脱毛サロンの給料はどれくらい? 仕事内容や勤めるメリットを紹介
全国あらゆる場所に広がりを見せる脱毛サロン。チェーン店から個人店までと数がとても多く、日本の脱毛需要の高まりを感じさせます。
今回は、脱毛サロンの給料について解説します。これから脱毛サロンへと就職や転職を検討する方は、具体的な収入や給料UPの方法を押さえておきましょう。
脱毛サロンの給料・年収はどれくらい?
厚生労働省の令和4年賃金構造基本統計調査によると、脱毛サロンの年収は、約322万円であることがわかります。
ただし、エステティシャン全般が「美容サービス・浴場従事者(美容師を除く)」にカテゴライズされています。そのため、美容師を除いた美容サービス(ネイルケアやフットケア、フェイシャルトリートメントなど)を含んだ目安の数字であることには注意してください。
脱毛サロンの月収について求人情報を調査すると、18~50万円ほどの月収であることや、サロンによってはボーナスやインセンティブなどがつくところもあるので、就職先のサロンや努力などによっては、紹介した年収よりも高い収入が期待できる職種と言えるでしょう。
引用元
厚生労働省:賃金構造基本統計調査 / 令和4年賃金構造基本統計調査 一般労働者 職種
リジョブ:【10月版】脱毛エステ エステの求人・転職・募集
給料をUPさせるには?
ここからは、脱毛サロンの給料をUPさせる方法を紹介します。未経験者でも挑戦できることをポイントにしているので、ぜひ参考にしてみてください。
未経験者の場合|資格を取得する
脱毛サロンに勤務したことがない方は、資格取得を目指しましょう。とはいえ、脱毛サロンで働くうえで必須の資格はなく、取得を目指す資格は民間資格になります。
民間資格を取得すると、脱毛に関する知識が豊富なことが示せるだけでなく、資格手当などによって給与UPにつながる可能性があります。
認定脱毛セラピスト検定・脱毛士検定・認定美容ライト脱毛エステティシャンなど、脱毛サロンに勤めるうえで取得すると有利な資格はたくさんあるので、この機会に取得を目指してみるとよいでしょう。なお、それぞれの資格については下記リンクをご確認ください。
一般社団法人 日本エステティック評議会:JAC認定資格について
一般社団法人 日本脱毛安全普及協会:脱毛士検定 license
一般社団法人日本エステティック振興協議会:認定美容ライト脱毛技術者講習会
経験を積んでスキルアップをする
脱毛サロンで働き始めたら、たくさんの経験を積んでスキルアップすることも大切です。特に照射技術が高いほど、大きな評価につながる可能性があります。
脱毛器をスムーズに取り扱うことができる・スピーディな施術ができる・細かな場所まで漏れなく照射できるといったように、経験とともに照射技術を高めることで、給料UPにつながるでしょう。
指名率・リピート率を上げる
高い照射技術・丁寧な接客・丁寧なヒアリングなど、お客様を第一に考えた対応ができるスタッフは、指名されやすくリピートにつながりやすいです。
特にインセンティブのあるサロンだと、指名数やリピートの多さがサロンへの貢献度として判断されるので、多ければ多いほど自身の給料UPにつながりやすくなります。
契約数・物販数を上げる
サロンの売り上げに直結するのが、コースやプランの契約数と、サロンで取り扱う商品の販売、いわゆる物販数です。
いずれも好成績を残せるスタッフは、サロンにとって価値の高い人材と評価されます。継続が大切になりますが、サロンに対しても貢献度の高いスタッフは、給料UPのチャンスをつかみやすいと言えるでしょう。
脱毛サロンでの仕事内容を紹介
ここからは、脱毛サロンでの主な仕事内容を紹介します。どんな業務があるのかを含め、脱毛サロンで働くうえで押さえておくべき項目なので、しっかり目を通しておきましょう。
受付業務
まず、お客様からの予約や来店時など、サロンの受付業務をおこないます。電話応対やWeb予約で受けた内容の確認のほか、お客様が来店したときに予約内容を確認し、案内するなどです。
サロンによっては受付専任のスタッフがいることもありますが、一般的には手の空いているスタッフが対応する場合が多くなります。
カウンセリング
お客様が施術に入る前に、どんな施術をご希望なのか、カウンセリングをおこないます。新規のお客様の場合、施術内容を丁寧に説明したり、脱毛したい部位やどのくらい脱毛したいのかなどを詳しくヒアリングしたりすることが求められます。
どんなときでも丁寧な対応が求められるので、接遇マナーや傾聴力を磨いておくのがおすすめです。
施術
お客様のご要望を丁寧にヒアリングしたら、次は脱毛器やジェルなどを準備します。その間はお客様に着替えをしていただきます。
このとき、体調に問題はないか、施術前の自己処理などは済んでいるかなどもあわせて確認しておくとよいでしょう。
準備が終わり、お客様の体調などに問題が無ければ、施術を始めます。
アフターフォロー
施術が終わったら、照射部分を冷やしながら肌の状態を観察し、異常がないかをチェックします。異常や違和感がなければ、保湿をして施術は終わりです。
お客様に着替えていただいたあとは、会計をして、必要に応じて次回予約を取りましょう。お客様によってはWeb予約などで次回予約をするケースもあります。お客様にあわせて適切な対応を心がけましょう。
最後は丁寧にお見送りし、気持ちよく退店していただくことを意識するのがポイントです。
雑務
受付業務や施術対応のほか、雑務もする必要があります。会計を終えたら、状況を見て売上や顧客情報を管理したり、タオルやガウンなどの備品を補充・洗濯したりします。
お客様に気持ちよく利用していただくため、サロン内の掃除も必要です。裏方作業である雑務は、先延ばしにするとあとで困ることもあります。状況や時間を見ながら、細かく作業を進めましょう。
脱毛サロンで働くメリット・やりがいとは?
脱毛サロンの業務内容には、受付業務や施術のほか、こまかな雑務などもあります。ここでは、あらゆる業務を通じて得られるメリットややりがいについて紹介します。
1. お客様に喜んでもらえる
一つめはお客様に喜んでもらえることです。お客様の悩みを自身の施術によって解決へと導くことができるのは、お客様の喜びに通じ、さらに自分にとってのやりがいにもつながります。
技術が高く、スピーディで丁寧な施術ができれば、「あなたを選んでよかった」と褒められることも。
お客様の喜ぶ顔を通じて、自身の努力やがんばったことが評価されることは、脱毛サロンで働く最大のメリットと言えるでしょう。
2. 美意識が高まる
二つめは、美意識が高まることです。脱毛サロンでの業務は、施術に限らず、さまざまなプランを通じてお客様へ美しくなることを提案することも含まれます。
そのため、サロンで働くスタッフも、自然と美しくいようと努力するようになります。施術する立場である以上、だらしない見た目では、お客様も不安に感じてしまうもの。
サロンによっては、施術の練習として脱毛器を無料で利用できる機会もあるので、費用をかけずに脱毛できて技術も高められるといった特徴は、メリットと言えるでしょう。
3. 将来性が高い|スキルを身につけられる
日本の脱毛サロンは、チェーン店や個人店などが数多く展開され、需要の高まりとともに増加しています。そのことから、将来性が高く、実績を残しやすい職種です。
自己処理を楽にするためや、介護に備えておきたい方など、ムダ毛に悩む方はいつの時代や世代にも一定数いて、その悩みはなくなることはありません。たとえ、現在通うお客様が脱毛を完了したとしても、また別の方が脱毛を求めて来店されるでしょう。
また、脱毛サロンで働くと、施術や接客といったスキルにあわせて、状況を見て動く順応性も高められます。需要が高い脱毛サロンだからこそ、これらのスキルが無駄になることはないので、毎日の業務を通じてコツコツと努力すれば、キャリアアップにつながるのもメリットと言えるでしょう。
自分に合ったサロンを選んでキャリアを始めよう!
脱毛サロンの給料は、月収で18~50万円ほどと言われています。サロンによってはボーナスやインセンティブなども導入していることが多いので、技術を高めて多くのお客様に求められるスタッフになるほど、給料UPにつながりやすい職種です。
脱毛サロンで働くことを検討されている方は、自分に合ったサロンを選び、自分ならではのキャリアを始めてみましょう。