目標は「伴走者のようなカイロプラクター」。正しいことを行えば、体は必ずよくなる【治療・リラクゼーション・歯科業界のお仕事 渡邊元太さん】#2

治療、リラクゼーション、歯科業界など、人々の痛みや不調に寄り添う仕事の魅力を紹介する本企画。今回お話を伺うのは、千葉県長生郡長南町にある古民家サロン「わたなべカイロ」のオーナー渡邊元太さんです。

前編ではカイロプラクターとはどんな仕事なのか、渡邊さんが目指したきっかけなどを伺いました。

後編では渡邊さんのカイロプラクターとしてのモットーや、現在の仕事のやりがいについて詳しく伺います。

「正しいことを行えば、体は必ずよくなる」という信念がモットーの渡邊さんは、その場しのぎではない根本から問題を解決する施術を意識しているそう。自宅での簡単なケア方法までを伝え、お客様に体の変化を実感してもらって、信頼を得ることを大切にしています。

確かな技術とお客様との誠実な向き合い方に魅力を感じ、渡邊さんのもとを訪れたお客様のなかには、20代から40代まで悩み続けてきたヘルニアの症状が軽くなり、明るい表情になってきた方もいるといいます。

今回、お話を伺ったのは…

渡邊元太さん

カイロプラクター/「わたなべカイロ」院長

千葉県千葉市出身。幼いころから野球に取り組み、体を壊したことをきっかけにヘルスケアの仕事に興味を持った。専門学校で健康運動実践指導者の資格を取得後、いくつかの企業でサラリーマンとして勤務しながら、カイロプラクティックのセミナーを受講し、全国健康生活普及会に入会。デイサービスの現場で7年働き、「わたなべカイロ」をオープンした。

インスタグラム

施術で重要なのは傾聴の姿勢。 お客様の生活をイメージして問題を解決

SNSではお客様が自宅でできるセルフケアの方法を発信している

――開業後、施術や接客については課題を感じることはありませんでしたか?

カイロプラクティックの資格を取ってから10年が経過していたため、施術の感覚を取り戻すのにもやや時間がかかりました。

さらに、デイサービスでは私ひとり対大勢という体制で体操の指導などを行うことがありましたが、1対1でお客様と向き合うのは初めて。最初はどんな会話をしたらよいのか、どんな風にお客様の不調をヒアリングしたらよいのかも探り探りでした。

――施術や接客に関してはどのようにブラッシュアップしましたか?

施術に関しては勉強会に参加したり、専門書を読んで練習を繰り返したりと、施術の回数を重ねることで着実に技術が磨かれている実感があります。接客については話すことも重要ですが、「聞く」ことの重要性に気づいてから課題を克服できましたね。

まずは心と体をお客様に集中させて、しっかりとヒアリングをします。するとお客様の生活が想像できるようになり、生活習慣からくる不調の原因をつかむことができるんです。基本的に傾聴の姿勢を崩さないことが重要だと気づきました。

――ご自身のカイロプラクターとしての強みはどこにあると思いますか?

私自身のバックボーンに強みがあると感じます。スポーツや勉強に本気で取り組んだこと、体を使った仕事で心身を病んだこと、デイサービスでさまざまな体の状態を持つ方々と接したことなど、どの経験もお客様に寄り添うための糧になっているなと。

意識して身に着けた強みではないですが、お客様がどんな生活をしていて、どんな痛みをどんなときに感じるのかを想像できるとき、一見遠回りに見えた過去の経験も無駄ではなかったなと思います。

丁寧な「説明」と効果の「体感」がお客様との信頼関係を作る

宮大工の祖父が作った古民家をサロンに改装した

――渡邊さんが考えるサロンの強みは?

「祖父母の家が空き家になっていたから」という理由でたまたま選んだ場所ですが、ウグイスの鳴き声が聞こえるのどかな土地で、来院くださるお客様からも「癒されました」というお声をいただいています。宮大工の祖父が自分で建てた古民家のため、雰囲気があることについてもよくお褒めの言葉をいただきます。

決して集客に向いている条件には恵まれていませんが、この環境が結果的にほかのサロンとの差別化にもつながっているのかもしれません。心身ともにお疲れの方がお越しくださるので、空間が少しでも癒しにつながっていたらうれしいですね。

――渡邊さんの施術におけるモットーがあれば教えてください。

私のモットーは、「痛みや悩みの改善を根本から行う」という信念を持って1人ひとりと向き合うことです。

施術の時間は生活のなかのほんの一部にすぎません。根本的に課題を解決するためには、お客様自身が正しい知識を持ち、自分で自分の体をケアできる状態になっていただくことや、生活習慣から改善をしていただくことが重要です。具体的には、日常的に軽い体操などのセルフケアを取り入れていただくようにお願いしています。

施術においてとくに意識しているのは、ただ技術を提供するだけでなく、丁寧な「説明」と「体感」をセットにすること。お客様に体の状態を理論で説明して納得していただき、変化を体感してもらうことで、初めて深い信頼関係が築けると確信しています。

――忘れられないお客様はいらっしゃいますか。

とくに忘れられないのは、20代の頃から首のヘルニアに苦しまれていた40代の女性のお客様です。その方はどこへ行ってもよくならず、常に体が重いという深い悩みを抱えていらっしゃいました。

まだ施術を始めて10回ほどですが、私が指導した自宅でのセルフケアにも本当に真面目に取り組んでくださっています。その結果、今では顔色が見違えるほど明るくなり、ご本人だけでなく旦那様からも「救われた」と大変感謝していただけるようになりました。ご家族が喜んでくださり、私を信頼して頼ってくださる姿を見るのは、この仕事をしていて本当によかったと感じる瞬間です。

1対1で向き合い、その方の不調を根本から変えることで、人生そのものをコーディネートできる。この仕事の醍醐味を、そのお客様との出会いを通じて改めて教えていただきました。

技術の習得は一生続く学び。研鑽を怠らずさらなる高みへ

「お客様の人生に寄り添えるカイロプラクターになりたいです」と話す渡邊さん

――渡邊さんの今後の目標を教えてください。

私が目指しているのは、単に痛みを取るだけの施術者ではなく、お客様の人生に長く寄り添い、ともに歩んでいく「伴走者のようなカイロプラクター」です。たとえば、先日は腰痛を解決して、スパルタンレースと呼ばれるスポーツでタイムを短くしたいというお客様にお越しいただきました。この方のように、単に痛みをとるだけではなく、その先の人生にまで関われるような関係性を築くことができるのが私の理想です。

体の不調には必ず原因があり、正しい理論に基づいたアプローチをすれば、体は必ずよくなると私は信じています。そのため技術の習得は一生続く学びだと捉え、常に磨き続けることを自分に課しています。

施術においては一方的な押し付けではなく、丁寧な説明と実際の体感を通じて、お客様に心から納得していただくことを大切にしています。信頼関係を築き、お客様が描くなりたい未来を共有したうえで、その土台となる健康な体作りをサポートしたいのです。また先々の目標として、私の考えに共感してくれる仲間を47都道府県に作りたいと考えています。

――最後に、カイロプラクターを目指す方へアドバイスをお願いします。

カイロプラクターは奥深く、本当にやりがいのある仕事です。技術の追求には終わりがありません。理想をどこまでも追いかけられるのがこの仕事のおもしろい点だと感じます。私もまだまだ道半ば。より多くのお客様の課題を解決できる技術を身に付けるために、日々邁進していきたいと思います。

カイロプラクティックはやりたいと思えば何歳からでも挑戦できる仕事。専門職であるこの道に挑戦するのは、なかなか勇気がいることだと思いますが、私の知人でサラリーマンをリタイア後にカイロプラクターへの道を歩みだした方もいます。もし興味があるのであれば、チャレンジする方向へ背中を押したいです。


経験した過去のすべてを糧に、お客様の人生に「伴走者」として寄り添う渡邊さん 。丁寧な説明と体感を重視した施術を通じ、不調の根本改善だけでなく、お客様自身が体をケアできる状態を目指しています。

飽くなき探究心で日々技術を研鑽する渡邊さんは、これからも多くの人の心と体を癒し、「なりたい姿」を叶えるカイロプラクターとして歩み続けていくことでしょう 。


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わたなべカイロ
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住所:千葉県長生郡長南町蔵持275‐1

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