ビューティコーディネーターとは?必要な検定や働き方を徹底解説!
接客や美容のスペシャリストといった立場から、お客様のご要望やニーズにあわせたスタイルをサポートするビューティコーディネーター。
来店時からご帰宅までをトータルサポートすることから、現在多くの人に注目されている職業です。
しかし、どんな試験を受ける必要があるのか、誰でも簡単になることはできるのか、さらにはどんなところで働くのかなど、気になることが多い職業でもありますよね。
そこで今回は、ビューティコーディネーターの概要にあわせて、主な働き方やどんなところでやりがいを感じられるのかについて解説します。
どんな職業なのか詳しく知りたい人はもちろん、ビューティコーディネーターとして働きたいと考える人は、ぜひ最後までチェックしてください。
ビューティコーディネーターとは
ビューティコーディネーターとは、「ビューティ・コーディネーター」と呼ばれる資格をもつ人のことです。この資格は、サロンで施術する前のお客様に「どんなスタイルをご要望なのか」をはじめ、コンプレックスや悩みなどを伺いながら、正しい知識をもとに理想のスタイルになるようサポートするのが主な仕事です。
ビューティコーディネーターの仕事は多岐にわたり、お客様のサポートに限らず、サロンで働くスタイリストの精神的なアシストもします。
ビューティコーディネーターの存在によって、お客様・サロン双方のサポートが実現できることから、従来に比べてハイレベルなスタイルに導くことができるのです。
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履歴書に書くことも可能なビジネス資格
ビューティコーディネーターの資格は、履歴書に書けるビジネス資格です。
取得方法や勉強法などについては後述しますが、履歴書に書ける美容関連の資格は、職業理美容師免許以外は少ないので、就職や転職、キャリアアップにも有利になるのが特徴の一つです。
ビューティコーディネーターのやりがいとは
「美容」と「接客」の両面をあわせもつビューティコーディネーター。では、働くなかでどんなシーンでやりがいを感じられるのでしょうか。ここでは、ビューティコーディネーターだからこそ感じるやりがいについて3つ紹介します。
1.幅広い知識を活かして相乗効果を生むことができる
ビューティコーディネーターは、さまざまな知識を豊富にもつ職業です。もっと言えば“美の専門知識をもとにした引き出しが豊富な人”なので、スタイリストやアイデザイナーといった単体では得られない知識の相乗効果を一人で発揮することが可能です。
さまざまな分野の知識・経験をもとにして、お客様ひとりひとりにあった提案・アドバイスができる点は、大きなやりがいを感じられるシーンと言えるでしょう。
2.お客様の「美しくなりたい」を実現できる
ビューティコーディネーターの仕事は、さまざまな知識を養ったうえで、来店したお客様のご要望を丁寧に伺い、悩みや不安をリカバリしながら理想のスタイルに導くこと。
豊富な知識や経験によって、一つの職種だけでは得られない知識をかけ合わせて、相乗効果を発揮できる職業だからこそ、お客様それぞれの「美しくなりたい」といった願いを実現できるのも、やりがいを感じられる一つと言えるでしょう。
3.お客様とスタイリストの架け橋として幅広く貢献できる
多くの知識や経験をもつビューティコーディネーターは、スタイリストのサポートをしながらお客様のマッチングを担当することも。そのため、サロンやスタイリストからも厚い信頼を寄せられる職業です。
お客様の要望と、スタイリストの「理想を叶えたい」という双方の思いを広い視点からサポートできるので、両者の架け橋として働けることも、やりがいを感じられる職業と言えるでしょう。
ビューティコーディネーターになるために|必要な検定と勉強方法
美容にまつわる知識や経験が豊富なビューティコーディネーター。実際に目指すにはどんな資格を取得するとよいのでしょうか。冒頭でもお話ししたように、ビューティコーディネーターは「ビューティ・コーディネーター」と呼ばれる資格を取得することが求められます。
ここでは、1~3級までの資格について、下級から順に解説します。
引用元
検定制度について|JBCA|NPO法人 日本ビューティ・コーディネーター協会
ビューティコーディーネーター3級
ビューティコーディネーター3級は、以下2つの資格のどちらかを受けることで取得できます。
・ビューティビジネス実務検定
・ビューティビジネス販売検定
それぞれの概要について解説します。
ビューティビジネス実務検定
ビューティビジネス実務検定は「美容業界で活躍を目指す人のための入門編」と位置付けられ、合格率は約80%で、説明10分・試験時間90分・3,300円(税込)の受験料で受けられる検定です。合格できればビューティコーディネーター3級に認定され、試験では以下の内容が問われます。
・ビジネス・コミュニケーション
・接客の基本
・ビューティ・コーディネーターの業務
・基礎美容知識
なお、ビューティビジネス実務検定は受験資格がなく、美容師やネイリスト、美容学校生や将来美容業界に進みたいと考える高校生など、どなたでも受験することができます。
ビューティビジネス販売検定
ビューティビジネス販売検定は美容品販売にまつわる検定で、合格率約80%・説明10分・試験時間90分・3,300円(税込)の受験料で受けられます。ビューティビジネス実務検定同様、合格できればビューティコーディネーター3級に認定され、試験では以下の内容が問われます。
・美容品の基礎知識
・美容品販売のナレッジと実践
・美容業界事情とコンプライアンス
受験資格はありませんが、美容品販売にまつわる内容であることから、美容業界を目指す学生のほか、美容系サロンに就職した新入社員や他業界から美容業界に転職を検討中の人に有効な検定です。
ビューティ・コーディネーター2級
ビューティ・コーディネーター2級は、3級合格(認定)者、または美容師免許を保有していて、美容サロンで働く人を対象とした検定です。
ビューティ・コーディネーターの知識を実際のカウンセリングに応用できるかを目的とした検定であるため、試験では以下の内容が問われます。
・フロアリーダーシップ
・顧客データ活用における基本知識
・サロンの店販を販売促進できる知識
・カウンセリングの基本~応用知識
・トータルビューティの基礎知識
説明10分・試験時間90分・5,500円(税込)の受験料で受けられ、60%以上の得点で合格となります。約40~50%の合格率なので、キャリアアップしたい人はもちろん、これまでの学びや実務経験などをチェックしたい人にはおすすめの検定です。
ビューティ・コーディネーター1級
ビューティ・コーディネーター1級は、2級合格者のみが受けられる難易度の高い検定です。健康な身体の知識をベースにした美容の提案ができるかを目的とした検定であるため、試験では以下の内容が問われます。
・美容に関する健康な身体の知識
・毛髪、肌のケア知識
・ビューティ・コーディネーターの最上級知識
説明10分・試験時間90分・9,900円(税込)の受験料で受けられ、60%以上の得点で合格です。しかし、合格率は約15~20%とハードルがきわめて高いことから、入念な試験対策が欠かせない検定です。
おすすめの勉強方法
ビューティコーディネーター3級や1~2級の取得を目指すなら、NPO法人日本ビューティ・コーディネーター協会が発行する認定テキストを使うのがおすすめです。
各級にあわせてテキストが発行されているので、目指したい検定にあわせて知識を養うことができます。さらに、同協会では過去問題も販売しているので、認定テキストとあわせて購入しておけば、勉強と並行して試験対策もできます。
受験するにあたって気になるのは「どんな問題が出題されるか」です。過去問題をこなせば試験傾向を把握しながら実力がつくので、過去問題を解き、わからない問題は認定テキストで確認するといった方法で知識を取り込んでいくとよいでしょう。
ビューティコーディネーターの資格を取ったら|主な働き方
ビューティコーディネーターは、お客様から施術前にご要望をヒアリングし、豊富な知識を活かしながら「どんな施術が適しているか」をご提案するのが仕事です。
ヘア・ヘッドスパ・ネイル・アイラッシュなどのご提案や施術後のアフターフォローまでを一貫しておこなうので、一人のスタイリストではなしえなかったご要望も、ビューティコーディネーターだからこそ実現しなければならないといった難しさもあります。
さらに、スタイリストにヒアリング内容を共有し、一緒に考えながら施術するといった働き方もあるので、お客様とスタイリストの架け橋として重要な役割を担っていると言えます。
お客様によっては、「イメージとちがうスタイルになってしまった」という経験を持つ方もいらっしゃいます。そのような経験から、サロンに対して不安を抱えていることもあるでしょう。
そういったお客様の思い出も上手に聞き出し、ビューティコーディネーターという立場から、「最適な提案とはなにか」を考えながらご提案・施術します。そのため、大きなやりがいを感じながら働くことができるのは、ビューティコーディネーターだからこその魅力と言えるでしょう。
ビューティコーディネーターはお客様の理想を叶える仕事!
ビューティコーディネーターは、さまざまな知識をもって相乗効果を発揮し、お客様の理想を叶えるのが主な働き方です。学ぶことは多く、また難易度の高い検定を受験する必要もありますが、苦労の分だけ多くのやりがいを感じられる職業と言えます。
スタイリストやアイデザイナーなども魅力的ですが、それらを含めた知識を取り入れ、美容業界で広く活躍したいと考える人は、この機会にビューティコーディネーターを目指してみてはいかがでしょうか。