ネイリストになるにはどうすればいいの? 目指せる方法とおすすめ資格を紹介

ネイルに関心の高い人にとって、ネイリストは憧れの存在であり、ネイリストになりたいという人も多いのではないでしょうか。しかし、ネイリストになるために学ぶべきことや資格の必要性が分からなかったり、給料や将来性などの不安もあったりするかもしれません。

そんな方々に向けて、ネイリストになるためのSTEPとおすすめの資格・給料や将来性についてこの記事で詳しく紹介します。

履歴書なしで応募可能!

「ネイリスト×未経験歓迎」で探す

ネイリストになるにはどうすればいいの?

ネイリストになるために必須の資格はなく、未経験からスタート可能な仕事です。ネイリストになるための一般的な流れを、以下の3つのSTEPに分けて紹介します。

【STEP1】ネイルに関する専門的な知識とスキルを身につける
【STEP2】ネイリストの資格を取得する
【STEP3】ネイリストとして就職・働く

STEP1にはさまざまなルートが、STEP2には複数の種類があるため、自分に合った方法でネイリストデビューを目指しましょう。

【STEP1】ネイルに関する専門的な知識とスキルを身につける

ネイリストを目指すうえで、まずはネイルに関する専門的な知識とスキルを身につける必要があります。その方法はおもに以下の5つです。

1.専門学校へ通う
2.ネイルスクールへ通う
3.通信教育で学ぶ
4.独学で学ぶ
5.ネイルサロンでアルバイトしながら学ぶ

それぞれのメリットデメリットとあわせてみていきましょう。

1. 専門学校へ通う

ネイリストを目指すには、まずネイリスト養成のコースがある専門学校へ通う方法があります。通学では専門知識やスキルに精通した講師から直接学べ、勉強内容や時間の管理も決まっているため、独学が苦手な人にもおすすめです。

また、一緒にネイリストを目指すクラスメイトと学習できるので、モチベーションアップにもつながります。

専門学校へ通うメリットとデメリット

専門学校のメリットは、認可を受けた学校法人なので、一定水準以上のしっかりしたカリキュラムで学ぶことができる点です。ネイル専門コースであっても、学校によってはアロマや着付けなどネイル以外の知識を学べることもあるため、卒業後に選べる仕事の幅がひろがる可能性も。

検定対策なども手厚く、〇〇専門学校卒業と履歴書に書けるのも就職時に有利にはたらくと考えられます。

デメリットは、それなりに費用がかかってしまうこと。また、決められたカリキュラムがあるため、学べる範囲が広く、その分勉強が大変でしっかり授業に向き合う必要があります。また、最低でも2年という月日がかかることもデメリットといえるでしょう。

2. ネイルスクールへ通う

ネイルスクールへ通って習得する方法と専門学校との違いは、学校法規にそって決められたカリキュラムがある専門学校と違い、カリキュラムが自由で、より実践的なプロのネイリストとしての学びを得られることです。

スクールのメリットとデメリットは次に紹介します。

ネイルスクールへ通うメリットとデメリット

スクールのメリットは、ネイルサロン併設のところも多いため、プロの講師に直接指導してもらえること。ネイルの技術だけでなく、サロンワークに関することも学ぶことができます。

デメリットは、ネイル以外のことを学ぶチャンスがないことと、カリキュラムの規定がないため、スクールによって学べる内容やレベル・受けられるサポートに差があることです。

3. 通信教育で学ぶ

通信教育で学ぶ場合は、勉強する時間や場所の自由度が高く、ライフスタイルに合わせた学習を進められます。

添削サービスや質問サービス、修了証の発行など、講座の種類によってさまざまなオプションがあるため、確認して自分に合った通信講座を選ぶことが大切です。

通信教育のメリットとデメリット

通信教育では、学校やスクールに通う場合に比べて、常駐の講師やスクールなどの維持費がないため費用が安くすみます。毎日通う必要がないため、仕事や子育て、学校に通いながらなど、あいた時間に自分のペースで勉強をすすめられるのが最大のメリット。

デメリットは、テキストやDVDなどを見ながらの学習なので、実技の習得が難しいことや疑問があってもすぐに質問をして解決できないことです。また、間違ったやり方を指摘してもらえないこともデメリットでしょう。

4. 独学で学ぶ

本やテキスト、動画などを購入して独学で学ぶ方法もあります。

試験を実施している団体が出版する公式テキストなどを活用すると、試験の出題範囲を網羅しやすく、効率よく学習を進めていくことが可能です。

独学のメリットとデメリット

独学のメリットは、空いた時間を活用して学習を進められ、わからないところは復習や振り返りをしながら自分のペースで勉強できる点です。また、スクールや通信講座を受講する方法に比べて、コストも抑えられます。

デメリットは、やはり直接の指導が受けられないため、難しい内容は自分で解決しなければならず、サポートがまったくないこと。勉強の仕方も手探りになるため、時間がかかり非効率的になってしまうことも考えられます。

5. ネイルサロンでアルバイトしながら学ぶ

無資格・未経験OKのネイルサロンで、アルバイトとして働きながら学ぶ方法もあります。研修で1から知識や技術を習得し、経験を積むことでプロのネイリストを目指せるのが特徴です。

【関連記事】
ネイリストは資格なしでも働ける?資格なしの注意点と資格取得のメリット|資格なしOKの求人の探し方

アルバイトしながら学ぶメリットとデメリット

ネイルサロンで毎日、先輩ネイリストの技術や接客を間近で見ることができる点は大きなメリットです。実際の施術でのテクニックやお客さまへの接し方などを給料をもらいながら学べます。

また、スキルが身につけば、そのままそのサロンに就職してネイリストとしてデビューすることもできるでしょう。

デメリットは、理論などは独学で勉強する必要があること。また、仕事中は練習ができないため、仕事が終わってから練習や勉強をしなければならない点もデメリットだといえます。

履歴書なしで応募可能!

「ネイリスト×未経験歓迎」で探す

【STEP2】ネイリストの資格を取得する

ネイリストに国家資格はありませんが、民間の資格は多数存在します。実際の現場で働くネイリストは、資格を取得している人がほとんどです。以下で資格取得のメリットやおすすめの資格について紹介します。

ネイリストの資格を取得するメリットとは?

冒頭でもお伝えしたように、ネイリストになるために取得しなければならない資格はありません。しかし、ネイルに関する資格を取得しておくことで、さまざまなメリットが得られます。具体的にどういったメリットがあるのか見ていきましょう。

1. 就職・転職に役立つ|応募できるネイルサロンが増える

ネイリストとして働く際に無資格の場合、資格を条件とする求人に応募をしても採用では資格取得者が優先されるため、採用される可能性が低くなってしまいます。

しかし、資格を取得しておけば、資格保持を必須とする求人にも応募ができるため、就職先の選択肢が広がるでしょう。また就職や転職の際に、資格を自分の強みとしてアピールすることも可能です。

2. ネイリストとしての知識・技術が身につく|お客様に安心していただける

ネイリストの資格を取得しておくと、専門知識や技術を身につけられ、自信をもって接客や施術をおこなえます。ネイルの知識や技術が中途半端なまま施術をおこなうことは、施術者にとっても不安なことであり、お客様にも不安な思いは伝わってしまうでしょう。

また、施術を受けるお客様も、無資格の人よりきちんと資格を持った人にお願いしたいと思うものです。資格があることは、お客様の信頼と安心にもつながります。

3. 給与UPにつながる|資格手当など

ネイリストの資格を取得して、資格手当をもらえれば給料アップにもつながります。資格手当は、資格を新たに取得した人、すでにネイリストの資格を持っている人に対して支給される手当です。

給与がUPするとなれば、仕事のモチベーションアップにもつながります。資格の数や種類によって、また働くサロンなどによって資格手当の金額や支給回数などは異なるため、各求人で事前に確認しておくと安心です。

ネイリストの給料はどれくらい?年収や月給の相場と収入UPが目指せる方法を紹介

4. 自分のスキルも磨ける|上級資格へステップアップ

ネイリストの資格として代表的なネイリストの技能検定試験は1級・2級・3級に、ジェルネイル試験は初級・中級・上級にわかれています。

初心者向けのベーシックな知識やスキルの習得から、サロンワークに必要な内容・ネイルのスペシャリストとしての総合的な知識やスキルなど、同じ試験でも自分の能力に応じてステップアップが可能です。

取得できる資格のレベルが上がれば、自信やモチベーションアップにもつながるでしょう。

おすすめのネイル資格を紹介

ここからは、ネイリストになるために持っておきたいおすすめの資格を4つ紹介します。

JNEC|ネイリスト技能検定(1級・2級・3級)

ネイリストの資格として、日本ネイリスト検定試験センターが認定する「ネイリスト技能検定」があります。ネイリスト技能検定は、ネイルケアやカラーリング、ネイルアートなど一定水準の知識やスキルを身につけたことを証明できる資格です。

3つのレベルにわかれており、3級、2級、1級と上がるにつれて専門性が高くなります。ネイリストとして基礎的な知識やスキルを身につけたいのであれば3級。サロンワークで役立てたい場合は2級。

トップレベルの専門性を身につけたい場合やネイルサロンの経営を目指したい場合などでは1級というように、レベルに合わせた受験が可能です。

引用元
JNEC|ネイリスト技能検定試験とは

JNA|ジェルネイル技能検定(上級・中級・初級)

ジェルネイル技能検定は、日本ネイリスト協会が認定する資格です。初級・中級・上級と3つのレベルにわかれていて、初心者からトップレベルの知識やスキルを目指したい人にもおすすめの資格といえます。

また、全国で10万人以上の人が資格を取得しているので、人気の高さがうかがえるでしょう。資格を取得すれば、自信をもってジェルネイルの施術をおこなえるはずです。

2024年12月実施の第31回から、試験時間や一部の試験内容に変更があります。以下の記事で詳細を紹介していますので、受験したいと思っている方は早めにチェックしておきましょう。
【変更点あり】JNAジェルネイル技能検定|最新の実施要項・合格するための方法・初級取得後の進路

引用元
JNA|JNAジェルネイル技能検定試験

I-NAIL-A|ネイルスペシャリスト技能検定試験

インターナショナルネイルアソシエーションが実施するネイルスペシャリスト技能検定試験は、初心者や学生向けのA級・SA級と、プロフェッショナル向けのPA級・AA級・AAA級があります。

プロ向けの試験内容は同じで、実技試験の基準点がもっとも高いのがAAA級です。また、同団体では、ジェルネイル検定もおこなっています。

サロンワークを実践的におこなえるプロ輩出を目指した団体が実施する試験なので、ネイリストを目指す人にピッタリです。

引用元
I-NAIL-A
NAIL-A|ネイルスペシャリスト技能検定試験
I-NAIL-A|ジェルネイル技能検定試験

JNA|ネイルサロン衛生管理士

JNAのネイルサロン衛生管理士は、JNAが制定する「ネイルサロンにおける衛生管理自主基準」をもとに、講習と確認テストがおこなわれます。お客様が安心して施術を受けられるサロンづくりをするための衛生管理について身につけることが可能です。

引用元
ネイルサロン衛生管理士とは? 取得するメリットや取得方法を紹介

引用元
JNA|ネイルサロン衛生管理士講習会

【STEP3】ネイリストとして就職・働く

ネイリストに必要な知識やスキルを身につけ、資格を取得したらいよいよネイリストとして活躍できます。

主な活躍の場はネイルサロンですが、ほかにもさまざまな働き方があるのが特徴です。経験を積んでキャリアアップを目指せるだけでなく、自分のライフスタイルに合わせることもできるため、その働き方について紹介します。

ネイルサロンに就職する

ネイリストというと、まず思い浮かべる働き方がネイルサロンに就職することではないでしょうか。就職やパート・アルバイトとしてネイルサロンで働きます。

無資格・未経験OKの求人もあるため、とにかく現場で勉強・実践しながら働きたい方におすすめです。

独立開業する

もうひとつ、ポピュラーなのが独立開業をすること。最初から開業を見据えて資格をとり準備をする場合や、ネイリストとして働きながらお金を貯めて独立する場合があります。

独立にも自宅でサロンを開いたり、店舗を借りて開業したりとやり方もさまざま。ネイルサロン用のシェアサロンや業務委託など、資金や自分のライフスタイルに合った方法を選べるのもメリットです。

出張ネイリストになる

出張ネイリストとしてお客さまのもとに出向いて施術をする方法も。週に何度か契約しているサロンで施術をしたり、予約が入ったときだけ指定の場所へ行き施術をするなど、フリーランスとして活躍できます。

施術の腕が認められれば、テレビや雑誌などの撮影の際にモデルやタレントにネイルをしたり、結婚式場でブライダル専門のネイリストとして働いたりも可能です。

講師として活躍

ネイルスクールや美容学校などでネイルの講師をするという働き方もあります。ネイルサロンの新入社員やアルバイトへの指導係になったり、初心者向けに教室を開いたりすることも可能。

認定講師の資格を取得すると、活躍の場はグッとひろがるでしょう。

JNAネイリスト認定講師とは? 目指す方法と資格取得のメリットを紹介

ネイリストの給与や将来性は?

ネイリストの将来性や、どれくらいの給料がもらえるのかも気になるところです。

ネイリストの平均収入や将来性について見ていきましょう。

ネイリストの平均収入はどれくらい?

ネイリストは先述したようにさまざまな働き方があるため、一概にこれくらいが平均とは言いにくいです。そこで、もっとも一般的であるネイルサロンに就職した場合の平均年収を紹介します。

厚生労働省が提供している情報サイトによると、ネイリストの平均年収は全国で320.6万円。ただし、このデータにはネイリスト以外の職業も含まれています。

また、資格や勤続年数にも左右され、都心部と地方では賃金格差があるため地域によっても違います。

ハローワークの求人統計データでは、求人にある給与月額が全国平均で22.7万円で、有効求人倍率は0.39です。注目したいのは、自営やフリーランスが占める割合が多いこと。正社員として働くネイリストとほぼ同じ割合で、自営やフリーランスが活躍している職業であることがわかります。

引用元
job tag(職業情報提供サイト(日本版O-NET))|ネイリスト – 職業詳細

求人サイト「リジョブ」のネイリストの求人をもとにした給与は、以下の通りです。アルバイトのみ時給表記となっています。

正社員 月給下限 月給上限 平均
スタッフ 208,978円 377,985円 293,482円
店長(候補) 241,322円 407,798円 324,560円
講師 232,863円 371,278円 302,071円

 

アルバイト 時給下限 時給上限 平均
スタッフ 1,090円 1,519円 1,305円
店長(候補) 1,110円 1,422円 1,266円
講師 1,133円 1,512円 1,323円

 

業務委託 月収下限 月収上限 平均
スタッフ 201,256円 518,974円 360,115円
店長(候補) 240,500円 625,000円 432,750円
講師 283,333円 750,000円 516,667円

 

講師 月給下限 月給上限 平均
正社員(月給) 232,863円 371,278円 302,071円
アルバイト

(時給)

1,133円 1,512円 1,323円
業務委託(月給) 283,333円 750,000円 516,667円

 

※2024年1月現在

ネイリストに将来性はある?

ネイリストはサロン勤務だけでなく、個人サロンのオーナーやフリーランスとして、また、アーティストやブライダルネイリストとしてなど自分次第でキャリアをひろげることができる仕事です。最近では日本の繊細なネイルが海外でも評価されているため、海外での活躍も視野に入れることができるでしょう。

海外で活躍され、有名なアーティストを顧客にもつ日本人ネイリストもいます。海外でネイリストをする場合、国家資格やライセンスが必要な国もあるので、行きたい国がある場合は事前にチェックするのがおすすめです。

条件に合った求人を探すならリジョブがおすすめ!

ネイリストデビューを目指す人や、ネイリストとして新たなキャリアを築きたい人におすすめなのが、求人サイト「リジョブ」です。

リジョブにはネイリストの求人を豊富に掲載しており、正社員以外にもアルバイトやパート・業務委託など、さまざまな働き方ができます。

「未経験歓迎」「研修制度あり」といった条件のほか、施設形態(ネイルサロン・トータルビューティーサロンなど)や客層・お店の規模・資格なども指定できるため、自分の条件に合った求人を探しやすいです。

ネイリストは将来性がある仕事!自分に合った方法で学ぼう

ネイリストは資格がなくても働ける一方で、爪に関する知識など専門性が高い仕事でもあります。そのため、無資格・未経験でサロンに入っても、ネイリストとして実際にお客さまを担当するまでには勉強や練習が必要です。

資格を取得すれば、基礎からの知識と技術が身につくため、自信をもって施術ができ、たしかな技術の証明にもなるためとっておくのがおすすめ。就職や給与アップに有利になる可能性もあります。

働き方の選択肢が幅広いネイリストは、さまざまな活躍の場があり将来性も期待できる魅力的な仕事です。入社後にスキルを身につけたり資格を取得したりすることもできるため、自分に合った方法でネイリストデビューを目指せます。

リジョブなら自分好みの条件を指定して求人を探せるため、とても効率的。未経験OKの求人も豊富にあります。さらに、転職満足度※も高いため、就職を目指す人だけでなく転職先を探す人にも適しているでしょう。

ぜひリジョブをチェックして、ネイリストを目指してください。

※リジョブ経由で採用された1,242名を対象に実施した満足度自社調査より(実施期間:2023年2月8日〜2023年3月8日)

履歴書なしで応募可能!

「ネイリスト×未経験歓迎」で探す

この記事をシェアする

編集部のおすすめ

関連記事

近くのネイリスト求人をリジョブで探す

株式会社リジョブでは、美容・リラクゼーション・治療業界に特化した「リジョブ」も運営しております。
転職をご検討中の場合は、以下の地域からぜひ求人をお探しください。

関東
関西
東海
北海道
東北
甲信越・北陸
中国・四国
九州・沖縄