美容部員とはどんな仕事？給料ややりがい、向いている人についても紹介

美容部員というと、美しい身だしなみや所作で接客をする華やかな職業というイメージがあるのではないでしょうか。美容部員の仕事に興味はあっても、やりがいはどんな点なのか、自分に向いているのかなどを知りたい人も多いことでしょう。

そこで、美容部員の仕事内容ややりがい、適切な人物像などについて解説します。美容部員にあこがれている人は、ぜひ最後まで読んで、今後に活かしてみてください。

美容部員とは？

美容部員とは、百貨店やドラッグストアなどの化粧品売り場・カウンターで、来店したお客様に対して化粧品を販売する仕事です。お客様の悩みを聞き、悩みに応じたアドバイスや商品の説明を行います。

「ビューティーアドバイザー（BA）」「ビューティーカウンセラー」などと呼ばれることもあり、化粧品のスペシャリストです。

美容部員の給料はどれくらい？

厚生労働省が令和4年の賃金構造基本統計調査に基づいて提供しているデータによると、美容部員の平均年収は357.7万円でした。

美容部員に限定しない全国の給与所得者の平均給与（年収）は458万円、女性の平均給与は314万円なので、女性の平均値よりは高い水準です。

美容部員の給与体系は勤務先によって異なるため、固定給に加えてインセンティブ制度がある場合、売上に応じて収入を増やすことができます。

なお、求人サイト「リジョブ」で取り扱っている求人の給与は、以下の通りです（2024年1月現在）。

引用元
化粧品販売/美容部員 – 職業詳細 | job tag（職業情報提供サイト（日本版O-NET））
令和4年分 民間給与実態統計調査｜国税庁
【2月版】正社員 美容部員の求人・転職・募集│リジョブ

美容部員の仕事内容

つづいて、美容部員の仕事内容についてさらに詳しく見ていきましょう。

接客販売

まず、お客様と接しながら商品を販売するのが大きな仕事です。お客様の悩みに合わせ、お客様の化粧品選びを手伝うための提案やサポートを行います。丁寧な接客や気配りが必要です。

さらに、お客様への真摯な対応はもちろん、売上目標があるため、自社の製品がお客様の悩みにどうアプローチできるのかを考え、目標達成を目指すことも求められます。

カウンセリング

接客のなかで、お客様へのカウンセリングも行います。お客様の肌質や好み、悩みなどを聞き取り、お客様に合わせた商品を提案する仕事です。

お客様のコンプレックス解消をサポートするためには、いかにうまく話を聞き出し、よりそのお客様に適した商品を見つけるかが、美容部員の腕の見せ所といえるでしょう。

タッチアップ

タッチアップとは、実際に商品を使ってスキンケアやメイクを施すこと。お客様の肌に触れて状態をチェックしながら塗布し、使用感や色味がお客様の好みに合うかどうかを確認しつつ、適した商品を選びます。

お客様は美容部員の話を聞きながら実演で試せるので、購入後のイメージ違いを防ぐことができ、満足度の高いお買い物に繋がります。

事務などのバックヤード業務

美容部員はお客様と向き合う仕事が主であるとはいえ、店内の清潔感や美しさを保つことも非常に重要。商品の陳列が乱れているときは整え、見栄えをよくする方法を考えながらディスプレイを工夫し、指紋・ごみなどを取り除くために店内の掃除も丁寧に行います。

また、バックヤードでは、在庫管理や売上の入力、サンプルの袋詰め作業などの事務仕事も必要です。

美容部員のやりがい

どんな仕事でもそうですが、やりがいがないとなかなか続けられません。では、美容部員にとって、仕事のやりがいを感じられるのはどんなときなのでしょうか。

お客様に喜ばれる

前章で解説したように、美容部員とは、お客様の悩みに寄り添い、適切な化粧品を提案する仕事です。自分がおすすめした商品でお客様の肌悩みを改善させたり、お客様をより美しい状態に導いたりすることができるため、喜んでもらいやすいでしょう。

「すすめてもらったファンデーションで肌の凹凸が目立ちにくくなった」「提案されたアイシャドウを使ったら、友人から『似合ってる』と褒められた」など、お客様から笑顔を向けられて感謝の言葉をかけてもらえることも多く、やりがいを感じられます。

メイクの流行をいち早く知ることができる｜自分自身が広告塔に

美容部員は、職場の研修でトレンドのメイクのやり方や新商品の使い方などを学びます。研修の成果をお客様へのアドバイスに活かせるのはもちろん、自分自身も美しくなれることが魅力です。

気に入った商品を社員割引で購入できたり、新商品・限定商品などのテスターをもらえたりすることもあり、使用して売り場に立てば、自分がその商品を宣伝する広告塔の役割を果たすことにもなります。

コミュニケーション能力が上がる

さまざまなお客様と接するなかで、コミュニケーションも上達していきます。お客様と良好な関係を築ければ、自分自身に固定のファンもできるでしょう。すると、自社の売上に貢献でき、インセンティブが設けられている場合は収入も増加していきます。

美容部員に向いている人はどんな人？

最後に、前章のようなやりがいを得られる美容部員について、向いている人の特徴を解説します。該当する項目があるかどうかチェックしてみてください。

メイクや美容に興味がある人

まず、美容に対する興味関心が深いこと。美容部員はお客様に見られる仕事でもあるため、自分自身も常に美しくいることが求められ、当然きれいにメイクをしなければなりません。

もしメイクが好きでなければ、美容部員自身が美しくなることは難しく、また、せっかく職場で研修を受けたとしても上達しにくいでしょう。

コミュニケーション能力がある人

美容部員の仕事では、コミュニケーションスキルも重視されます。カウンセリングを通じてお客様の悩みや希望を聞き出し、見合った商品を提案しなければならないためです。

そのため、お客様との会話を楽しく盛り上げたり、相手の気持ちを汲み取ったりすることが重要といえるでしょう。

向上心がある人

美容部員の仕事において、向上心もポイントです。メイクだけでなく立ち居振る舞いなどで自分を魅力的に見せる工夫をしたり、普段からトレンドに敏感で、うまく流行を取り入れたりするタイプの人は、よりよい提案やより上手なタッチアップができるように努力するはず。

向上心によって自分のスキルを高めていけば、キャリアアップにより収入の増加や役職への就任なども目指せます。

自分もお客様も美しくなれる美容部員を目指そう

美容部員は、主に化粧品の接客販売を行う仕事。お客様に喜んでもらえる・トレンドを押さえながら自分もきれいになれるなどのやりがいがあります。向いている人の特徴に当てはまる人は、ぜひ美容部員を目指してみてください。

また、美容部員の求人を探すなら「リジョブ」がおすすめです。勤務地・雇用形態・給与などの希望条件を設定して検索できるので、理想の職場を見つけやすいでしょう。

この記事をシェアする