新人ネイリストにありがちな失敗とは?デビュー前の研修の流れや失敗を減らすためにやるべきことを紹介
これからネイリストデビューをする方やデビューしたてのネイリストにとって、失敗はできるだけ避けたいもの。経験豊富なネイリストになるまでは失敗もつきものですが、失敗をリカバリできる対策を知っておくことで、クレームを減らしたりファンを増やしたりすることにつながります。
新人ネイリストがやってしまいがちな失敗の例や失敗をできるだけ避けるためにできることを紹介するとともに、サロン入社後の研修内容についても解説しますので、参考にしてください。
新人ネイリストにありがちな失敗例とは?
新人の頃は、誰でも失敗をしてしまうことはあるでしょう。しかし、業務の特性上やりがちな失敗をおさえておくことで、対策をすることができます。
ここでは、新人ネイリストがやってしまいがちな失敗の例を紹介しますので、参考にしてください。
お伝えした時間を大幅にオーバーしてしまう
ネイルの技術が未熟な場合や施術経験が浅い場合、時間配分がうまくいかずに時間がかかってしまうことがあります。自分の見積もりどおりにすすまず、大幅に時間オーバーしてしまうと、クレームにつながることも。
慣れてくればおのずとスピードは上がり、時間配分もうまくなっていくものですので、練習を重ね現場での経験を積んでいくほかはありません。
時間配分に自信がない場合は、時間がかかるようなメニューはやんわりとお断りしたり、時間がかからないデザインに誘導したりするなど、お客様が不満を感じないような工夫をすることが大切です。
自信のなさが言葉や態度に出てしまう
デビューしたてのネイリストにありがちなのが、自信のなさからオドオドしてしまったり、緊張感が伝わったりしてお客様を不安にさせてしまうこと。
経験が浅いことに理解を求めつつ、しっかりと勉強と練習を積み重ねてきたことも同時に伝え、お客様のために一所懸命頑張ることをつけ加えることで、好印象になることもあります。
練習してきたことを思い出し、自信をもって接客することも大切です。経験が浅く迷惑をかけることがあるかもしれないことをお詫びしつつ、得意なデザインをアピールするなど、伝え方に工夫するといいでしょう。
新人ネイリストはまず研修から|研修の内容とは
新人ネイリストはネイルサロンに入店後、すぐにデビューするわけではありません。多くの場合、まず研修からスタートすることになります。
ここでは、研修の内容やデビューまでの一般的な流れを紹介しましょう。
雑用をしながらサロンワークを学ぶ
入店したてのネイリストはまず、電話応対や掃除、事務作業や資材の補充など、接客以外のサロンワークをおぼえることが多いようです。雑用をしながら先輩の接客を見て、参考にすることもあるでしょう。
最近では雑用だけでなく、集客のためにSNSの撮影や更新を新人が担当するサロンもあります。
ネイルの施術を繰り返し練習する
サロンワークのかたわら、空いた時間や閉店した後などにネイルの施術を練習することも。モデルを使ってネイルオフからネイルケア・オンまでの練習を重ね、先輩ネイリストにチェックしてもらいます。
一連の流れを何度も繰り返すことで徐々にスピードも上がり、きれいに仕上げられるようになるでしょう。
3~6カ月ほどでネイリストデビュー
施術以外の接客やサロンワークをおぼえながら練習を重ね、お客様に施術できるレベルに達したと認められれば、いよいよデビューです。研修からデビューまではおおよそ3~6カ月ほどで、サロンによって違います。
研修期間中、受付やカウンセリングで接客の機会を増やし、お客様の顔をおぼえたり、先輩ネイリストの仕事のやり方を見て、デビューまでにサロンワーク全体の流れをおぼえることができるのが大きなメリットといえるでしょう。
サロンワーク業務は行わず、ネイルの練習だけをすることも
サロンによっては、研修期間中にサロンワーク業務をさせずに、ひたすらネイル技術の向上を目指して練習をさせるところもあります。このケースでは、ネイル施術の上達が早くなるというのがメリットで、デビューまでの期間も1~2カ月ほどと短いため、モチベーションを保ちやすいでしょう。
ただし、施術以外のサロンワークをいきなり現場でおぼえなければならないこともあり、集中して技術を磨けるかわりに、デビューしてからサロン業務に慣れるまでは大変だと感じることもあるかもしれません。
大手サロンと個人サロンで研修のやり方に違いはある?
ほとんどのネイルサロンで設けられている新人研修ですが、研修期間や研修の内容はサロンによってまちまちです。大手サロンと個人サロンでは研修のやり方に違いが見られるケースが多いため、それぞれの特徴を紹介します。
大手サロンに多いケース
大手サロンでは、研修がきっちりマニュアル化されていることが多く、新人育成のカリキュラムがしっかり組まれているケースが多いです。決められた期間で一定のレベルに達する必要があるため、プレッシャーを感じることもあるかもしれません。
大手サロンでは、新人育成のノウハウが確立しており、カリキュラムも過去の実績に基づいているため、無駄のない研修でしっかり実力をつけることができるでしょう。
個人サロンに多いケース
個人サロンでは明確に研修のカリキュラムが決まっているというよりは、オーナーの意向によるところが大きいです。研修内容や期間が定まっておらず、オーナーや先輩ネイリストの裁量でデビューが決まるということも少なくないでしょう。
また、これからネイル検定を受けるのか、資格は取得しているもののサロン勤務が初めてなのかなど、新人ネイリストの段階によっても教える内容はかわることがあります。
個人の小規模サロンでは充分な人手がないことも多く、店舗スタッフとして即戦力を期待される反面、新人の技量に合わせて柔軟に対応してもらうことができ、しっかり成長できるよう丁寧に指導してもらえるケースもあるのがメリットです。
モアリジョブでは、転職を経験された新人ネイリストの吉井さんとベテランネイリストの鳩山さんお2人が語る大手サロンと個人サロンのメリットとデメリットを、インタビュー記事の中で紹介しています。
- 鳩山さん「教育制度が統一されていて、理不尽に差がでない大手サロンは働きやすいと感じています。一方で、新しい技術を取り入れたり、最先端の流行を追う柔軟性があるのは個人サロンのメリットだと思います。」
吉井さん「個人サロンの場合、上との距離が近い分、意見が届きやすいのがメリット。話し合いながら働きやすい環境を作っていけるので、相性が合えば個人サロンのほうが働きやすいと思います。一方で、大手サロンは安定した雇用環境が整っているので、どちらにもメリットはあるといえます。」
引用元
女性が主役のネイル業界! ネイリストの転職事情に迫る
研修中に給料はもらえる?
研修中に給料がもらえるのか心配という方もいるかもしれません。研修期間中なので、インセンティブなどは期待できませんが、給料はもらえるので安心しましょう。
研修期間中であっても、無給で従事させることは違法です。万が一、研修期間中に無給のサロンがあったとしても、オーナーの遵法精神が疑わしいためブラック企業である可能性も考えられます。応募はやめておいた方が無難でしょう。
研修期間中の給料について面接時に確認しておこう
不安であれば、面接などで研修期間中の給料について明確にしておくのがおすすめです。給与に関する質問は印象がよくないため、面接でNGと紹介しているサイトも多く、聞きにくいと感じる方も多いかもしれません。
しかし、仮に就職したあとに研修期間中に給料がでないことが判明したり、最低賃金以下だったりした場合、生活が成り立たなくなってしまうことも考えられます。
面接で、「確認させていただきたいのですが・・・」と失礼にならないように聞き方に気をつけて、はっきりさせておくことが大切です。
ネイリストデビューで失敗しないためにやっておくべきこととは
ネイルサロンに就職したあと、失敗したと思うことはできるだけ避けたいものです。未経験OKとしているネイルサロンもありますが、ネイルの技術は理論から体系的に学ばなければ、なかなか身につかないかもしれません。研修期間中にデビューできるほどの実力が身につかない場合、雑用ばかりでなかなかデビューできないということも考えられます。
そこで、ネイルスクールなどでしっかり学んで資格をとるのがおすすめです。検定試験に合格するため、試験対策で学ぶ知識や積み重ねた練習は、ネイリストデビューに役立つでしょう。
資格取得は就職でも有利
ネイルの資格を取得していれば、ネイルサロンの応募要件に「資格保持者」とあっても応募できるのが強みです。その分選択肢がひろがるため、より自分ののぞむ職場環境を手に入れやすくなるでしょう。
また、なぜその工程が必要なのかというネイルの理論をしっかり学べるため、デビューしてからも施術に迷いがなくなり、自信をもって施術できるようになるのもメリットです。
ネイリストの資格の種類や資格をとるための方法、デビュー後の働き方などネイリストに関する詳しい内容は、以下の記事も参考にしてください。
ネイリストになるには?資格の種類や資格をとる4つの方法、ネイリストの働き方や将来性も紹介!
自信をもって施術するには練習あるのみ!経験を重ねてトップネイリストを目指そう
誰でも最初は新人です。失敗を一度もしたことがないというネイリストは、ほとんどいないのではないでしょうか。
新人のうちは失敗がつきものだといえますが、失敗しないようにするには練習を重ねて自信をつけるしかありません。ネイルの資格を取得することは、その一助となるでしょう。
デビュー後は、経験を重ねることでお客様に満足していただける施術が可能になります。資格を取得して練習を重ね、トップネイリストを目指しましょう。