気軽にエントリーを! インパクトのある履歴書だと面接が有利に運びやすい【GARDEN Tokyo代表 久分 祐太郎さん】#2

美容師を目指す学生、新天地を目指すスタイリストさんにとって、避けては通れない就職活動。晴れて採用を勝ち取るためには、どんな準備が必要? 心がまえは? そんな疑問を、実際のサロン採用担当者にインタビュー!

毎年、数々の有名トップスタイリストを輩出している「GARDEN」。前回に引き続き、GARDENの中でも一番歴史のある「GARDEN Tokyo」の代表を務める傍ら、採用も担当している久分 祐太郎さんにお話をお聞きします。 

第2回となる今回は、履歴書の重要性について。GARDENは書類選考を行っていません。必ず通過できるとはいえ、面接を有利に進めるポイントを詳しく教えていただきます。

お話を伺ったのは…
GARDEN Tokyo代表 久分 祐太郎さん


愛媛県出身、東京美容専門学校卒業後、GARDENに入社。入社してから12年目には、THE GARDEN TOKYO代表に就任。さらに昨年、採用担当に抜擢。役職を担う一方、「カラーが得意なスタイリスト」として現役プレイヤーを務めながら、幅広い経験と知識により、お客様から絶大な信頼を集める。

もっと気軽にエントリーしてほしい気持ちから書類選考はなし

 


――履歴書のフォーマットは決まっていますか? 特に多い形式も併せて教えてください。

基本的に、履歴書としての形式が保たれていれば、自由に表現してもらって問題ないです。多い形式だと、それぞれの学校が作成したフォーマットや、市販のものが大半でしょうか。

――GARDENでは、書類選考がないと伺いました。履歴書以外の提出物はあるのですか?

昨年までは履歴書と一緒に、応募者の長所・短所、尊敬する人など一般的な内容を事前アンケートで答えてもらっていました。でも、今年からは「あえて」履歴書だけにしたんです。

――省いたその真意とは?

前回もお話ししましたが、大前提に重要視しているのは人柄です。それが確認できるものが面接だと思っていて。疑っているわけではありませんが、紙の上ではいくらでも偽れますし、会って面と向かって話さないことには全てを任せられないと考えています。

そもそも「応募する」こと自体にプレッシャーを感じている学生も多く見受けられます。以前行っていた事前アンケートも、HPからQRを読み込んでわざわざ送ってもらうとか、二次試験の面接で自分でデザインをしたウィッグやマネキンを用意してもらっていたのですが、それら全てのものが強制的で重荷に感じてしまうみたいなんですね。

よく考えたら、面接で直接聞けば済むこと。「やらなきゃいけない」というハードルをどれだけ下げられるかが、気軽に応募してもらうことに関係していると思うんです。リラックスして受けてもらえると、こちらが重要視しているところが見ることができますから。

年々、いろいろな形のサロンが生まれている今、時代やその背景で育った人たちの特性に寄り添っていくことが大事だと思いますね。

履歴書で抑えてくべきポイントは自己分析力&インパクトのある表現


――必ず通過できるとはいえ、最低限クリアしておいてほしいポイントは?

履歴書で優劣をつけることは一切していませんが…工夫を凝らしたフォトブックを同封している人は、少し目立っていた印象です。直接合否には響かないとしても、自分の見せ方を分かっていると印象に残るとは思いますね。さらに言うと、自分のプロデュース方法が分かっている人は、入社したときの様子を想像しやすいかもしれません。

あとは、できるだけ手書きの履歴書だと嬉しいですね。字が汚いから面接が不利になることはないので、安心して送ってきてほしいです(笑)。

――実際に好印象だった履歴書はありましたか?

自分の今までの経歴を紙芝居で表現してきた人がいたのですが、今でも強烈に印象に残っています。紙芝居には、その人が美容師になりたいと思った理由からGARDENのある店舗で施術をしてもらって感動した話、将来何歳までに活躍したい場所までびっしり書き込まれていたんです。

正解も不正解もありませんが、その履歴書を見させてもらったとき、一人ひとりが思う「履歴書」の表現方法って違うんだなと。本人が一生懸命に考えたものであれば、悪い印象は与えませんし、採用を決めるフックにもなりやすいかもしれません。

――では、面接に臨むにあたって不安に思う履歴書の特徴をお聞かせください。

自分を分析できていなくて、入社したい理由がいまいち掴みにくい履歴書です。そういう人は、大体面接でもあまり具体的にどんなことをしたいのか分からなかったり、想いや気持ちの本気度が伝わってきにくい傾向です。GARDENを目指した理由やそのためにどんなことができるのか、自分の何がアピールポイントになるのかは、最低限把握して固めておくことをおすすめします。

応募する際には、しっかり自分と向き合う時間を確保して、頭の中で考えていることや気持ちを整理して望むと良いと思います。

嘘がない証明書として在学中の成績も検討材料に

――ちなみに、成績証明書の重要度は?

それは割と気にしていて。特に無遅刻・無欠席は既に証明された揺るがない事実なので、嘘がないことの証明になります。応募者を見るうえでは頼りにしている資料の一つです。

特に、部活動やアルバイト経験があると強みになり得ます。例えば、全国大会に出場したとか、レギュラーになれなかったけど丸●年間やり遂げたとか、何かに一生懸命取り組んだという経験がある人は、業界でもやっていけると判断しているようなイメージです。

――面接で好スタートを切れる判断材料にもなるのですね。

履歴書の立ち位置としては間違い無いです。

自分が思う自分を存分にアピールする意識は持ちつつ、気軽にエントリーしてほしいですね。

面接で好スタートを切れる3つのポイント

1.気軽にトライしてみる気持ちでエントリーする

2.自分が伝わるかつ、印象に残りやすい表現方法を考える

3.目標や考えを整理して挑む


次回は、採用される面接のポイントについて詳しくお聞きします。

取材・文/東 菜々(レ・キャトル)

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