目に入るすべてがデザインのアイディア!独自の世界観を武器にサロンをオープン ネイリスト・MISUZUさん
ヴィンテージ×個性派ニュアンスというほかにはない独自のセンスで多くのデザインを生み出すネイリストMISUZUさん。ネイリスト歴2年でネイルチップの売上が月100件にのぼるほどの人気を得ています。
前編ではオンラインで受注をするネイルチップについて、お客さまの希望を確実に伺うためのオーダー方法や、個性的なデザインが生まれたきっかけを伺いました。後編では人気のきっかけとなったインスタグラムの投稿のこだわりや、お客さまに直接会いたくなったと話すMISUZUさんが2023年中にオープン予定のプライベートサロンについて紹介します。
今回お話を伺ったのは…
MISUZUさん
ネイリスト
アパレル関係の仕事をしながら休日にネイルスクールに通い技術を取得。妊娠、出産を期に転職し、ネイリストとしてAYA NAILZに勤務する。約1年働いた後、2人目の妊娠をきっかけに退職。出産後にフリーランスとなり、現在はネイルチップの販売を中心に活躍している。2023年内に二子新地の自宅にてネイルサロンをオープン予定。
日常で目に入るすべてのものがデザインのアイディアに
――インスタグラムでネイルチップのオーダーを受け付けているとのこと。2023年5月現在1.3万人のフォロワーがいらっしゃいますが、どのようにして広めて行かれたのですか?
サロンに勤めているころからネイルチップの写真を投稿していたのですが、爆発的に伸びたわけではなく、少しずつ「いいね」やフォロワーが増えていきました。とくに独立して本格的にネイルチップの販売をはじめてからは、投稿数が増えることでリアクションも増加。どのような写真を載せたら反響があるのか背景や撮影場所などを思考錯誤した結果、今の撮影スタイルに落ち着きました。
毎日投稿したほうがいいという話を聞いたこともありますが時間的に難しいため、ネイルチップができたときの1枚の投稿に注力するようにしています。個性的なデザインを多数掲載しているので、目に留まりやすいというのもフォロワーが増えた理由かもしれません。
――現在の撮影スタイルのこだわりは?
私のデザインはパーツが多く、立体的なことが特徴なので、影があまり濃く出ないように意識をしています。それから透明のパーツなどは光の反射をきれいに写すように。自然光で明るい同じ時間帯に撮影するようにしています。とにかくチップがきれいにうつるのが一番です。またフォロワーさんはヴィンテージデザインが好きな方が多いので、チップの下に台紙を敷いて、統一感を出しています。
――これほどまでに個性的なネイルを作るためのアイディアはどこからくるのでしょうか。
デザインのアイディアは手芸屋や雑貨屋に行って考えます。パーツを見つけてからそれを生かしたデザインを考えることが多いですね。いろんなパーツを見ながら「このアイテムにはこの色や模様が合いそうだな」と想像を巡らせていきます。また服やインテリアなどネイルに関係のないところから着想を得ることも。もともとさまざまな色やデザインを観察することが好きだったので、普段から目に入ったものはなんでもデザインのきっかけになりますね。
――アイディアを探すためのお店巡りはどのくらいのペースで通われているんですか?
週に何回、特定のお店に行く、などということは決めていません。普段から100均や雑貨屋など見つけたら絶対に入るようにしています。仕事のために通うというよりはプライベートのお出かけの延長のような意識です。
お客さまに会いたいという思いが募り、プライベートサロンをオープン
――2023年中にプライベートサロンをオープンの予定とのことですが、なにかきっかけがあったのですか?
ネイルチップを届けた後に、メッセージや実際にネイルをつけたお写真を送ってきてくださる方が多く、直接会ってみたいなという気持ちが強くなったんです。最初のころは限られた時間でお客さまの理想が叶えられのるか、技術的に不安なことがありました。しかし経験を積み、技術も上がってきた今ならできるのではないかと思い、自宅の一室をサロンにするための準備をすすめています。
――ネイルチップの受注は減らしていく予定ですか?
ネイルチップの製作も好きなので、意図的に減らすことは考えていません。ただし、今後は値上げを考えています。現在7,000円〜8,000円で受けているのですが、パーツの物価が上がるなどなかなか採算が取れなくなっていて。価格を上げるとその分オーダーも減ってしまうと思っているので、その分サロンでの仕事が増えてほしいですね。
眠れるほどリラックスした空間でつくる唯一無二のネイル
――サロンのコンセプトやこだわりを教えてください。
眠れるくらいリラックスした空間を作りたいと思っています。施術の間は2、3時間座りっぱなしになるので、その間リラックスして過ごしてほしいんです。そのためにソファーなどの家具にこだわり、施術中も手の疲れないものを厳選しています。サロンの空間は、刺激が入らないようにシンプルに。一方で私のインスタグラムの世界観が好きなお客さまのためにヴィンテージの落ち着いた小物などをおいて雰囲気を作っていきたいです。
――サロンをオープンするにあたって、MISUZUさんの強みはどのような点だとお考えですか?
お客さまの希望に応えるためになんでもやりますという気持ちは人一倍強いです。難しいデザインを施したり、珍しいパーツを取り寄せたり、ほかにはないデザインを望む方が多いと思うので、できる限り理想のネイルをつくりあげていきたいですね。時間をかけたり、途中でパーツを探しに出かけたりすることができない分、今まで以上に技術をみがき、多くのパーツを準備してお客さまをお迎えしたいと思っています。
MISUZUさんが作るプライベートサロンの3つのこだわり
1.日常生活からデザインのアイディアを吸収
2.眠れるほど快適な空間を作る
3.技術力と豊富なパーツを揃えて個性的なネイルを作る
ネイリスト歴2年目にしてネイルチップが大人気、ご自身のサロンまでオープンさせるというMISUZUさん。人気の裏にはネイルが好きという気持ちとそれに伴う努力、さらにはお客さまに満足してほしいというぶれない気持ちがありました。デザインに悩む方、ネイルチップに興味がある方、プライベートサロンをオープンしたい方はぜひ参考にしてみてください。