SNSは自分というブランドを打ち出すツールとしてアピールできる【SAKIYOMI 下村健太さん、川合千晶さん】#1

SNSでの発信が当たり前になった美容業界。採用に向けてSNSアカウントの有無を聞くサロンも増え、SNSの活用が就職活動に与える影響も大きくなってきました。そこで本企画では、就活に効果的なSNSの活用法について、精通者へのインタビューを通して学んでいきます。

今回は、SNSマーケティング事業を行っている会社「SAKIYOMI」の下村健太さん、川合千晶さんにインタビュー。SNSの代表ツールともいえるInstagramの運用代行のサービスは、SNS初心者や熟練者まで話題を呼んでいます。

前編では、SAKIYOMIが提供するサービスから見た、学生のうちからSNSを活用するメリットなどについて、お話をお聞きします。

お話を伺ったのは…
SAKIYOMI
Instagram運用代行事業 責任者 下村健太さん

サービス納品の責任者として企業に向けて、運用代行事業に携わる。

AI事業部 セールス・マーケティング責任者 川合千晶さん

SAKIYOMI独自AIツール開発の新規事業部立ち上げメンバー(セールス)を担当。前職では採用に関わっていたことから、採用側が求めるポイントを熟知している。

認知度を獲得してから収益化を目指す

――まずは、SAKIYOMIについてお聞かせください。
運用代行事業を利用している層は?

川合さん:どちらかというと法人が多く、その企業独自の取り組みや商品をプロダクトとし、収益化することを目的にご利用いただいている印象です。

――個人でSNSを活用するにはどのような方法があるのでしょうか?

下村さん:企業はプロダクトをもとに収益化を図っていますが、それに比べて個人は少ないです。プロダクトがない状態でどうやって収益化していくかというと、最初は個人の知名度を上げることからスタートします。ある程度認知され始めたら、プロダクトを設定し、アフィリエイトでようやく収益が得られるようになる人が多い印象です。

学生がSNSと上手に向き合う場合、まずは、認知されることを目的にすると良いでしょう。

川合さん:一見遠回りのように感じるかもしれませんが、認知度を獲得してからスタートすると、フォロワーが求めているジャンルや方向性を決めることができます。プロダクトの設定をするために、自分が発信していくべき道筋をしっかり立てられると思います。

最も注目度が高いのはオウンドメディア。サロンが見るのは個人の発信力

――学生のうちから影響力を備えておくことは、どんなメリットがあると考えますか?

下村さん:今の美容サロンは、影響力のある学生を求めています

その背景には最近、自社で保有しているオウンドメディアの存在があると思います。外部運営の予約サイトだと、一時的な集客や影響力は見込めたとしても定着化しない側面があります。多くの企業は自社でファンを取り込んでおきたいはず。そうなると、自社のメディアを確立させ、ファンを定着化させる方向にシフトしようと考えますよね。

ファンを獲得して定着させるには、SNS発信が必要不可欠です。そこで発信力の高い学生を採用することを、サロン側は利点として捉える傾向があります

――影響力があるのか判断する材料として、特に見られるツールは?

川合さん:必ず見られるツールは、Instagram。フォロワーからどの程度反応があるかだったり、影響力や発信力を見たいようです。加えて、リールの活用方法にも注目しています。どういった内容を発信し、それによってフォロワーからどんな反応を得ているのか、どの程度の影響力を与えられているのか、判断材料にするわけです。

その人らしい投稿ができているうえに、周りからもたくさんの反応がある人は一定の評価をされ、採用に一歩近づくと考えます。

――個人にファンがいるのは、サロンにとっても好条件なのですね。

川合さん:サロンにお客様を定着化させるためには、そこに所属しているスタッフによって左右されると言っても過言ではありません。Instagramである程度ファンを定着できている人であれば、実際にサロンに就職したときに注目を集められますよね。そのため、サロン側はファンがいる学生が戦力になると判断します。

メリットはサロン側だけとは限りません。サロンに所属しなかったとしても、Instagramで得たものは資産価値として自分に役立つ武器になり得ます。SNSを運用するメリットは自分のために十分にあると感じます。

自分にとっての「勝ちフォーマット」を見つけて武器にする

バズらせる投稿をするためのヒントはどこに?「最近は、通常お金をかけて学ぶような内容の動画まで多く出回っています。学生はそこまでお金はかけられないと思うので、そういった投稿を見るだけでも勉強になると思います」と下村さん。

――SNSを活用することは、企業側だけではなく学生にとってより良い方向に進むためにも必要なのだと分かりました。
SNSを自分の武器にするために大事なことは?

下村さん:自分にとっての「勝ちフォーマット」を見つけることです。

今、SNSで回っている動画は概ねフォーマット化されています。美容業界でいうと、ビフォー・アフター動画やマネキンを自分の得意な技法で施術する様子の動画…など。数ある中から、「自分に近いのはこれだ!」と、自分に近いものだと思われるフォーマットを見つけて、自分らしくアレンジしていくイメージです。

流行っているものには理由があるように、バズっている動画にも法則があります。それをしっかり網羅して自分のものにする。SNSを味方につけるために一番必要な作業だと考えます。

美容学生がSNSを就職に活かすために

1.学生時代からSNSで認知度を高める訓練をする

2.考えに近いフォーマットを見つけ、自分らしさをプラスする

3.リールを含めフォロワーの反応を受け止める


取材・文/東 菜々(レ・キャトル)

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