憧れのサロンに4度も挑戦。ファッション研究と諦めない気持ちで採用をつかむ 「LOAVE AOYAMA」林純平さん
外国人風スタイルをメインに、高いクオリティのカラーが特徴的なサロン「LOAVE AOYAMA」。その「LOAVE AOYAMA」でアシスタントとして活躍しているのが、現在入社5年目の林純平さんです。
前編では、林さんが何度も挑戦を決意した理由や、試験前に行った準備などについて伺いました。
後編では、採用試験において気をつけた方が良いこと、合格した4回目の試験の様子などについてお聞きします。4回目にして採用をつかみとった林さん。試験当日は過去3回とちがい、「LOAVE」の雰囲気に合わせた服装で挑んだそう。面接試験では働いている姿をいかに想像させるかが大切のようです。また、採用が決まってから準備したことなども振り返っていただきました。
今回、お話を伺ったのは…
「LOAVE AOYAMA」アシスタント・林純平さん
東京都出身。第1志望で「LOAVE」に挑戦するも残念ながら合格を掴むことができず、2018年4月に別のサロンへ入社。サロンで働きながら憧れの「LOAVE」へ何度も挑戦し、4回目の挑戦で合格、2019年11月に入社。現在入社5年目でアシスタントを務めており、日々成長に向けて技術を磨いている。
素直さが見られる面接試験。服装と回答で働く姿を想像させる
――合格した4回目の面接では、それまでと比べて何かを変えたのですか。
それまでの面接で言われた「サロンに合った服装に変えられますか」という言葉に応えるように「LOAVE」に合ったシンプルでカジュアルな服装で挑みました。結果、面接官に好評で、試験後にサロンを訪れたときに「変わったね」と褒めてもらったのが印象に残っています。
3回目までは、服装に関する質問の意味が理解できていなかったので「はい、できます」と答えても次の試験で服装を変えていませんでした。今振り返ると、尖らずに先輩の意見を素直に受け入れて、行動や成長ができるかを見られていたんだと思います。
――なぜ素直に受け入れて行動することが求められるのでしょうか。
サロンワークにおいて素直に意見を受け入れられなかったり協調性がなかったりすると、お店の雰囲気も崩れますし、チームプレイがスムーズに進まなくなるからです。また、本人の技術も成長しないと思います。
――なるほど。では採用をつかめたのは服装を変えたおかげ?
1番ではありませんが、服装の変化も採用につながったと思います。これは入社してから気づいたことですが、面接ではいかにサロンで働いている姿を面接官に想像させるかが大切なんです。服装や回答はサロンに合ったものにすると良いかもしれません。
――採用につながった1番のポイントは何でしょうか。
「諦めずに何度も挑戦したこと」だと思っています。3回の挑戦を経て、4回目は緊張せずに堂々と受け答えができ、「LOAVE」に入社したいという思いを1番伝えられたんです。時間はかかりましたが、いい経験だったと感じています。
――実際にされた質問は?
志望動機や長所と短所などを聞かれました。
――長所と短所はどう答えましたか。
長所は諦めない気持ち、短所は執着心の強さと答えたのを覚えています。基本的なことですが、短所について話す時はフォローする言葉を添えないと悪い印象になってしまうので注意が必要です。僕は「執着するのは良いこともありますが、損することもあるので気をつけていきたい」とフォローしました。
入社前に自分の引き出しを増やしておく。ファッション誌でトレンドを調査
――入社前に会社からもらったアドバイスは?
女性ファッション誌を読んでおくことを会社からすすめられました。「LOAVE」のお客さまのほとんどが女性なのでファッションやメイクの流行は抑えておかなければなりません。
常日頃からヘアメイクを行っている女性スタッフと比べると、男の僕は知識が劣ってしまいがちなので、前職がアパレル系だったことを活かして古着屋でファッション誌を読み漁っていましたね。美容師であれば女性を相手にすることは多いと思うので、男性は早いうちから女性ファッションにアンテナを張っておくことをおすすめします。
――実際、入社後に活きましたか。
接客での会話に活きたと感じましたね。アシスタント時代はひとりのお客さまと接する時間が少ないのですが、それでも会話を盛り上げなければなりません。そんな時の会話のきっかけに女性ファッション誌で学んだ知識が活きたのを覚えています。同じく話題作りとして、アニメや映画などエンタメに触れておくのもいいと思います。
――ほかにも入社してみて感じたことは?
それまで働いてきたサロンとは、お客さまの数や提供するスタイルなど環境が何もかも違ったので、初めは慣れることに必死でした。あとはファッション誌など外部の仕事も発生するサロンなので、撮影現場につかせていただくことも増えました。
――そうなんですね。前サロンでも外部仕事の経験はあったんですか。
いえ、前サロンに勤めていた時は外部仕事がまったくなかったので、サロンワークでは作らないクリエイティブなヘアスタイルや撮影の流れなど新たに学ぶことが多く、刺激的な生活が続いています。
就活を通して感じた、周囲の人への感謝
――林さんが思うこの仕事のやりがいは?
お客さんが喜んでいる姿を直接見れるところだと思います。自分の施術で喜んでもらえるのはもちろん嬉しいですが、サロンの雰囲気や別のスタッフの雰囲気など「LOAVE AOYAMA」をトータルで高く評価してもらえるのもすごく嬉しいです。
――ご自身の就活を振り返ってみて、どんな学びがあったと感じましたか。
自分はいろんな人に支えられて今があるということを学んだと思います。就職活動のなかで、特に家族にはすごく迷惑と心配をかけてきました。それでも支えてくれたからこそ、僕は今こうして仕事ができています。就活は周りの人への感謝を感じるいい機会でした。
また、自分を理解できる機会でもあったと感じていて、自分の好きなこと、得意なこと、長所、短所を再認識できたのは良かったと思います。
――最後にこれから美容師になりたい方へのアドバイスをお願いします。
美容師は自分ではなくお客さまが主役の仕事なので、まずは人を大切にすることを意識して目指してほしいです。あとは、いろんな場面で挫けそうになると思うんですけど、僕のように諦めないで努力し続けてほしいと思います。もし本当にキツイと感じた時は、美容師を目指したいと思ったときの気持ちを思い出すのがおすすめです。
林さんによる就活を成功させるための3つのアドバイス
1.面接試験では服装などをサロンの色に合わせて働く姿を想像させる
2.落ちたとしても諦めずに挑戦して思いを伝え続ける
3.入社後すぐに活躍するためにファッション誌やエンタメを見て話題作りをしておく
「LOAVE」への憧れと諦めない強い心が言葉の随所で感じられた林さん。粘り強いその姿勢は見習わなければならないと感じる取材となりました。これから美容業界を目指す人はぜひ参考にしてみてください。
Salon Data
住所:東京都渋谷区神宮前5-45-8 1F、3F、4F
電話:03-6427-7340