経験を積むことで着実にステップアップできる環境に感謝。お客様の笑顔は店舗全員の働きやすさから「Terra Blue 渋谷店」古林岬さん

渋谷、池袋、銀座、新宿と東京の主要駅に店舗を構えるネイル＆アイサロン「Terra」。高い技術力とデザインの豊富さが人気の理由です。

今回は「Terra Blue 渋谷店」でリーダー兼インストラクターを務める古林岬さんにインタビュー。前編では、未経験から役職を得るまでに行った技術の習得方法などをご紹介しました。

後編ではリーダーやインストラクターになっての意識の変化やお客様に対する思いをお話ししてくれました。

今回、お話を伺ったのは…

「Terra Blue 渋谷店」

ネイリスト　古林岬さん

4年制の大学を卒業後、飲食店のアルバイトを開始。同時にネイルスクールに通い、技術を習得する。「Terra」入社後にはネイルのスキルを磨きながら、前職で培った接客の心掛けを意識し、人気ネイリストへ。入社2年半で渋谷店の店舗の役職と技術を教えるインストラクターを兼任している。

ネイルはチームプレイ。周囲を見ながら常に最善を選択

――サブチーフやインストラクターになって、心境や働き方に変化はありましたか？

自分のなかで理解していることでも、教える立場になると「言語化」しなければならない点が難しいと感じています。実際に見本として施術を見てもらうのが一番早いのですが、言葉で説明する力は意識するようになりました。

また、ネイルは流行や新しい技術が次々と出てくるので、新しい情報を常に得ることも欠かせません。最新のトレンドを知るために、リアルタイムで情報が更新されるInstagramを活用しています。検索するというよりは、普段からネイル関連の投稿を見ているので、自然とおすすめに最新のデザインや技術が出てきて、それをキャッチアップする形です。

――チームのなかで意識していることはありますか？

ネイルは一人で完結する仕事ではないので、スタッフ同士の意識の差や感じ方の違いを理解するよう心掛け、「この子は今どのように感じているんだろう」と相手の立場にたって考えることを大切にしています。

この「相手の気持ちを想像して寄り添う力」は、学生時代の接客業のアルバイトで培うことができました。、接客を通して「お客様の表情や声から気持ちを読み取ること」を叩き込まれたんです。その経験がカウンセリングやスタッフとの関わりに活きていると感じます。

――接客面で特に大切にしていることは？

お客様は施術について詳しく知らないのが当たり前なので、できるだけ分かりやすく伝えることを意識しています。たとえば、席に案内する際も置き去りにしないように同じ歩幅を意識して「こちらです」と丁寧に声をかけるなどです。小さなことですが大切だと思っています。

また、ネイルサロンは個人の担当制に見えても、実際は「チームで営業を回す」ことが大切です。「このスタッフは今困っていそうだな」「この施術ペースだと時間内に終わらないかも」と気づいたら、空いているスタッフに声をかけて一緒に入ってもらうなど、全体を見ながら調整しています。

多彩な技術を習得することで、そのスキルが自分の財産になる

――カウンセリングで工夫している点も教えてください。

デザインが明確に決まっている方には、できる限りサロンの商材で再現します。一方で希望が漠然としている方には、デザインの方向性を段階的に絞り込む形で提案。このプロセスは、日頃のリサーチや新しい商材の試行とつながっており、学んだ分だけ自分の引き出しが増えていく実感があります。成功と失敗を繰り返すなかで「このパターンは可愛く仕上がる」という引き出しが積み重なり、それを次のお客様に活かせるようになりました。

――店舗全体の特徴や雰囲気について教えてください。

当店はジャンルを問わず幅広いデザインに対応しており、ニュアンス系から大人っぽいデザイン、ゴテゴテしたパーツ系まで、オールマイティーに施術を行っています。さまざまなお客様がいらっしゃる環境のおかげで、自分自身の技術の引き出しも自然と増えていきました。同じようなデザインだけを扱うサロンであれば、ここまで幅広い対応力は身につかなかったと思います。

――得意な技術はありますか？

得意なのはニュアンス系のデザイン。シンプルながらも雰囲気のある仕上がりが好きです。現在はロングのスカルプネイルの精度をさらに高めるための練習しており、より技術の幅を広げるよう努めています。

――これまでを振り返って、今のサロン環境でよかったと思うことは？

入社前は「自分の得意なこと」や「これだけはやりたい」という強いこだわりがとくになく、方向性も定まっていませんでした。そのため、オールマイティーにさまざまなデザインを経験できたことは自分にとって大きな財産です。特定の技術に特化するのも一つの道ですが、幅広く対応できることは人材としての強みになると感じています。

たくさんのネイリストに自分らしく楽しみながら働いてほしい

――今後の目標について教えてください。

お客様の期待に応えられる技術力を高めることが第一の目標です。役職を務めているとはいえ、ベテランのネイリストに比べると、まだまだ技術力の差を感じる部分もあるので、そこは参考にして成長していきたいと思います。そのために、日々の営業中でも「このやり方でいいですか？」「もっといい方法はありますか？」と、先輩に積極的に質問するように。距離感が近いサロンだからこそ、成長の機会を逃さず取り入れられていると思います。

――これからネイリストを目指す方や転職を考えている方へのアドバイスは？

まずはたくさんのサロンを見て、実際に働く人に会ってみることをおすすめします。お店の空気感や雰囲気は、会って初めてわかる部分が大きいからです。また「ネイリストとしてこうあるべき」と気負いすぎずに取り組むことも大切。技術を習得する過程は大変なこともありますが、できることが増えていくのは楽しいことですし、そのための練習も前向きに楽しめると思います。自分らしく、楽しみながら成長していってほしいです。

未経験からステップアップするために新人時代から古林さんが意識していること3つ

1.情報収集を徹底し、自身が成長できるサロンを選ぶ

2.気になったことはすぐに質問する

3.サロン内でチームとして働くことを心がける

異業種での経験も活かしながら自身の技術もチームでの成長も叶える古林さん。「気になることはとにかくすぐに聞くこと」が大切だと教えてくれました。これからのスキルアップや店舗でのご活躍も楽しみです。