就活生必見！自分に合ったサロンの選び方は自己分析から・「AI TOKYO」執行役員/統括マネージャー・中島翼さん
渋谷を中心に関東エリアにて展開している美容室「AI TOKYO(アイトーキョー)」。その執行役員、統括マネージャーを務めながら、プレイヤーとしても活躍するのが中島翼さんです。似合わせカットやレイヤーカットなど技術力に定評があります。
そんな中島さんの就職活動は順調だったそうです。自己分析で長所を理解し、自分の思い描く美容師としての理想像を叶えられる第一志望のサロンに見事合格。その後、2020年に「AI TOKYO」へと転職しました。現在は執行役員、統括マネージャーで採用判断も担う中島さん。採用試験において大切なものは、明確なビジョンを持ち、入社したいサロンへの熱量を精いっぱい伝えることだと考えているそうです。
今回、お話を伺ったのは…
「AI TOKYO」執行役員/統括マネージャー・中島翼さん
東京都出身。「エビスビューティカレッジ」を卒業後、都内サロンに就職。それから5年を経て、2020年「AI TOKYO」へオープニングスタッフとして入社。スタイリストとして活躍しながら「AITOKYO」の店長、マネージャーを経験したのち、現在は執行役員、統括マネージャーの役割も担っている。似合わせカットなどの技術力もさることながら、高いコミュニケーション力で多くのお客さまの理想を叶えています。
自分に合ったサロンを見つけるには、まず自己分析から！
自分のなりたい美容師像を明確化し、それを叶えられるサロンを探すことが大切だそう
――自分に合ったサロンの選び方を教えてください。
サロン選びの前に、まずは自己分析から始めるべきです。自分がどんな美容師になりたいのかを明確化することによって、自分に合ったサロンはおのずと見えてきます。メンズとレディースのどちらを担当したいのか、カジュアルかフォーマル、どういったスタイルが好みかなど。美容師の理想像を細かく描くことによって、サロン決めだけでなく、集客においてもどういったものを発信していけばいいかが分かります。
――なるほど。自己分析の後はサロンをどのように選ぶべきですか。
自分の美容師としての方向性に合ったサロンを選ぶべきです。レディースを担当したいのにメンズカットを強化しているサロンに入っても、気持ちにズレが生まれるだけだと思います。今の時代、ボブやミディアムなどの中でも、レイヤースタイルや韓国系スタイルなのかなど細分化したスタイルを打ち出しているサロンが多いです。そういった細かなところまで、自分の理想に合うサロンを探すべきだと思います。
――中島さんは、1社目企業はどのように選ばれたのでしょうか。
僕の場合は、表参道や原宿などの激戦区で働きたいという気持ちがあったので、そのエリアの中で理想とするナチュラル系やモテ愛され系のレイヤースタイルに特化したサロンを探し、3候補まで絞りました。その後は、実際に客として足を運び、お店の雰囲気やスタッフの方のコミュニケーションの取り方などを見て判断し、応募。第一志望のサロンに合格することができました。
採用担当としてアドバイス！面接で見られるのは意志の固さ
現在、採用に携わっている中島さん。他サロンとは被らない志望理由と意思を持つ人が魅力的なよう
――まずヘアサロンの採用試験とはどういったものなのでしょうか。
基本的には、一般企業の採用試験のように書類選考があり、面接となります。一部サロンでは、サロンワークといってサロンで実際に働き、他スタッフとコミュニケーション、立ち振る舞いを見せる試験があります。僕は1社目の試験の際に書類選考、面接、サロンワークを行いました。
――面接では実際どのような質問をされましたか。
このサロンでなければならない志望理由や美容師として大切にしていきたいことなどを質問されました。その際、僕は「お客さまだけでなくスタッフにも共感を大切に、意見を押し付けないコミュニケーションを取り、友達のように親しみやすい美容師でありたい」と答えました。その気持ちは今も変わらず大切にしており、現在の役職でもスタッフとの相談やアドバイスをする際に活きていると感じています。
――採用に携わっている現在、面接ではどういった部分を見ているのでしょうか。
美容師としてどうなりたいかなどの未来のビジョンや意思がはっきりしているかを特に見ています。そのため、今回お話しさせていただいたように、数多くのサロンがある中で「AI TOKYO」でなければいけない理由を深掘りして伺うようにしているんです。「AI TOKYO」に限らずどこのサロンでも、固い意志を持っている人は面接をしている側からすると、選びたくなる応募者の1人だと思います。
サロンワーク試験のポイントは基礎コミュニケーションと気遣い
サロンへ何度も足を運び、自分の良さを伝えていたという
――サロンワーク試験においての採用ポイントは何ですか。
「AI TOKYO」ではサロンワーク試験は行なっていませんが、もし僕が見るとしたら、挨拶や礼儀、他スタッフへの気遣いを見ます。接客をしているスタッフに適切なタイミングで床の掃除をするなどの手助け、気遣いができると採用のポイントとして高いと思います。
――採用試験に向けて取り組んでいたことはありますか。
サロンの方に自分の強みを全て理解してもらいたいと思っていました。ですが、30分ほどの面接で伝えられることは限られています。そのため、試験外になるのですが、お客さんとしてや見学でサロンに足を運び、スタッフに直接自分の強みを伝えていました。顔も覚えて頂けたので、結果につながったと感じています。
――今の立場から見て、採用試験で注意すべきことは何ですか。
試験中の表情や話し方に注意すべきだと思います。特に履歴書を暗記してきただけのような淡白な話し方は避けた方がいいです。やはり自分の気持ちを乗せて、熱量を持って話さなければ志望意志をしっかりと感じられません。緊張するとは思いますが、それを伝えられるよう望むことをおすすめします。
中島さんが考える就職活動を成功させる3つのポイント
1.自己分析で細分化した理想像を描く
2.美容師として理想の追求できるサロンを探す
3.試験では淡白な話し方、表情に注意して熱量を乗せる
サロンの選びの前には自己分析が大切なことや採用試験では美容師としての未来のビジョンや固い意志、熱量を持っているかが見られているという事実など。現在、採用に携わっている中島さんだからこそ伺うことができた前編でした。
後編では、中島さんが振り返ってみて思う入社前にやっておけば良かったことや「AI TOKYO」へ転職した経緯、新人時代の技術の磨き方などを伺います。
Salon Data
住所：東京都渋谷区渋谷1-15-19 二葉ビル3F
電話：03-6433-5436
