下北沢を拠点に少数精鋭で勝ち抜く経営戦略を考案し、愛されるサロンに成長させて17周年【Magico代表 上原潤一郎さん】#1

Magico(マジコ)代表の上原潤一郎さんは、今年で17年目を迎えるサロン「Magico」を皮切りに、暖簾分けやFCなどのあらゆる形態を取り入れ、27店舗ものサロンやサービスに挑戦し続けています。

まさに細胞分裂のごとく店舗拡大をしてきた上原さんが、美容師を目指したきっかけや独立した経緯ついてお聞きします!

お話を伺ったのは…
Magico代表 上原潤一郎さん

原宿、青山、下北沢にてヘアメイクアップアーティストや美容師の経験を積んだのち、下北沢にてサロン「Magico(マジコ)」をオープン。その後、下北沢を拠点に、原宿、表参道など着実にエリアを広げ、暖簾分けやFC展開を取り入れつつ、続々と店舗を拡大。今年1月に新たな試みとして「Magico Harajuku」をオープンさせ、話題となっている。

UEHARA’S PROFILE

お名前
上原潤一郎
出身地
神奈川県
年齢
48歳
出身学校
横浜美容専門学校
憧れの人
ウォルトディズニー
プライベートの過ごし方
子供とプラレール
趣味・ハマっていること
ゴルフ

将来の独立を視野にいくつものサロンを経験した修行期間

――美容師を目指したきっかけは?

子どもの頃、僕は近所の理髪店に通っていたんですね。そこで働いていたお兄さんに憧れて、最初は理容師になりたいと思っていました。お兄さんにその話をしてみたら、「これからは美容師が良いと思うよ」と返されて。どうやらそのお兄さんは美容師に転身しようとしていたようで、僕にも美容師を勧めていたみたいなんです。

古着ブームを迎えた高校生の頃、おしゃれに興味があり、原宿にある古着屋でバイトを始めました。当時の原宿は木造のアパートや銭湯、八百屋などが立ち並んでいて、今のように洒落た店は多くなかったんです。そこに前衛的なサロンや古着屋がポツポツでき始めてきたとき、「そういえば美容師になりたかったんだ」と思い出して、美容師の道に進みました。

――独立するまでの経緯をお聞かせください。

もともと親戚に商売をしている人が多く、その間近で育ってきたので、いずれは自分も「何か」を軸に商売をするんだろうと思っていたんです。

美容師になると決めたときから独立を視野に入れ、経験を積むためにいろいろなサロンで働きました。最初に就職したのは、ヘアメイク業務を中心とした大手の会社。そこではヘアメイクを中心に学びました。次は、トリートメントやパーマなど薬剤の開発に力を入れているサロンへ美容師として転職。美容の発信の中心地とも言える原宿、青山でそれぞれヘアメイク、美容師として働き、修行期間にさまざまな経験が積めたと思って、次は下北沢で個人経営している中規模のサロンに転職しました。

実際に独立したのは、31歳のとき。僕の想定だと35歳くらいで独立をしようと考えていたのですが…同じく美容師をしていた妹に急かされて(笑)。半ば強引に独立し、下北沢にサロン「Magico」を構えました。

サロン「Magico」スタート! 最初はファミリー経営のサロンだった

――場所を下北沢にした理由は?

何と言っても学生時代に何度も訪れていた場所でしたし、思い入れもありましたから。あとはタイミングが良かったんです。実は今の「Magico」本店は、前働いていたサロンの帰り道に偶然見つけたビルなんですよ。どうやら入居を予定していたお店の契約がたち消えてしまったらしく、無事に確保することができました。

最初は僕と妹の2人で営業していたので、一階部分だけで足りていたんです。でも、スタッフの募集を何度かするうちに手狭になり、今ではビル一棟を丸ごと借りています。今年で17年目と一番歴史が長い店舗になりました。

――「Magico」はどのように支持を獲得してきたのでしょう?

当時、原宿や表参道あたりのサロンはオーガニックブーム。サロンで流れる音楽もそれに合わせたジャックジョンソンの曲が流れていて、リラックスした雰囲気がウリだったんです。でも、それが下北沢にハマるかと言われたら違うんじゃないかと。原宿や表参道は一般的な流行に沿えばウケるけど、下北沢はニッチな層に焦点をあてた方が共感を得やすいと考えました。

だから「Magico」がサロンで流している音楽のジャンルは、邦ロック一択。そのときってまだipodが主流で、自分だけのプレイリストを大事にしている人が多かったんですよ。僕もそのうちの一人だから良く分かります。そのプレイリストのうちの一曲が流れるだけで「おお!」って、嬉しくなる。幅広い層ではなく、そういったみんなと違う個性を大事にしているような層に届けたかったんです。

細かい雰囲気作りからコツコツ取り組んできたからこそ、今でも地元に愛してもらえるサロンにできたんじゃないかと思いますね。

――下北沢での成功が店舗拡大のきっかけになった?

実はこんなに大きく展開させる予定ではなかったんです。

最初の10年間くらいは自分たちがやりたいことができれば良いと思っていましたし、年商10億円目指してやるとか、都内でナンバーワンサロンになるんだとか、そういった野望は全くありませんでした。考えるきっかけになったのは、従業員を抱えるようになってからです。「この先、どれだけ続けられるんだろう」と漠然とした不安が募るようになって。いくら地元に愛されていても仲が良くてもうまくいかないことはあります。それは、幼い頃から商売をしている人たちが周りにいたことで得た教訓でした。

頭をめぐる不安や葛藤の末に、店舗を拡大していく計画をリアルに考え始めたんです。

成功のカギは「ドミナント経営」。下北沢で基盤作りに成功した

――どんな計画だったのですか?

「Magico」は下北沢でスタートしましたから、同じエリアに店舗を増やしていくドミナント経営をしていこうと。同じエリアに複数サロンを併設することで、スタッフや商材が足りないとき、補い合うことができます。

そもそも大規模サロンがやることを小規模の僕たちがやっても生き残れない。少数精鋭でたたかうためにはニッチなマーケットに対して、大手ができないような市場を提供していくことが必要だと考えたんです。

――その戦略により、下北沢での店舗展開が叶っているのですね。

そう思います。3年後には下北沢を出て原宿へ進出し、だんだんとエリアを拡大していきました。

――ホームとも言える下北沢から原宿に進出した経緯は?

あるスタッフに「原宿でやりたい」とお願いされて。仕事に対して意欲的な子だったし、任せてみようと思ってオープンさせたんです。

ただ、下北沢の「Magico」とは別枠で、サロン名を「Alan Smithee(アランスミシー)」として展開しました。ちょっと実験的に新しいことに挑戦したかったんです。


始めは妹さんと上原さんだけだったところから瞬く間に規模を拡大化し、今では下北沢にとどまらず原宿や表参道、青山などにも進出しているマジコグループ。その展開するサロン名はさまざま。下北沢の「Magico」を継がずに違うサロン名で出店した理由とは? 後編で詳しく伺います。

取材・文/東 菜々(レ・キャトル)
撮影/生駒由美

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Salon Data

HP
magico 本店
住所:東京都世田谷区北沢3-27-2 二宮ビル
TEL:03-6421-8777
Magico Harajuku
住所:東京都渋谷区神宮前6-5-6 サンポウ綜合ビル701・704号室
TEL:03-6805-0089
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