フォロワーや再生回数だけが全てじゃない! 継続できる強さが就活のアピールポイントに【MINX aoyamaアシスタント 長池陽菜さん】#2
SNSでの発信が当たり前になった美容業界。採用に向けてSNSアカウントを聞くサロンも増え、その活用方法が就職活動に与える影響も大きくなってきました。そこで本企画では、就活に効果的なSNSの活用法について、熟練者へのインタビューを通して学んでいきます。
前回に引き続き、高校生からSNSを活用している「MINX aoyama」アシスタントの長池陽菜さんにインタビュー。就活のために始めたTik Tokのフォロワーは1.3万人越え、視聴数は多いもので100万回を越えているのだとか。長池さんの実力が評価され、特例でヘアアレンジメニューで入客をスタートすることが決まりました。自身を飛躍させるきっかけとなったSNS活用術に迫ります。
前編では、長池さんがSNSを始めた経緯やツールごとの投稿のコツについてお話をお聞きしました。後編では、学生におすすめのツールや投稿する際に気をつけていること、アドバイスをお聞きします。
お話を伺ったのは…
MINX aoyamaアシスタント 長池陽菜さん
高校生からSNSを活用。就活のためにTik Tokを始め、一気にフォロワーは1万人を突破。SNSへの取り組みを評価され、入社3ヶ月目にして集客をスタートした、期待の新人。
手っ取り早く認知度を獲得したいならTik Tokがおすすめ!
――これからSNSに取り組む学生に、おすすめのSNSを教えてください。
一気にフォロワーを獲得したり認知度を上げたいなら、Tik Tokがおすすめ。
私の実感ですが、Tik Tokは学生から20代前半の人たちの利用が多いと感じます。そういった自分と同世代の人に認知してもらうことが、フォロワー数を増やしたり注目されることへの近道なのかなと思うため、Tik Tokから始めるのが良いのかなと。もちろん、Instagramなどほかのツールも併用しながら、メインはTik Tokとして動かすと力を入れやすいのではないでしょうか。
Instagramは自ら検索しなければ関連するワードを見てもらえないですが、再生回数が多ければTik Tokはおすすめで流れる可能性があります。Tik Tokで認知を取る方が手っ取り早いツールだと思います。
――長池さんがこれからSNSを始めるとしたら、どんな作戦を立てますか?
今まで私は、ヘアアレンジを極めることを目標に投稿を続けていたので、同じように何か1つテーマを決めて達成までの様子を投稿すると思います。何かテーマが決まらない人にとっても良い方法だと思います。
――その行動によって、どんなメリットが生まれると考えますか?
取り組みをSNSに残すことは、就活でアピールするための材料になると思っていて。例えば、毎日ウィッグをカットしたものを載せたり、パーマやカラーが上達するまで投稿を続ける、など。経過が見える投稿は、時間を重ねてコツコツと前向きに頑張れる人なんだと、印象を与えることができるんです。
「学生」の立場だからこそ発信できる投稿を。自分自身が「コンテンツ」になり得る
――Tik Tokで投稿する際に心がけていることを教えてください。
なるべく、投稿内容が被らないように気をつけています。
私自身、投稿内容が少し似ているものを連投して、再生回数が伸びない経験をしたんですね。投稿頻度は高い方が良いですが、そこばかりにとらわれて内容がおざなりになってしまったら本末転倒。大事なのは頻度だけではないと、身をもって感じました。
――それからはどのようにして改善を?
ヘアアレンジ以外の投稿もしています。例えば私の場合、「サロンアシスタントの1日」と題して、日常の投稿もしています。「いつ」「どんなこと」がコンテンツになるのか分からないですし、普段から記録を習慣化することで、自分でも見つけていなかった新しい発見があるかもしれないなと。
究極を言うと、投稿する内容に困っている人は自分の日常を撮影して、アップしてみると良いかもしれないですね。自分にとって普通だと思っている習慣や行動が、周りの人にとっては意外性を感じたり、興味を持ったり。本人の意志とは違うところで、思わぬ側面が注目されるなんてこともあり得ると思うんです。
――では、避けるべき投稿内容は?
印象を悪くしかねないジャンルは避けるべきです。分かりやすい例を挙げると、飲酒や喫煙といった行為でしょうか。SNSは誰が見ているのか分かりませんから、何かあっても自分のことを守れる意識を持って向き合う気持ちが必要だと考えます。
SNSを活用するうえで大事なのは「自分が継続できる」が条件
――では、SNSと向き合ううえで必要なことは?
継続できる目標を立てること。どのSNSも投稿が止まってしまうと、徐々に離れていってしまうんです。フォロワー離れを防ぐためにも毎日投稿をするとか、毎日は無理だけど週に2回は守るとか…自分の生活環境も踏まえたうえで、無理のない範囲で続けられる体制をとることをおすすめします。
――今後、SNSに取り組む学生にアドバイスをお願いします!
就活のために頑張ってきて本当に良かったと思っています。
私はスタイリストデビュー前ですが、SNSへの取り組みの姿勢を評価いただき、ヘアアレンジのみ入客を認められました。入社3ヶ月でこのチャンスを掴み取れたのは、地道にSNSと向き合ってきたからだと思うんです。
始めるのが億劫であれば、むしろ「こちらがSNSを利用してやる!」くらいの気持ちで始めてみると良いかも。私にとってSNSは、自分の未来を照らすものとして欠かせないツールです。
それぞれのツールの特徴を理解し、自分の発信したいテーマに合う手段を模索しながら、向き合ってみてはいかがでしょうか。