男性BAはよくも悪くも目立つ存在。みんなが同じようにがんばっていても自分がフィーチャーされる場面も 私の履歴書【ファンケル福地大洋さん】#1
内側からも外側からも美しくなる「内外美容」ファンケル。2018年に販売職正社員として入社した福地大洋さんは、早くも3年後に店長に着任。約2年ごとに異動を経験しながら、現在はららぽーと横浜店店長(2024年7月1日異動)として活躍されています。
前編では、自身のアトピー経験でBAを目指したこと、就活中はファンケルの店舗になんと6回も足を運んで男性店長に相談したというエピソードの他、男性BAであることのメリットなどを伺います。
FUKUCHI’S PROFILE
- お名前
- 福地大洋(フクチマサヒロ)
- 出身地
- 京都府
- 年齢
- 29歳
- プライベートの過ごし方
- 筋トレ、ランニング…した後においしい居酒屋巡り
- 大好きなファンケルの商品
- 洗顔パウダー(もっちもち泡がやめられない!)、一日分のケール青汁(わたしの健康の要です!)
面接の進捗報告で店舗に足を運ぶこと6回
――福地さんがBAを目指した理由を教えてください。
「人の役に立ちたい」という思いで就活する中、自分が人のためにできることは何かと考え、頭に浮かんだのが幼少期からかなり悩んできたアトピーのことでした。その経験を活かせるのは美容なのでは?ということでまずは美容業界全般を見渡してみました。
企業説明会や面接などでいろいろな駅に降り立つと、ほとんどの駅にファンケルの店舗がありました。とりあえずお店に入ってみたところ、スタッフの方が肌の悩みを聞いてくれたり、いろいろとアドバイスしてくれてすごくよくしてくださったんです。商品も使ったことのないただの就活生の僕に(笑)。
――BAの方の印象がとても良かったのですね。
商品から入るのが普通だと思いますが、僕の場合はそこが入口でした。その後、「そこまで敏感だったら絶対これがいいですよ」とおすすめされた無添加FDR乾燥敏感肌ケアラインを試したところ、肌の違いを感じたんです。
――どんな違いを?
翌朝、明らかに赤みが引いているのが分かりました。それまでは病院で処方される薬や市販のものをいろいろ試してはいたのですが、そんなにバチッとはまるものがなくて。赤ら顔で何を使ってもヒリヒリしていたのが、その後もファンケルのスキンケアを続けることで薬を使わなくていいくらいの状態にまでなったことは衝撃的でした。
――その時点でファンケル圧勝という感じですが、他の会社にも足を運んだのですか。
いわゆる大手といわれるところから、名前は知っているという会社までほぼほぼ足を運びました。その都度いただいたサンプルを使って、どれもその瞬間はいいなと思うのですが、翌日に良さが分かる、いちばん肌に合っているなと実感したのがファンケルだったんです。
――それでエントリーとなるのですね。
はい。いま思えばめちゃくちゃ迷惑な話ですが、面接が進むごとにお店に足を運んで、面接内容の報告と次はどういうことをやるのかを聞いていたんです。
――何回くらいお店に行かれたのですか。
6回は通ったと思います。いまはクローズしてしまったのですが当時、町田丸井店にすごく気さくな男性店長がいて、その方にアドバイスをしてもらっていました。
――6回も? では面接でもそんなお話で盛り上がったのでは?
はい。愛用しているファンケルの商品と、僕が通っていたお店のスタッフの話で結構盛り上がった記憶があります。
――採用までにどれくらいのステップがあるのですか。
僕のときは、エントリーシート→集団面接とグループディスカッション→ロールプレイと個人面接→オンラインでの適性検査→最終面接の5回だったと思います。
「福地メイクがんばろう月間」ではスタッフでフルメイク特訓
――ファンケルは研修が充実しているとお伺いしました。記憶に残る研修内容はありますか。
いちばん経験が少なくて怖かったのがメイクだったので、研修生として配属された初日から、メイクをどうやって売っていけばいいのかを店長に相談していました。
そしたら、「福地メイクがんばろう月間」を設けてくれて、毎朝僕がノーメイクで出勤したスタッフにフルメイクをする特訓をしてくれたんです。少し慣れてきた頃にフルメイクをしたいというお客様が来店されて、これは!とスタッフ全員が僕をあてがってくれました。研修中に、初めてのお客様にフルメイクさせていただき、その方が限定品含むフルメイク一式を購入してくれたことは忘れられないですね。
――どれくらいの年代の方だったのですか。
80代くらいの方でした。どうしてもファンデーションがシワに入りこんでしまったり、ちょっとなぞるだけで皮膚が引っ張られてしまったり、初めてにしては難易度高いなとドキドキでした。
――たぶんプロのヘアメイクさんでも難易度高いと思います。
でも年代が高い方だったからこそ、「初めてメイクするんです」と伝えてもすごく優しく対応してくださいました。
――入社してどれくらいの時だったのですか。
研修店舗に配属になってから2週目くらいだったと思います。
――店舗配属前の研修もあるのですか。
僕は販売職正社員として入社しているので、総合職や研究職で入った社員と一緒に行う半年間の研修がありました。
――半年間とはやはり研修が充実しているのですね。そこではどんなことをするのですか。
社会人とは? ファンケルとは? から始まり、各部署がどんな業務を担当しているのか、実際に工場や研究所を見学して会社を知るための半年間になります。工場の製造ラインで商品を充填するところを見学した際には、安心安全へのこだわりぶりにいい意味でギャップを感じました。就活のときもホームページで見てはいましたが、徹底された管理状況を目の当たりにして今後販売に身を置くものとしてとても安心したと同時に、それをいかにお客様に伝えていくべきかと身が引き締まる思いでした。
よくも悪くも目立つのが男性BA
――福地さんは、最初から販売職希望だったのですか。
はい。就活で何度も関わっていただいたのが販売のスタッフだったことと、実際に商品を使ってみて、こんなにいい商品なら自分の手で同じような悩みを持つ方に販売できたら嬉しいだろうなと思い、エントリーの時点から販売職を希望していました。
就活中に関わってもらったのが男性店長だったので、当たり前に男性が活躍していると思っていたのですが、最終面接で「男性は珍しいね。全国に数名だよ」と聞いて驚きました。
――女性が多い職場で、男性であることのメリットとデメリットは?
よくも悪くも目立つことです。いまはだいぶ増えてきましたが、入社当時は本当に少なかったので、新宿(入社当時の配属店)の男性といえば僕。いいことも悪いことも「あー福地さんね」となるので、お客様にちょっと悪い印象を持たれてしまったときなどは勝手にプレッシャーを感じていました。逆にみんなが同じようにがんばっていても、僕がフィーチャーされたりする場面もあったりして。
男性目線が響くこともあります。男性から見て「こんなのがお似合いになるのでは」とご提案すると、新鮮味を感じて購入してくださるお客様も多いですね。
後編では、異動が多いことのメリットや店長の具体的な仕事内容などをお伺いします。
撮影/大崎聡
取材・文/永瀬紀子