店舗に何度も足を運んで関係性を築き、平常心を持ってサロンワーク試験を突破「FORTE銀座」岡田玲奈さん
東京、横浜、名古屋、静岡で展開している大手ヘアサロン「FORTE」。現在「FORTE銀座」でスタイリストとして活躍しているのが、入社3年目の岡田玲奈さんです。
小さいころ、たったの数十分で自分の見た目を綺麗にしてくれた美容師に衝撃を受けたという岡田さん。中学時代は妹や友達のヘアアレンジをしたりと、気づいた時には美容師を目指すことを決めていたといいます。
そんな岡田さんが「FORTE」を魅力的に感じたのは、社員数が多かったからだそう。競争率が高い環境に身を置けば、努力をし続けられると考えたようです。岡田さんが採用試験に向けてどのような準備をしていたのか、振り返っていただきました。
今回、お話を伺ったのは…
「FORTE銀座」スタイリスト・岡田玲奈さん
埼玉県出身。子どものころから美容師に憧れ、高校卒業後に山野美容専門学校に入学。その後、2021年4月に「FORTE」に入社し、現在3年目。スタイリストとして、お客さまの人生に華を与えられるような施術を心がけ、日々励んでいる。
常に努力し続けるためにスタッフの多いサロンへ
――美容師を目指そうと思ったきっかけを教えてください。
小さいころ美容室に行った時に、見違えるほど見た目が綺麗になったことが衝撃的だったんです。ハサミ一本を使い、たった数十分で、見た目をきれいにするだけでなく、心までハッピーにさせてくれる。美容師って、なんて素敵な仕事なんだろうと思い、いつの間にか美容師を目指すことを決めていました。中学生のころは、美容師のマネをして妹や友達のヘアアレンジをしたりしていましたね。
――岡田さんの子どものころからの夢だったんですね。では、「FORTE」を就職先に選んだ理由は?
専門学校時代に「FORTE」に入社したOBの先輩と出会ったんです。サロン数とスタッフが多いことと知って興味を持ち始めました。常に努力し続けたいと考えていた私にとって、スタッフ数が多く、競争率の高い環境はとても魅力的にみえましたね。
もう1つ惹かれた点が、アシスタント期が長めに取られていて、じっくりと時間をかけて技術を身につけられることでした。私は多少デビューまで時間がかかっても、不安が少ない方がいいと考えたんです。
――同じような条件のサロンは他にもありそうですが、他の企業は見なかったのですか。
「FORTE」以外にも6社ほど調べました。ただ、実際に足を運んだりしてみてお店の雰囲気やスタッフの接客を見てみると、「FORTE」以外に自分の理想と合うサロンがありませんでした。
着物写真で心をキャッチ。スタイルブックは個性あふれるものに
――採用試験に向けてどのような準備をしましたか?
サロンに何度も通いました。「FORTE」の2次採用試験では、1~3日のサロンワーク試験があって、臨機応変に動けるか、お客さまとの接し方に問題はないかを見られます。サロンの雰囲気やスタッフの名前と顔を知っておけば、リラックスして臨めると考えて足を運んでいました。
また、自分の顔と名前を覚えてもらえたら、サロンワーク中に声をかけてもらいやすくなると思ったんです。ただ、サロンワークで配属される店舗はランダムで選べず、FORTEは都内に4店舗もあるため足を運ぶのに苦労しました。
あとは、スタイルブックを作りましたね。学生時代の作品や大会に出場した時の写真などをアルバムに貼りつけて、アピールしたのを覚えています。
――スタイルブックを作るうえで意識したことはありますか?
他の人のスタイルブックよりも、少しでも印象に残るものを作りたいと考えて私は学生時代に着付け師の資格を取得しました。他の人のスタイルブックの内容はヘアスタイルがほとんどだろうと思ったので、資格試験の時に着付けした着物の写真を貼って提出したんです。
その結果「着物の子」として印象づけることができ、試験を順調に進められたと思っています。スタイルブックでは個性をアピールすることが大切なので、趣味趣向が伝わるものを貼るといいかもしれません。
性格とリンクしたファッションが言葉に説得力を生む
――採用試験の内容を教えてください。
当時はコロナ禍だったということもあり、1次試験は社長と1対1のzoom面接でした。その後、別日に2次試験としてサロンワークがありました。私は1日でしたが、人によって日数は違い、長くて3日間の人もいたようです。そして、3次試験がスタッフと対面でのグループ面接でした。
1次試験は、志望動機、「FORTE」に入って何をしたいかなど、一般企業でも質問される内容だったのを覚えています。ただ3次試験では、サロンワークを行ってみた感想やその日着ていたファッションのポイントはどこか、など少し変わった質問がありました。
――なるほど。実際、サロンワークを行ってみた感想は何と答えたのですか。
「美容師になったらどのような生活が待っているか、雰囲気をリアルに掴める良い機会だった」というようなことを答えました。時間帯によっての客層の違いがあること、オーダーされやすいメニューは何か、お客さまの来店から退店までの流れなど、さまざまな学びがありました。もうすぐ美容師になれることにワクワクとドキドキを感じていた気がします。
――質問にあったようですが、試験当日のファッションで意識していたことは?
性格と服装をリンクさせることを意識していました。私は面接で長所を聞かれた時に「明るいところです」と答えようと思っていたのですが、服装が地味だと説得力がないと考えたんです。そのため当日は、普段はあまり着ないのですが花柄の白いトップスを着るなどして自分の明るさを演出しました。
岡田さんが採用試験を突破したポイント3選
1.店舗に何度も足を運びスタッフを覚え、サロンワーク試験でうまく立ち回った
2.着物の写真を貼るなど個性あふれるスタイルブックで印象を残した
3.性格とリンクしたファッションで面接での回答に説得力を持たせた
後編では、岡田さんが採用を知ったときの様子や、入社前に行った準備について伺います。ヘアアレンジの技術を磨き、アレンジの幅を広げていたという岡田さん。その経験を生かして現在では「FORTE銀座」ヘアアレンジ入客のトップを飾っているそうです。後編もぜひチェックしてみてください!
Salon Data
住所:東京都中央区銀座4-6-11 銀座センタービル8F
電話:03-6228-7480