ネイリスト新人の辛い失敗とは? 新人ネイリストにおすすめの対策方法を紹介
ネイリストは一般的に、研修などでネイルの知識や技術・接客マナーなどを一通り身につけて基準に達すれば、晴れてデビューできます。デビューしたての新人に、辛い失敗はつきものですが、実際にはどんな失敗があるのでしょうか。
この記事では、新人ネイリストにありがちな辛い失敗例とあわせて、失敗を防ぐための対策方法もお伝えします。対策を講じることで、お客様から信頼されるネイリストへと成長することにもつながるため、ぜひ参考にしてください。
新人ネイリストにありがちな辛い失敗例とは?

新人の頃は、誰でも失敗をしてしまうことはあるでしょう。しかし、業務の特性上やりがちな失敗をおさえておくことで、対策をすることができます。
ここでは、新人ネイリストがやってしまいがちな失敗の例を紹介しますので、参考にしてください。
お伝えした時間を大幅にオーバーしてしまう
ネイルの技術が未熟な場合や施術経験が浅い場合、時間配分がうまくいかずに時間がかかってしまうことがあります。自分の見積もりどおりにすすまず、大幅に時間オーバーしてしまうと、クレームにつながることも。
慣れてくればおのずとスピードは上がり、時間配分もうまくなっていくものですので、練習を重ね現場での経験を積んでいくほかはありません。
時間配分に自信がない場合は、時間がかかるようなメニューはやんわりとお断りしたり、時間がかからないデザインに誘導したりするなど、お客様が不満を感じないような工夫をすることが大切です。
自信のなさが言葉や態度に出てしまう
デビューしたてのネイリストにありがちなのが、自信のなさからオドオドしてしまったり、緊張感が伝わったりしてお客様を不安にさせてしまうこと。
経験が浅いことに理解を求めつつ、しっかりと勉強と練習を積み重ねてきたことも同時に伝え、お客様のために一所懸命頑張ることをつけ加えることで、好印象になることもあります。
練習してきたことを思い出し、自信をもって接客することも大切です。経験が浅く迷惑をかけることがあるかもしれないことをお詫びしつつ、得意なデザインをアピールするなど、伝え方に工夫するといいでしょう。
モアリジョブでは、ネイリストのインタビュー記事を掲載しています。2012年にオープンした、男性専用のネイルサロン「オトコネイル新宿西口店」で店長を務める永山奈々さんに、新人時代の辛い失敗について伺いました。永山さんは以下のように語っています。
「新人時代、接客でへらへらと笑う癖がついてしまっていた頃のこと。お客様が退店するときに、玄関でつまづいてしまったんです。へらへら笑いながら「大丈夫ですか?」と声をかけると、お客様はむっとした表情で帰ってしまいました。今思えば、技術や接客への自信のなさを隠すために、へらへらしていたのだと思います。」
引用元
現場での経験を積み店長に抜擢。ポジティブさと素直さで、苦手なことにもとにかくトライ「オトコネイル」永山奈々さん
技術不足でお客様をがっかりさせてしまう
新人ネイリストにありがちなのが、技術不足です。お店の技術テストをクリアしてデビューしているものの、お客様をがっかりさせてしまうこともあります。
こういった場合、技術を向上させることはもちろん、同じ失敗を二度と繰り返さないよう、原因究明や対策を練ることが大切です。
東海エリアで最大級のネイルサロンを運営する「東海最大級ネイルサロンbyレディスペネイル」で、入社2年目に店長に抜擢された土川萌々音さんも、新人時代に苦い経験があるようです。モアリジョブのインタビューで、土川さんは次のように答えています。
「デビューしたばかりのころ、お客様から「ネイルがすぐに取れてしまった」とお叱りを受けた経験があります。そこでただ落ち込むだけでは、問題は解決しません。二度と同じ失敗が起きないように原因を確認し、うまくいかなかった理由や対策を考えることを徹底しています。」
引用元
技術面でつまずいた新人時代。大切なのは失敗理由の分析と対策を考えること「レディスペネイル」ネイリスト 土川萌々音さん
新人ネイリストはまず研修から|研修の内容とは

新人ネイリストはネイルサロンに入店後、すぐにデビューするわけではありません。多くの場合、まず研修からスタートすることになります。
ここでは、研修の内容やデビューまでの一般的な流れを紹介しましょう。
雑用をしながらサロンワークを学ぶ
入店したてのネイリストはまず、電話応対や掃除、事務作業や資材の補充など、接客以外のサロンワークをおぼえることが多いようです。雑用をしながら先輩の接客を見て、参考にすることもあるでしょう。
最近では雑用だけでなく、集客のためにSNSの撮影や更新を新人が担当するサロンもあります。
ネイルの施術を繰り返し練習する
サロンワークのかたわら、空いた時間や閉店した後などにネイルの施術を練習することも。モデルを使ってネイルオフからネイルケア・オンまでの練習を重ね、先輩ネイリストにチェックしてもらいます。
一連の流れを何度も繰り返すことで徐々にスピードも上がり、きれいに仕上げられるようになるでしょう。
3~6カ月ほどでネイリストデビュー
施術以外の接客やサロンワークをおぼえながら練習を重ね、お客様に施術できるレベルに達したと認められれば、いよいよデビューです。研修からデビューまではおおよそ3~6カ月ほどで、サロンによって違います。
研修期間中、受付やカウンセリングで接客の機会を増やし、お客様の顔をおぼえたり、先輩ネイリストの仕事のやり方を見て、デビューまでにサロンワーク全体の流れをおぼえることができるのが大きなメリットといえるでしょう。
サロンワーク業務は行わず、ネイルの練習だけをすることも
サロンによっては、研修期間中にサロンワーク業務をさせずに、ひたすらネイル技術の向上を目指して練習をさせるところもあります。このケースでは、ネイル施術の上達が早くなるというのがメリットで、デビューまでの期間も1〜2カ月ほどと短いため、モチベーションを保ちやすいでしょう。
ただし、施術以外のサロンワークをいきなり現場でおぼえなければならないこともあり、集中して技術を磨けるかわりに、デビューしてからサロン業務に慣れるまでは大変だと感じることもあるかもしれません。
大手サロンと個人サロンで研修のやり方に違いはある?

ほとんどのネイルサロンで設けられている新人研修ですが、研修期間や研修の内容はサロンによってまちまちです。大手サロンと個人サロンでは研修のやり方に違いが見られるケースが多いため、それぞれの特徴を紹介します。
大手サロンに多いケース
大手サロンでは、研修がきっちりマニュアル化されていることが多く、新人育成のカリキュラムがしっかり組まれているケースが多いです。決められた期間で一定のレベルに達する必要があるため、プレッシャーを感じることもあるかもしれません。
大手サロンでは、新人育成のノウハウが確立しており、カリキュラムも過去の実績に基づいているため、無駄のない研修でしっかり実力をつけることができるでしょう。
個人サロンに多いケース
個人サロンでは明確に研修のカリキュラムが決まっているというよりは、オーナーの意向によるところが大きいです。研修内容や期間が定まっておらず、オーナーや先輩ネイリストの裁量でデビューが決まるということも少なくないでしょう。
また、これからネイル検定を受けるのか、資格は取得しているもののサロン勤務が初めてなのかなど、新人ネイリストの段階によっても教える内容はかわることがあります。
個人の小規模サロンでは充分な人手がないことも多く、店舗スタッフとして即戦力を期待される反面、新人の技量に合わせて柔軟に対応してもらうことができ、しっかり成長できるよう丁寧に指導してもらえるケースもあるのがメリットです。
研修中に給料はもらえる?

研修中に給料がもらえるのか心配という方もいるかもしれません。研修期間中なので、インセンティブなどは期待できませんが、給料はもらえるので安心しましょう。
研修期間中であっても、無給で従事させることは違法です。万が一、研修期間中に無給のサロンがあったとしても、オーナーの遵法精神が疑わしいためブラック企業である可能性も考えられます。応募はやめておいた方が無難でしょう。
研修期間中の給料について面接時に確認しておこう
不安であれば、面接などで研修期間中の給料について明確にしておくのがおすすめです。給与に関する質問は印象がよくないため、面接でNGと紹介しているサイトも多く、聞きにくいと感じる方も多いかもしれません。
しかし、仮に就職したあとに研修期間中に給料がでないことが判明したり、最低賃金以下だったりした場合、生活が成り立たなくなってしまうことも考えられます。
面接で、「確認させていただきたいのですが……」と失礼にならないように聞き方に気をつけて、はっきりさせておくことが大切です。
辛い失敗を減らしたい! 新人ネイリストにおすすめの方法とは?

ネイルサロンに就職したあと、失敗したと思うことはできるだけ避けたいものです。就職後の研修期間になかなか技術が身につかない可能性も加味して、新人ネイリストのスキル向上に役立つおすすめの方法を紹介します。
上位資格取得を目指す
ネイルの資格を取得していれば、ネイルサロンの応募要件に「資格保持者」とあっても応募できるのが強みです。その分選択肢がひろがるため、より自分ののぞむ職場環境を手に入れやすくなるでしょう。まだ資格を持っていない人は、取得を目指すのがおすすめです。
また、なぜその工程が必要なのかというネイルの理論をしっかり学べるため、デビューしてからも施術に迷いがなくなり、自信をもって施術できるようになるのもメリットです。
すでに資格を持っている場合でも、より高度なスキルが身につく上位資格の取得を目指すことで技術を高められます。
先ほど紹介した「オトコネイル新宿西口店」の永山さんは、デビュー後もスクールに通ってネイル検定2級とジェルネイル検定の中級を取得したそうで、次のように話しています。
「入社前にスクールに通い始め、入社してすぐは仕事に慣れるために休学。その後復学し、仕事が休みの日にまとまった時間を作ってスクールに通って取得を目指しました。」
引用元
現場での経験を積み店長に抜擢。ポジティブさと素直さで、苦手なことにもとにかくトライ「オトコネイル」永山奈々さん
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ネイリストになるには?資格の種類や資格をとる4つの方法、ネイリストの働き方や将来性も紹介
技術指導をしてくれる人を探す
ネイルの技術を高める方法はいくつもありますが、技術指導をしてくれる人を探すのもおすすめです。
モアリジョブのインタビューに答えてくれた「東海最大級ネイルサロンbyレディスペネイル」の土川さんは、リピーター獲得にもつながる技術力の向上に必要なことについて、次のように語っています。
「私自身がリピートしたくなるのは、技術力が高いネイリスト。技術を高めるには、指導してくれる人のもとで練習をするのが一番の近道だと思います。あるいは、資格など規定があるものをベースに学んでいくと、確かなスキルを手に入れやすいと感じます。」
引用元
技術面でつまずいた新人時代。大切なのは失敗理由の分析と対策を考えること「レディスペネイル」ネイリスト 土川萌々音さん
お客様の希望を汲み取る練習をする
お客様に満足していただくためには、デザインや仕上がりなどの希望を汲み取る必要があります。お客様によっては、うまく言語化できないままオーダーすることもあるため、カウンセリングで具体的なイメージをすり合わせることが大切です。
流行になる前からニュアンスデザインを打ち出していた「Nail&Eye ao.」でマネージャーも務める宍戸琴美さんは、お客様の希望を汲み取るための努力について、モアリジョブのインタビューで以下のように語っています。
「お客様のやんわりとしたオーダーを具体的なワードに言い換えて、イメージと合っているかを確認します。お客様から「そうです。」と言われれば成功。それを日々繰り返し練習していると、お客様の意図を汲み取れるようになりました。」
引用元
憧れのネイルサロンへ転職。早く上手くなりたい一心でひたすら練習した新人時代 ao.ネイリスト&アイリスト宍戸琴美さん#1
条件に合った求人を探すならリジョブがおすすめ!

ネイリストとしてデビューを目指す際は、自分に合ったサロンを見つけることが大切です。美容業界に特化した求人サイト「リジョブ」なら、「未経験歓迎」「研修制度あり」のネイリストの求人が豊富にあります。
詳細な条件を用意しているため、勤務条件や福利厚生以外にも、「大手サロン」「個人サロン」「地域密着型」「アットホーム」など、お店の特徴を指定することが可能です。また、必要資格や客層を限定することもでき、理想のサロンを探しやすいでしょう。
自信をもって施術するには練習あるのみ!経験を重ねてトップネイリストを目指そう

誰でも最初は新人です。失敗を一度もしたことがないというネイリストは、ほとんどいないのではないでしょうか。
新人のうちは失敗がつきものだといえますが、失敗しないようにするには練習を重ねて自信をつけるしかありません。ネイルの資格を取得することは、その一助となるでしょう。
また、インタビューでもあったように、同じ失敗を繰り返さないように原因を調べたり、対策を練ったりすることも大切です。
デビュー後は、お客様の希望を具体的な言葉で確認するなどして汲み取り、経験を重ねることでお客様に満足していただける施術が可能になります。資格を取得して練習を重ね、トップネイリストを目指しましょう。
理想のサロンを探す際は、ぜひリジョブを活用してください。リジョブは転職満足度※98%と、リジョブを通じて転職した人の評価が高い求人サイトです。
各サロンのページは、求める人物像やお店のこだわり・オーナーからのメッセージなどの情報が充実しているので、希望に合うサロンがないかチェックしてみてください。
※リジョブ経由で採用された1,242名を対象に実施した満足度自社調査より(実施期間:2023年2月8日〜2023年3月8日)
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