ネイル座談会

女性が主役のネイル業界! ネイリストの転職事情に迫る

ネイリストという職業の魅力や、転職に至るターニングポイント等をお聞きした前回。今回は、そんなネイリストたちの“転職”について、さらに深く掘り下げた内容でお届けします。ネイル業界に転職して4ヶ月の新人ネイリスト吉井さんと、高校卒業後からネイルの世界に入り、業界の過渡期を乗り越えてきた鳩山さん。ひきつづきお二方にお話をお聞きしましょう。

――それぞれに人生の岐路を迎えて、転職を決意するに至ったお二人。転職先を選ぶときに、特にこだわって調べたことはありますか?

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ネイルについて熱く語り合う吉井さん(左)と鳩山さん(右)

吉井「ネイルデザインの方向性はもちろんですが、働いているスタッフの年齢にもこだわりました。それによってお客さまの年齢層や嗜好も変わってくるので。
あとは、インテリア業界にいたせいか、やはりお店の環境というのはどうしても気になっちゃいますね。カウンターだけの狭いお店、バックヤードが汚いお店というのは避けたかったです。ひと時そこにいるだけならいいんですが、スタッフとして一日約8時間毎日滞在するとなると、こういう環境は辛いと思いまして。」

鳩山「私は、研修がきちんとしていたり認定講師がいるなど、技術面を重視しました。たくさんのサロンが乱立している今、お店の技術はピンキリなので。ブログなどで作品をたくさん見て、レベルや雰囲気を見極めました。
あと、しいて言えば単価が高い所……ですかね。薄利多売にしてしまうとお店もスタッフも疲弊してしまうので、結果的にお客さまにも満足がいく技術を提供できなくなってしまうと思うんです。いいものを提供するには、やはりある程度のご料金をいただき、最低限の“時間の余裕”を確保することが必要になってくると思います。」

――今までの転職でこれは成功だった! というものはありますか?

鳩山「ネイル業界ってほぼ女性ばかりの職場で、殺伐とする場面も多いんです。ですが、転職先が美容室併設のネイルサロンだったときは同じ職場に男性美容師さんがいたので他に比べてギスギスせず、空気感がとてもよかったので、まわりのネイリストにうらやましがられましたね。」

――逆に失敗したことは?

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吉井「インテリア業界の話になりますが、規模が小さい会社でオーナーがワンマンだったことです。」

鳩山「私も個人サロンで、入る前と約束が違うという経験は何度かありましたよ。交通費や制服代等、会社から支給されるはずだったものが実際は出なかったり。」

吉井「えーっ、それは困りますね!」

鳩山「そうなんです。研修中も時給が出ると言っていたところが、実際は2時間程度のモデル施術分しか出なかったということもありました。」

吉井「就職のときに、そういうお店を避けるコツってあるんでしょうか?」

鳩山「気をつけてはいたんですが、こればっかりは入ってみないとわからなかったですね。入社してはじめてオーナーさんの本来の顔が見えるというか……(笑)サロンの数が増えて多様化してきたこともあり、大手企業の常識が通じないお店は多々あります。すべてのお店に当てはまるわけではありませんが、個人店などではとくにささいなことでも聞いておかないと、不利な条件にされてしまうことも多いので、注意が必要かもしれません。」

吉井「ただ面接時、条件ばかりつっこんで聞くと印象が悪くなったりするので、バランスの取り方がむずかしいですね。」

鳩山「これは業界自体の規模がまだまだ小さいということもあると思います。もっと大きくなれば雇用条件も底上げされて、スタッフも働きやすくなると思うんですが……。今は新規ばかりが乱立して、業界としてはまだまだ成熟しきれていない印象がありますね。」

――そういう意味では大きなサロンさんのほうが安心だったりするんでしょうか。働きやすさや制度の面で言えば規模の大きなサロンと個人サロン、どちらに軍配があがると思いますか?

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鳩山「私個人の印象では、大きなサロンのほうが働きやすいと思います。雇用面以外でも教育制度がある程度統一されていて、基本的に理不尽な差がでにくいので。個人だとどうしてもオーナーさんのカラーが濃くでるので、それについていけないときは辛いですよね。」

吉井「逆に相性が合えば、個人店はメリットが多いですね。上との距離が近い分、意見が届きやすかったりするので、話し合いながら働きやすい環境を作っていくこともできますし。安定した大手サロンと振り幅が大きい個人サロン、現時点では私はどっちもどっちかな、と感じています。」

――教育制度のお話が出ましたが、新しい技術の導入やその講習に関しては、大手サロンと個人店の違いはあるのでしょうか。

鳩山「新しい技術に関しては、逆に個人サロンのほうがいろいろなものを柔軟に取り入れていこうとする傾向が強いかもしれません。最先端を追っていないと廃れてしまうという危機感もあるので。逆に大きなサロンのほうはシステムが確立されていますし、古くからのメーカーさんとの付き合いもあるので、新しい技術を好きなように導入していくことが難しいのでは。どうしても後手後手になってしまうところはありましたね。」

――なるほど、どちらもメリットデメリットがありそうですね。ではこれから業界で長く働いていく上で、どんな働き方を望みますか? 今後、たとえば結婚や子育てなどで環境が変わったときに、職場としてどんな対応があると嬉しいでしょうか。

吉井「ネイル業界は“委託”や“アルバイト”など勤務形態の選択肢が多いので、他の職業に比べて比較的自由に働けるのは魅力かな、と思っています。現在のようなWワークが叶うのも、この業界だからできること。もし環境が変わったとしても、このような選択肢を上手く利用して、働きやすい環境にしていこうと思っています。」

鳩山「ネイル業界の現状だと、たとえ求人票に“産休・育休の取得実績があります”とあっても、それはただ“戻ってくることができます”ということを意味するものあって、休職中に手当が出るところは、ほぼありません。もともと賃金が高い職業ではないので産んでからすぐ復帰したとしてもお給料のほとんどが保育費に消えてしまい、なんのために働いているかわからなくなってしまう、なんて話もよく聞きます。
女性に特化した仕事なだけに、女性が安心して子供を産み、育てられる制度をどの業界よりも率先して手厚く整えてくれるとありがたいですね。」

――お二人とも、ためになる体験談をありがとうございました。最後に、さまざまな状況下で転職活動を乗り越えてきたお二方に、先輩として、これからネイル業界で転職する方へアドバイスをお願いします。

吉井「そうですね、パーフェクトな職場ってないと思うんですよ。そのなかで、長く勤めるために何を優先するか。自分のなかで順位を決めて職場を選べば、多少ひっかかることがあっても乗り越えられるのではないかと思います。」

鳩山「同じく私もそう思います。あと、せっかくスクールなどで友達を作ったら、ぜひその人脈を活用して情報交換するといいと思いますよ。ライブ感のある生きた情報っていうのは、絶対に役に立つと思うので。こんなふうに本音で話せる友人って、卒業するとなかなかできないと思うので、ずっと大切にしてくださいね。」

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おつかれさまでした!

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まとめ

普段聞けないネイル業界の実情を赤裸々に話していただきました。これからネイル業界に就職・転職を考えている新人ネイリストの皆さん。また、より働きやすい環境を目指して転職中の現役ネイリストさんたちにとっても、おおいに参考になったのではないでしょうか。本日は貴重なお話、本当にどうもありがとうございました!

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