できるだけパーマのクセをかえないよう、髪の毛をもむようにして洗いましょう。

ゴシゴシと髪を拭かない

洗い終わったあとも髪を伸ばしたり引っ張るのは避け、タオルドライをするときにはタオルで包んでやさしくポンポンとたたいて水分をとります。

パーマをかけた髪はダメージがあり、デリケートな状態です。ゴシゴシと髪をこすって、さらにダメージを与えないように気をつけましょう。

お湯の温度は低温にする

パーマをかけた髪に高温のシャワーは厳禁。髪を構成するタンパク質は熱で変化しやすいため、パーマが定着していない髪に熱いお湯をかけると、パーマがとれる原因になってしまいます。せっかくかけたパーマを落とさないように、できるだけ熱をくわえないことが大切です。

シャワーの温度は38℃くらいが目安。ぬるいと感じる程度のお湯で洗うようにしましょう。

すぐにドライヤーで乾かす

髪を濡らすとキューティクルが開き、開いたキューティクルからは水分がぬけてしまうので、髪の乾燥やダメージにつながるため、できるだけ早くドライヤーで乾かしましょう。

また、濡れたまま放置するとパーマがとれやすくなってしまうだけでなく、菌が繁殖しやすい状態であることにも注意が必要。

ドライヤーで乾かす際にも髪を引っ張ったり手ぐしで伸ばしたりしないように気をつけ、下から髪を持ち上げるようにして風をあてます。乾燥を防ぐため、乾かしすぎないようにしましょう。

パーマの種類によって施術時間が異なる!当日は時間に余裕を持たせておくと安心

パーマの種類は豊富にあり、使用するロッドや薬剤・施術方法に違いがあります。そのためどのパーマをするかによって、施術時間が異なるのが特徴です。早いもので1時間半、長いもので6時間以上かかってしまうなど、大きな差があります。

また、施術に要する時間は髪の長さや髪質・ダメージ度合い・美容師の技術力などでも変動し、クセ毛や長い髪は通常よりも時間がかかってしまうことも。

髪が健康であるほどパーマがかかりやすくなるので、施術日当日までにトリートメントの使用や頭皮マッサージなどのヘアケアをしておきましょう。

ここで紹介した施術時間を参考に、当日は時間に余裕を持たせておくと安心です。


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