ポジティブ精神で乗り超えた新人時代。美容師8年目で統括マネージャーに!・「AI TOKYO」執行役員/統括マネージャー・中島翼さん
就職活動の際は、志望するサロンへ実際に足を運び熱意を伝えるなど能動的に行動していたという中島さん。前編では、自分に合ったサロンを見つけるためには、まず自己分析で美容師としての理想像を明確化することが大切だということ、面接試験の際には意志の固さや熱量をみられているということなどを伺いました。現在、執行役員、統括マネージャーを務め、採用に携わっているが故のお言葉の連続でした。
後編では、中島さんが振り返ってみて思う入社前にやっておけば良かったことや「AI TOKYO」へ転職した経緯、新人時代の技術の磨き方などを伺います。
今回、お話を伺ったのは…
「AI TOKYO」執行役員/統括マネージャー・中島翼さん
東京都出身。「エビスビューティカレッジ」を卒業後、都内サロンに就職。それから5年を経て、2020年「AI TOKYO」へオープニングスタッフとして入社。スタイリストとして活躍しながら「AITOKYO」の店長、マネージャーを経験したのち、現在は執行役員、統括マネージャーの役割も担っている。似合わせカットなどの技術力もさることながら、高いコミュニケーション力で多くのお客さまの理想を叶えています。
入社前にやっておくべきことは将来の計画立てとSNS発信
――入社前にやっておけば良かったと思うことは何ですか。
短期的な目標を立てておくことです。入社後何年目でデビューする、デビューして何年以内に雑誌の仕事を受けるなど、明確なビジョンや計画を立てておくことによって、効率的に、能動的に行動できると思います。入社を控えている方にはぜひ取り組んでおいてほしいです。
――ほかにも入社を控えている方や美容師を目指す方がやるべきことはありますか。
はい、SNSでの発信ですね。僕が美容師を目指していた頃や新人時代は、まだSNSが普及していなかったので仕事との関係はあまりありませんでした。ですが今の時代、SNSは集客や仕事の依頼、採用にも関わってくる美容師にとって欠かせないツールになっています。影響力や発信力を美容師になる前から持っていれば大きなアドバンテージです。
――具体的にどの程度フォロワーがいた方がいいのですか。
もちろん多いに越したことはありません。ただ、採用においてはフォロワーという数字ではなく、SNS上でいかにコアなファンがついているか、個性を体現できているかが判断材料になるんです。そのため作品撮りなどを行い、積極的に自己発信を行うべきだと考えます。
学生時代の約束を叶えるために「AI TOKYO」へ転職!
――転職先としてAITOKYOを選んだ理由は何ですか?
「AI TOKYO」の代表が専門学校時代の同級生なんです。彼とは学生時代から気が合い、いつか一緒のサロンで働こうと約束していました。そんな中でオープニングスタッフとして声をかけてくれたので、当時25歳という節目でタイミングもいいと思い、転職しました。
――代表とお友達だったんですね。オープニングスタッフとしての参加に不安はありませんでしたか?
どんなサロンになるのか、売り上げも上げられるのか分からない状態だったので不安は物凄くありました。オープニングの時点でスタッフは9人も集まったので良かったのですが、サロンとしても、個人としても集客の面が非常に苦しかったです。
――どのように乗り切ったのでしょうか。
具体的には、サロンの知名度をあげるためSNSに力を入れました。Youtubeやtiktok など各SNSをスタッフで分担して、継続的に発信することによってお客さまが徐々に定着していくようになったんです。
新人時代の苦労を乗り越えられた秘訣はポジティブ精神!
――入社後からデビューまでは順調でしたか。
いえ、非常に時間がかかり苦労しました。5年間勤めていた1社目では最後までデビューできず、「AI TOKYO」に転職してからも1年ほどアシスタントとして働いていました。
――どのように乗り越えたのでしょうか。
アシスタントとして長く働く分、シャンプーやブロー、カラーなど細かなカリキュラムを何度もこなせます。必然に幅広いカット技術を習得できるため、デビュー後はすぐに活躍できるだろうとポジティブに考えていたのが大きいと思います。すぐにデビューできること、アシスタント期間が長いこと、どちらも魅力的です。いま実際にデビューに悩んでいる人もプラスに考えればモチベーションも上がり、よりよいパフォーマンスがこなせると思います。
――デビューに向けて技術はどのように磨いたのでしょうか。
先輩にお願いして、開店前や空き時間にマンツーマンで指導していただき技術を磨いていました。具体的には、まず先輩にスタイルを提示してもらい、先輩がカットしている姿を動画で撮影しながらハサミの入れる角度や回転数などの細かな動きを観察し、その後に僕が再現をするという訓練です。今でもたまに動画を見返して復習する時があり、この訓練は確実に今の自分につながっていると思っています。
中島さんが考える入社前にやっておくべき3つのこと
1.自分がどのような美容師になりたいかを明確化する
2.入社後からの未来予想図を細かく立てる
3.SNSで自分の作品や個性の発信を積極的に行う
言葉のひとつひとつに前向きな姿勢や優しさがみえる中島さん。多くのスタッフをまとめる現在の役職に抜擢された理由が伝わる取材となりました。就職、転職活動に悩む方へのアドバイスも中島さんだからこそ伺えたものだと感じています。これから美容師を目指す方、入社から間もない新人の方はぜひ参考にしてみてはいかがでしょうか。
Salon Data
住所:東京都渋谷区渋谷1-15-19 二葉ビル3F
電話:03-6433-5436