未経験でもヘアメイクアーティストになれる？必要な資格やヘアメイクアーティストになる方法を紹介
撮影現場やファッションショー、イベントなどでヘアスタイリングやメイクを施すヘアメイクアーティスト。美容業界のなかでもとくに華やかなイメージがあるヘアメイクアーティストに、憧れを持つという人も多いのではないでしょうか。
一度は別の職業に就職したものの、何かをきっかけに、ヘアメイクアーティストを目指したい、と考える人も少なくありません。しかし、まったく別の業界に就職し、美容関連の仕事が未経験でも、ヘアメイクアーティストになることはできるのでしょうか？
そこで今回は、未経験でもヘアメイクアーティストを目指せるのか、どんな資格が必要かなど、ヘアメイクアーティストになる方法について解説します。
ヘアメイクアーティストの働く場所と仕事内容は？
ヘアメイクアーティストは芸能界で働く仕事、というイメージをお持ちの方も多いかもしれません。しかし、ヘアメイクアーティストは、さまざまな場所で活躍することができます。まずは、ヘアメイクアーティストの働く場所について見ていきましょう。
美容室や写真館｜イベントなどのヘアメイク
ヘアメイクアーティストが働く一つ目の場所は、美容室や写真館などです。成人式や入学式、七五三などの、人生の節目のイベントは、美しく着飾りたいというお客様も多いもの。また、美しい姿を記念写真として残したい、と考えるでしょう。
そこで、美容室や写真館に所属して、イベントに合わせてヘアメイクをお客様に施します。
子どもから大人まで、幅広い年齢層のお客様に対応する必要がある仕事です。ヘアメイクのほかにも、衣装のコーディネートや着物の着付けの資格があると重宝されるでしょう。
結婚式場｜ブライダルヘアメイク
二つ目の場所は、ホテルや結婚式場です。新郎新婦や、場合によっては親族や参列客のヘアメイクを担当します。新郎新婦の理想をしっかりと形にしなければならないため、結婚式当日だけでなく、リハーサルなどの準備から関わる仕事です。
新郎新婦の希望を聞きつつ、衣装や会場の雰囲気など、トータルバランスを考えてヘアメイクを施す必要があります。
出版・テレビ業界｜モデルや芸能人のヘアメイク
「ヘアメイクアーティスト」という仕事で、最初に思い浮かぶのが、出版やテレビ業界での活躍ではないでしょうか。雑誌やテレビで活躍する俳優やモデル、タレントのヘアメイクを担当します。
出演する場に合わせて、ヘアメイクの雰囲気を変える必要があります。たとえば、賑やかで楽しいバラエティ番組と、悲劇のテレビドラマでは、同じヘアメイクではいけませんよね。
さらに、求められる雰囲気に合わせつつ、相手の魅力を最大限に引き出さなければならないため、幅広い知識やスキルが必要です。
その他
映画やドラマなどでは、ときにはモンスターなどの人間以外の役を演じるために、特殊メイクを施すこともあります。ヘアメイクアーティストのなかには、特殊メイクを専門とする人もいます。
ほかにも、化粧品メーカーのメイク部門に就職するなど、美容や化粧品を取り扱う業界のなかで、幅広い活躍ができるのがヘアメイクアーティストです。
ヘアメイクアーティストに必要な資格とは？
ヘアメイクアーティストは、ヘアスタイリングやメイクアップ、必要があればヘアカットなど、さまざまな施術をおこないます。こういった施術をおこなうには、美容師免許が必要です。
美容師法では、美容師は「美容を業とする者」とされており、『「美容」とは、パーマネントウエーブ、結髪、化粧等の方法により、容姿を美しくすることをいう。』と定義されています。
不特定多数のお客様にメイクアップとヘアセットをおこなうヘアメイクアーティストは、「美容を業とする者」に含まれると考えられるため、美容師免許が必須です。
引用元
e-Gov法令検索：美容師法
そのほかにあると良い民間資格やスキル
美容師免許さえ取得すればヘアメイクアーティストを目指せますが、それ以外の民間資格でも、メイク・ファッションに関連するものや、ブライダル関連の資格の取得をおすすめします。
これらの資格を持っていることで、コミュニケーション能力やホスピタリティ、美容やファッションに関わるセンスや提案力を有しているという証明になり、ヘアメイクアーティストの仕事をおこなううえで活かすことができるでしょう。
未経験からヘアメイクアーティストになる方法
未経験からヘアメイクアーティストになるには、どんな方法があるのでしょうか？ヘアメイクアーティストを目指すルートの一例を紹介します。
美容師養成施設に通って美容師免許を取得する
まずは、美容師養成施設に通って、美容師免許を取得することからはじめましょう。
美容師免許は、美容専門学校や短大、大学など、都道府県知事が指定する美容師養成施設に通い、一定期間の学習を修了したのち、国家試験に合格することで取得できます。
なお、養成施設によっては、働きながら勉強ができる通信課程もあるので、社会人でも安心です。
美容師免許の取得方法については、別記事でくわしく紹介していますのであわせてご覧ください。
美容師の資格と取得方法を紹介｜キャリアアップに役立つ資格5選
美容専門学校では専門的な知識や技術なども学べる
美容師専門学校では、ヘアメイクやネイルなどの美容の専門的な知識や技術のほか、接客マナーなど、美容業界で必要とされるさまざまなスキルを学ぶことが可能です。また、美容業界とパイプを持っていることも多く、資格取得や就職の支援をしている学校もあります。
卒業後はヘアサロンなどへ就職
学校を卒業し、美容師免許を取得したら、ヘアサロンやヘアメイクのプロダクション、結婚式場などに就職します。しかし、就職してすぐにヘアメイクアーティストとして仕事をすることができる、というケースは残念ながら少ないです。
新人のうちはアシスタントとして先輩のサポートをしながら、経験を積みましょう。
転職の場合はヘアメイクに関わる技術や資格を取得しよう
すでに美容師免許を所持していて、ヘアメイクアーティストに転職する、という場合は、ヘアメイクやファッションなどの資格を取得しましょう。ヘアメイクスクールや通信講座で、技術を身につけておくこともおすすめです。
ヘアメイクアーティストの求人の探し方
美容師免許を取得し、ヘアメイクを施す場所へ就職すればヘアメイクアーティストになることができます。しかし、ヘアメイクアーティストの求人はどうやって探せばよいのでしょうか？求人を探すポイントについて見ていきましょう。
どんなヘアメイクアーティストを目指すかを決めて情報を集めよう
まず、どんなヘアメイクアーティストになりたいのかを明確にしてください。なりたいヘアメイクアーティスト像をもとに、美容業界専門の求人サイトなどで、情報を集めましょう。
美容業界に特化した求人サイト・リジョブは、美容系の求人情報が数多く集まっています。実際に掲載されている求人を見ながら、理想のヘアメイクアーティスト像や、求める条件・待遇などを整理してもよいですね。
未経験可や研修制度が充実した求人を探そう
求人によっては、特定の資格の所持を求めたり、経験者のみとなっていたりすることも。未経験可や就職後に研修制度が整っているかどうかなどを、見極める必要もあります。
リジョブでは、「未経験歓迎」「研修制度あり」など、細かな条件を絞って検索することが可能です。
未経験からヘアメイクアーティストを目指すなら美容師免許の取得から
ヘアメイクアーティストになるには、美容師免許が必要です。美容師免許以外にも、メイクやファッションに関する資格や、接客マナーなどの資格を所持していると、就職後に活躍の場が広がる可能性があります。
ヘアメイクアーティストは出版・テレビ業界をはじめ、ブライダルサロンや写真館、美容室など、さまざまな場所で活躍できる仕事です。未経験からでも目指すことができるため、まずは美容師免許の取得からはじめてみてはいかがでしょうか。
リジョブは検索機能が充実している求人サイトのため、未経験の方にも手軽に利用いただけます。ぜひリジョブをチェックして、ヘアメイクアーティストになるという夢を叶えてください。
