世界各地に足を運び「癒し」を研究。心と体に優しいメソッドを確立【治療・リラクゼーション・歯科業界のお仕事RIKAさん】#1

治療、リラクゼーション、歯科業界など、人々の痛みや不調に寄り添う仕事の魅力を紹介する本企画。今回お話を伺うのは、鹿児島県鹿児島市で「ririange(リリアンジュ)」を主宰するセラピストのRIKAさんです。

RIKAさんは、アーユルヴェーダをはじめロミロミ、エサレンなど世界各国のさまざまな施術に精通し、サロンを訪れる多くのお客様の心身を癒してきました。

そんなRIKAさんのキャリアのスタートはエステティシャンだったそう。しかし命の危機に直面した出産を機に、健康に関する思いを新たにしたそうです。

今回、お話を伺ったのは…

RIKAさん

「ririange」オーナー

セラピスト歴15年。スリランカ政府認定アーユルヴェーダセラピストの資格を持つ。アーユルヴェーダをはじめ、ロミロミ、エサレン、ディープティッシュ、深層リンパセラピー、筋弛緩術、ヒーリングなど世界各地の癒しと解剖学的知見を融合した独自の「心と技術の調和」メソッドを確立。本格的な癒しを届けることをモットーに活動中。セラピスト向け講座も開講している。

インスタグラム

世界各地の癒しを融合したオリジナル施術を提供

RIKAさんは独自のメソッドを生み出して人々を癒している

――まず、セラピストのお仕事内容について教えてください。

一般的には手術や薬などに頼らず、回復やリラクゼーションを目的として心身にケアを施す人のことを指します。ジャンルは多様で、美容やリラクゼーション、医療やメンタル系などさまざまなセラピストがいます。

――現在のRIKAさんのお仕事についても教えてください。

私はアーユルヴェーダをはじめ、ロミロミ、エサレン、ディープティッシュ、深層リンパセラピー、筋弛緩術、ヒーリングなど世界各国の施術を融合した独自のメソッドを生み出し、お客様を体と心の両面からケアするサロン「ririange」を経営しています。

――多くの技術を網羅されているんですね。どれかひとつに絞ろうとは思わなかったのですか?

不思議と、最初からひとつに絞るという選択肢は私のなかにありませんでした。私にとって技術はあくまで、お客様の心と体を解放するための「ツール」にすぎません。お客様1人ひとりのその日の状態に合わせて、あらゆる手技の哲学やエッセンスを組み合わせる「完全オーダーメイドのオリジナル施術」を提供したいという想いが一貫してあり、このスタイルにたどり着きました。

出産を機に再びセラピストの道へ。心と体はつながっていると気づいた介護施設での経験

出産を機に人生観が変わったというRIKAさん

――RIKAさんはなぜセラピストの道へ?

今から20年ほど前、実はエステ業界で働いていたんです。私はとにかくマッサージをすること、人の体に触れることが大好きだったのですが、当時の業界は営業ノルマがとても厳しくて。「人に触れて癒したい」という想いと現実とのギャップに苦しみ、自分にはこの業界は向いていないんだと一度はセラピストの道を諦めてしまったんです。

その後は実家のカフェを手伝いながら、美容の世界とは距離を置いていました。ですが第1子の出産時に母子ともに命を落としかける経験をし、「生きていることの本質」について深く考えるようになりました。

――命の危機に瀕して、価値観が変わったのですね。

はい。さらに出産後、自分自身の体調をひどく崩してしまって。ボロボロの体で育児をするなかで「まずは自分自身が健康で満たされていなければ、家族を大切にすることなんて絶対にできない」と痛感しました。そこで、自分と家族をケアするためにアロマセラピーのスクールに通うように。かつてのエステのような「外見を飾る美容」のためではなく、自分自身が「生きるための健康と癒し」を求めて、再度セラピストへの道を歩むことになりました。

――ご自身の体調不良をきっかけに始めたアロマの学びが、どうして再び他者を癒やす方向へと向かったのでしょうか。

アロマを学び始めてしばらくした頃、介護施設へボランティアとしてハンドマッサージをしに行く機会をいただいたことが転機になりました。最初は利用者さんたちに「私の手はシワシワだから触らなくていいよ」と拒否されたんです。でもアロマの香りを漂わせながら優しく手に触れると、みなさんの表情がみるみる柔らかくなっていったんですよね。涙を流して過去の苦労話を打ち明けてくださるなど、打ち解けてくれた様子の利用者さんもいました。さらに驚いたのは、いつも足を引きずって歩いていた方の手をマッサージしただけなのに、施術が終わった瞬間に「元気になった!」とその場でいきなりジャンプしたんです。

――それは素晴らしいですね!

その経験から、「体と心は繋がっているんだ」と雷に打たれたような衝撃を受けました。心が癒されて前向きになれば、体にもポジティブな影響が出るということを知り、マッサージの手技を通じて人と心を通わせ、その人の生き方そのものをサポートする仕事がしたいと思うように。心と体に触れるセラピストの仕事にもう一度トライしようと決めました。

自分が満たされているから、人を癒せる。ブレないマインドで学んだ技術

世界各地に直接足を運び、身をもって施術を学んだそう

――そこからどのように多種多様な癒しの技術を学ぶことになったのですか?

実の父親ががんと診断されたことをきっかけに、闘病を支えるために「深層リンパ」や東洋医学の「陰陽五行説」を必死に学んだことも影響していて。この経験が私のセラピストとして「心身にポジティブな影響を与えるセラピストになる」というブレない軸となったと感じています。残念ながら父とはお別れをしましたが、そのときに決意した気持ちをもとに、元々興味のあった世界の伝統療法を学ぶために海外に行くようになりました。

――具体的にどのような手技を修得されたのですか?

まずは長年の憧れだったハワイへ渡り、かつて王族しか受けることができなかったとされる伝統的なセラピーの「ロミロミ」を学びに、伝統を受け継ぐ「クム」のもとに通いました。波などの自然を感じさせるようなダイナミックな動きで、自分自身も自然の一部だと気づかせてくれるような施術が魅力だと感じましたね。

その次はアメリカ発祥の「エサレンマッサージ」でロングストロークで身体全体を波のように繋いでいくような技術を学びました。「エサレンマッサージ」は、施術がひとつのアートや対話のような世界観を持っています。全部が一体になって、ひとつの旅のような時間を作り出す素晴らしい体験でした。あらゆるものを観察する大切さ、感受性を豊かにする大切さを学び、「触れること」の本質を学んだ時間だったように感じます。

――非常に興味深いですね。

さらに、世界最古の伝統医学である「アーユルヴェーダ」を学ぶため、スリランカへ足を運んだこともあります。コロナ禍の2020年からはオンラインで現地のドクターや教授陣から理論を学び直し、2024年には現地でスリランカ政府認定の資格を取得しました。

――多様な施術を学ぶことにご苦労はなかったですか?

私は向上心が強く、もっと深く知りたいという探究心と、好きなことを学びたい趣味のような感覚が強く、習得にあたって苦労を感じたことはありませんでした。むしろとても楽しかったです。セラピストの仕事は、お客様の心や体を癒すということ。自分自身が満たされていなければ、人を癒すことはできませんから、技術を習得するにあたっても「自分を満たしながら学ぶ」というマインドを大切にしていました。


後編ではRIKAさんが「ririange」をオープンした後の集客や、人気の秘訣、現在の仕事との向き合い方について詳しく伺います。

セラピストとしてお店をオープンしてからというもの、集客には困ったことがないそう。RIKAさん自身は人気の秘訣を、サロンでの「おもてなし」とこれまでの努力の積み重ねによるものだと分析しています。

スクールを開講するなど活動の幅を広げながらも、意図的に店舗数を絞り、自分らしい働き方を実践しているRIKAさん。愛されるセラピストになるための心構えについても伺いました。


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ririange
住所:鹿児島県鹿児島市下福元町(住所は予約時に公開)

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