世界初の技術「前髪エクステ」を開発!15万人を施術して取得した唯一無二の技術 美容師・小吉健太さん

世界で初めて「前髪エクステ」の施術を行い、現在では自社のブランドを立ち上げている「ACHFILO(アフィーロ)」の代表小吉健太さん。これまで約15万人のお客さまの前髪エクステを担当し、現在では海外からのお客さまも訪れるほど人気を博しています。人気の背景にはお客さまの悩みに真摯に向き合う姿勢と、施術を何度も繰り返して培った圧倒的な経験値がありました。

前編ではどのようにして前髪エクステが生まれたのか、お客さまの声によって進化した技術と前髪エクステがお客さまやスタッフに及ぼしたメリットを伺います。

今回、お話を伺ったのは…

小吉健太さん

鹿児島県出身。ハリウッド美容専門学校卒業後、都内のサロンの勤務やサロンの立ち上げなどの業務を担当したのち、2012年3月に現在のサロン「ACHFILO(アフィーロ)」をオープン。前髪エクステを中心に美髪や髪質改善で多くのお客さまからの支持を得る。

サロン

インスタグラム:@achfilo_koyoshi

重盛さと美さんの声から生まれた世界初の前髪エクステ技術

前髪エクステ開発時の重盛さと美さんのブログ

――前髪エクステの技術に特化しているとのことですが、力を入れたきっかけを教えてください。

以前から来てくださっているタレントの重盛さと美さんからご相談をいただいたのがきっかけです。「撮影前に前髪を切りすぎたのでどうにかしてほしい」とお願いがあり。そこでドイツのエクステが有名な会社の社長に、前髪にエクステをつける方法はないかと伺ったところ、「そんな技術は存在しない」と言われました。

ドイツはエクステが生まれた国で、今でも最先端の技術を持っているので、そこでないと言われたら世界中どこにもないんですよね。これは開発ができれば世界で初めての技術になると思い、研究をはじめました。それが8〜9年くらい前の出来事です。

――最初のエクステはどのくらいの期間で作られたのですか?

その時は急ぎだったので一般的なエクステをベースに2日でプロトタイプを作りました。実際につけた重盛さんがとても喜んでくださって、SNSに投稿したことによりすぐに人気に火がついたんです。そこから多くのお客さまが前髪エクステをオーダーしてくださるようになりました。今では「アフィーロ」の看板メニューとなっています

――そこから売上は大きく変わりましたか?

売上が大きく伸びたというよりは売上の構成比率が変わりました。全体の30〜40%が前髪エクステの予約に。ほとんどのお客さまがカットやカラーなどの一般的なメニューに加え、前髪エクステをオーダーしてくださるようになりました。現在も多くの方が前髪エクステを目的にご来店してくださいます。

貴重なお客さまからのクレームを集めて開発の材料にする

メンズのお客さまに前髪エクステをつける小吉さん

――世界初とのことで、小吉さんご自身はどのようにして技術を習得されたのですか?

お客さまの声だけを頼りに改良を重ねていきました。当初は「すぐに外れました」「地毛と絡まってしまいました」などたくさんのクレームが入っていたんです。そのようなご連絡をいただいた方にはもう一度来ていただくようにお願いして、きちんとなじむまで何度もエクステをつけさせていただきました。ご指摘を解決するにはどうしたらいいのか、技術や使用するエクステを都度研究して、現在の取れにくく髪になじむエクステを完成させていきました

お喜びの声ももちろんうれしいのですが、厳しいクレームの声をいただくことも同じくらいありがたいです。現在はエクステの開発から製造まですべて自社で行っており、引き続きお客さまの貴重な意見を元に改良を続けています

――エクステ自体を自社で製造されているんですね。

はい。コロナ禍でお客さまがご来店できない時期にこれは逆にチャンスだと思い、自社製造に踏み切りました。全国、全世界にあるエクステを大量に購入して徹底的に研究し、前髪エクステに一番良い製品を作りました。現在では海外メーカーのご協力もあり、国際特許を取得して「ACHFILO(アフィーロ)」の占有技術となっています。

約15万人の施術経験で繊細な技術を取得

前髪エクステのビフォーアフター

――現在はほかのサロンでも「前髪エクステ」の技術が広まっているのでしょうか?

前髪エクステのセミナーを開催しているので、そこで学んだ方がサロンのメニューに取り入れるなどして少しずつ広まっているようです。しかし僕は今まで約15万人の施術経験があり、研究を重ねてきたので前髪エクステについては「ACHFILO(アフィーロ)」の技術が一番だと自負しています。他店で思うようにいかず、お直しに来るお客さまもいらっしゃいますね。

――これまでにあったエクステと比べてどのような点が難しい技術なのでしょうか?

とても細かい作業になるので繊細な技術が必要です。なんとなく模倣はできるのですが、簡易的にやってしまうとすぐに外れたり、地毛が絡んでしまったり、失敗の原因になってしまいます。

――「前髪エクステ」を看板メニューとすることのメリットを教えてください。

お客さま貢献と従業員貢献の両方が叶う点だと思います。お客さま貢献とは、すぐに悩みを解決することです。たとえばインスタグラムの発信で〇〇カラーや〇〇カットと特徴を打ち出してアピールする方がいますが、お客さまが本当に求めているのは特別な技術以前に、悩みやコンプレックスを改善してなりたい自分になることだと思うんです。その点、前髪エクステは「小顔になりたい」「ボリュームを出したい」といった根本的な悩みを解決できるもの。ビフォーアフターの振り幅が大きく、たくさんの方を感動させられる技術だと思います。

――従業員貢献とは?

「ACHFILO(アフィーロ)」の前髪エクステの技術は慣れてくれば30分で1万2,000円くらいの売上になるんです。3時間で3万円を超えるため他の施術に比べて短期間で高単価が見込めます。約7時間働くと7〜8万円の売上になり、仮に給料バックを30〜40%と考えるとショートタイムでも月給40万円くらい稼げることに。「ACHFILO(アフィーロ)」では子育てをしながら働く方が多いので、短時間でもしっかりと売上が見込める前髪エクステの技術はスタッフにとってもありがたい技術です

それから美容師は年を重ねるとシャンプーを行う際の腰がきついという方も多いのですが、前髪エクステは無理な体勢をとらずに施術が可能。給与や年齢でキャリアを諦めてしまう美容師が多いなか、長く仕事を続けられるための画期的な技術だと思います

――従業員貢献の思いに至った経緯などはありますか?

意気揚々と独立をしていったスタッフのなかでも行き詰まる人がとても多かったんです。そのため「どうしたら美容師が本当に幸せになるのか?」を真剣に考えて、経営やマーケティングをたくさん勉強しました。そこで気づいたのは経営のうまい社長や成功者が語る幸せは「愛する人がいること」と「たくさんの仲間がいること」がポイントだということ

これを聞いてから、「アフィーロ」創業時の思い、ACHievement[達成組織]Active[大量行動]Creative[感動創造]Hospital[おもてなし]でFILO[徳と絆を結ぶ]チームになるという初心に返り、従業員全員が働きやすい環境を作ることを決めたんです。

――前髪エクステ以外に従業員のための制度はありますか?

現在は、美容師が夢へ挑戦しながらも安心と安定を提供できるよう、二つの制度を作っています。ひとつは美容師としてだけでなくマネージメントもできる人材育成の評価制度。もうひとつは経営に必要なあらゆる業務を「アフィーロ」で担い、現場で集中し続けられる環境を提供すること。この制度によって、独立以上の価値と時間と仲間を提供しています。また「アフィーロ」ではそのような環境を求める人材をつねに募集しています。


小吉さんが開発した前髪エクステが人気を得た3つの理由

1.世界で初めての技術であったこと

2.お客さまの声をもとに改良を重ねたこと

3.お客さまにもスタッフにもメリットのある技術であったこと

後編ではリピート率が約80%という「ACHFILO(アフィーロ)」の人気の秘密に迫ります。前髪エクステという技術はもちろん、小吉さんの仕事に対する誠実な考え方が影響していることがわかりました。

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Salon Data

ACHFILO
住所:東京都渋谷区渋谷1丁目22−3 ルアン渋谷 1F
TEL:03-6805-0416
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