エステティシャンの研修内容とは？エステサロンで受ける研修の種類や大切さを紹介
エステティシャンになりたいと考えている方のなかには、未経験や無資格でも働くことができるのか悩んでいる方もいるのではないでしょうか。未経験でエステティシャンとして働くには、研修制度が充実しているエステサロンを選ぶことをおすすめします。
今回は、エステティシャンが受ける研修に焦点を当て、エステティシャンの研修ではどんなことをするのかについて紹介します。
未経験でもエステティシャンになれる？
はじめに、未経験や無資格でもエステティシャンになれるのかについてお答えします。
結論から言いますと、エステティシャンに必須の資格はなく、無資格・未経験の求人もあるため、未経験でもエステティシャンを目指すことは可能です。
しかし、施術のスキルや機器の扱い方などが一定のレベルに達していないと、お客様への施術を任せてもらうことができず、一人前のエステティシャンとしてデビューすることは難しいでしょう。
そのため、エステサロンを展開する企業やエステサロンでは、就職後にエステティシャンを対象とした研修を行っていることが多いです。エステティシャンの研修については、後ほど紹介します。
なぜ行う？エステティシャンの研修が大切な理由
エステサロンでは、なぜ就職したエステティシャンに研修を行うのでしょうか？エステティシャンの研修が大切な理由について、見ていきましょう。
エステ業界では「人材」こそが資産
一般社団法人日本エステティック振興協議会と厚生労働省では、エステサロンでは人材こそが資産であり、エステティシャンを育成して定着させることが今後のエステ業界のためにも必要と考えています。
人材の確保・育成・定着がすすむことでエステティシャンの活躍の広がりが期待されており、サロンからの観点だけでなくエステ業界の発展のためにも研修が重要視され、お客様がより安心・安全に施術を受けられるよう、統一自主基準を策定しています。
また、エステ業界やお客様のためだけではなく、サロンから見ても研修は重要です。続いて、サロンの視点での重要性についても紹介します。
引用元
厚生労働省：エステティック業の 人材育成のために
一般社団法人日本エステティック振興協議会：エステティック業統一自主基準
サービスの質を向上させるため
お客様に満足していただきリピーターを獲得しなければ、サロンの経営を続けることはできません。お客様に満足していただけるサービスを提供するためには、スタッフに施術や接客などの高いスキルが必要です。お客様に満足していただけるスキルレベルを保つために、サロンで統一した研修を行います。
お客様からの信頼を得るため
お客様に満足していただくためには、お客様から信頼を得ることも必要です。いくら施術する内容や施術で得られる効果をはじめ、幅広い美容に関する知識を持っていても、お客様の質問にうまく答えられないと「本当に美容のプロなの？」と不審に思われてしまうかもしれません。
研修を受けることで技術や知識を理論立てて理解することができるため、お客様にわかりやすく説明したり疑問に答えたりすることができるようになり、お客様の信頼を得やすくなるでしょう。
スタッフのチームワーク形成
研修は個人のスキル向上だけでなく、スタッフ同士の連携にも役立ちます。たとえば、顧客の引き継ぎやノウハウの共有などでは、同じ研修を受けたからこそのコミュニケーションが発生するでしょう。研修を通じて、スタッフ同士の協調性が高まる効果が期待できます。
エステティシャンが受けられる研修とは？
エステティシャンの研修の重要性についておわかりいただけたところで、企業やサロンが所属するエステティシャンに向けて、どんな研修を行っているのかを見ていきましょう。
新人研修
まず挙げられるのは、新たに就職したエステティシャンに向けた新人研修です。特に未経験でエステティシャンとして就職した人には、接客マナーや基本的な施術スキルなどの研修を行うことで、お客様に施術できるレベルまでスキルを磨きます。
また、自社で開発している製品や施術に使うコスメなど、サロン独自の知識などについても学びます。
スキル・キャリアアップ研修
サロンによっては、従業員に向けて定期的に研修を行っているところもあります。新しい知識や技術、機器などについて勉強することでスキルアップに繋がり、より質の高いサービスをお客様に提供できるようになるでしょう。
また、エステ向けの資格対策などの研修を行うこともあります。スキル・キャリアアップの研修は、サロンごとに独自の研修を行っていることが多いです。
海外研修
より広い技術や知識を得るために、エステティシャンを海外に派遣しているサロンもあります。海外へ行って現地のサロンの見学や実習、ときには施術を受けて実際に体験するなど、世界レベルのスキルを身に付けることが目的です。
こういった海外研修はある程度経験を積んだスタッフを対象としていることが多く、「◯年以上の勤務」など、条件を設けていることもあります。
新人研修の内容を紹介！
紹介した研修のなかから新人研修をピックアップし、どういったことを学べるのか、具体的に見ていきましょう。
接客マナー
エステティシャンは美容のプロとして施術をする技術職ですが、同時にお客様をおもてなしする接客業でもあります。お客様に心地よく過ごしていただくために、社会人としてのマナーやお客様をお迎えしたときの接客方法、電話や受け付けの対応など、接客マナーの基本を学ぶことができます。
エステティシャンの基本の知識
エステティシャンに必要な基本的な知識は、おもに座学で学習することが多いようです。施術には人体に関する知識が必要なため生理学を学んだり、自社で販売している化粧品などの成分と効能、美容機器の知識を学んだりします。
エステティシャンの基本の技術
エステティシャンに必要な基本の技術は、エステティシャン同士で施術を行うなどの実習を踏まえて学ぶサロンが多いようです。
フェイシャルやボディ、脱毛など、サロンによって扱うメニューが異なるため、サロンで扱っているメニューに沿って、マッサージやケア、機器の使用法などを実習で学びます。
サポートやその他の業務
基礎的な座学や実習が修了したら、いよいよサロンで業務に入ります。はじめは先輩のサポートや雑務にあたりながら、施術の流れや接客などを実地的に学びます。サロンに出るようになっても、ここまでを研修期間としているサロンが多いです。
エステティシャンを目指すなら研修制度があるエステサロンがおすすめ！
サロンに就職したエステティシャンは、はじめに新人研修を受けることが多いです。新人研修以外にも定期的にスキル・キャリアアップ研修を行ったり、海外研修へ派遣したりと、さまざまな研修を行っているサロンもあります。
エステティシャンは無資格・未経験でも目指すことはできますが、お客様の安心・安全のためには、一定以上のスキルが必要です。そのため、エステティシャンを目指すなら、研修制度があるエステサロンへ就職することをおすすめします。
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