大阪は私の「原点」です。東京でがんばる私を、温かく迎えてくれる場所 私の履歴書 【ヘアスタイリストYURUさん】#2

各種サロンが軒を連ねる美容のメッカ、東京・表参道でも人気のヘアサロン「MANHOOD(マンフッド)」。YURUさんは、その最前線で美容感度の高い客層から高い評価を得ているヘアスタイリストです。

前編では、幼い頃からの夢を叶え、美容師としてのキャリアをスタートさせた大阪時代、そして東京に拠点を移すに至るまでの経緯を振り返ってもらいました。

後編では、YURUさんの「MANHOOD」での日々や上京後の生活、そして東京から改めて見つめる地元・大阪について語っていただきます。

新天地・東京での拠点に選んだのは、世界観に惚れこんで入社した「MANHOOD」

「実際にサービスを受けて、絶対にここで働きたいと思いました」(YURUさん)

――「MANHOOD」へ入社するまでの経緯を教えてください。

「MANHOOD」は、当時の私が唯一Instagramでフォローして、注目していたヘアサロンでした。どこよりも洗練されているように感じて、このサロンが纏うセンスが私好みだなと。

入社試験を受ける前、一度お訪ねして辻さんに施術してもらったんですが、作るスタイルも素晴らしいうえに施術中の時間もとても心地よく、辻さん自身の人柄にも惚れ込みました。その日はそのまま辻さんに「ここ(MANHOODを)受けます」と宣言して、後日改めてサロンの門を叩きました。

――入社してから、YURUさんなりに工夫されたことなどはありますか?

スタッフもお客様も、みんなおしゃれで個性的だったので、当初は埋もれてしまわないようにしばらく自分のヘアスタイルを固定していました。覚えてもらおうと思って、周りと被らないような、前髪眉上パッツンのロングヘア。あとはInstagramのアカウントに、ちょっとひねりのある個性的なヘアアレンジの作例も少しずつ載せたりしたかな。試行錯誤しながら、少しずつ自分の売りを探していきましたね。

また、センスの良い環境に身を置くことで、「自分は一体どうなりたいのか」ということを自然と考えることができました。好きなものやおしゃれなものに関する感度が上がっていくのを実感できる、刺激的な日々でした。

YURUさんの作例の一部。日々磨き続けているセンスが光る

人との縁で世界が広がる街、東京。そんな場所で、私が大事にしていること

自分から動いていれば、いろんな刺激に出会える。そんな東京ならではの魅力を語ってくれた

――東京で過ごす中で、何か大阪との違いを感じることはありますか?

サロンワークの観点から言うと、東京と大阪でやることは特に変わりません。でも東京の方がお客様の職業の幅が広くて、そこはおもしろいなと感じます。

刺激的ですよね、毎日。東京には本当にいろんな人がいて、いろんな人たちと関われるので、新しい機会も多いですね

――例えば、どんな出会いがありましたか?

同業者や友達、お客様との縁などのつながりから、様々なヘアメイクの現場に関わらせてもらうこともありました。

また、ファッション関係のつながりも増え、服の展示会やファッションショーにお誘いいただくのをきっかけに、足を運ぶ機会も増えましたね。新しく発信するものにいち早く触れさせてもらえるのは、とてもありがたいと思います。

こういった機会も、自分のセンスを磨くのに役立っていると実感しているので、お客様にどんどん還元していきたいです。

――サロンワークにおいて、YURUさんが大切にしていることは何ですか?

第一に、お客さんに寄り添うことを考えています。そのためには、まずお客さんの意見を尊重して「否定」をしないこと

例えば、時々「他のサロンでは止められたけどトライしてみたい髪型がある」といったような相談を受けることがありますが、よほどのことがない限りはプッシュするようにしています。変化を止められるのって、ストレスだと思うんですよね。やらずに後悔するよりはやってみて後悔する方がいいと思っていて、それはヘアスタイルも同じこと。

わたしなりのセンスや「好き」をプラスするのは、お任せしていただいたり、私の意見を求められたりした時です。

「大阪」は、私が初心に帰れる場所

「もちろん仕事でしんどい時もあるけど、ポジティブに変換して楽しんで乗り切れちゃいますね。根がポジティブなので!」(YURUさん)

――今は、大阪でも時々サロンワークをされていると聞きました。

はい。不定期にはなってしまいますが、大阪に帰った際に数日間だけ行っています! 今は心斎橋にある友人のお店を間借りしてさせてもらっています。

――なぜ、改めて大阪でサロンワークを?

大阪でサロンワークすることで初心に戻れるから。大阪時代からのお客様に会うことで、色々と思いだすこともあります。

また、繋がりも大事にしたくて。定期的にお会いできるのは、とても嬉しいことだなと思ったからです。中には、デビュー当時からずっと通い続けてくれている人もいるんですよ。そんな大阪でのご縁も大切にしたいな、と。

違うサロンで働くことによって技術面や接客面、お店の使い方や使っている薬剤1つとっても、やはり多少の違いがあります。

慣れた環境ではない場所でやることで、初心に帰れる。大阪でのサロンワークを通じて、その時々で様々な気づきを得られて視野が広がるし、勉強にもなるので、これからも続けていきたいです

幼い日々に髪型を変えて楽しんでいたように、人生の変化も楽しんでいく、そんなポジティブなYURUさんの姿勢に勇気づけられる方も多いはず

――そんなYURUさんの、今後の目標や展望は?

今年の私の目標が「アップデート」なんです。まだ探しながら進んでいる段階なんですが、今年は、何かしらの「変化」が欲しいなと。自分の中の新しい自分を見つけたい

具体的には、最近お休みしていた作品撮りを再開したり、技術面でも色んな情報に触れて取り入れたりして、よりお客様に喜んでもらえるようにしていきたいと思っています。

――美容業界を目指す方へ、アドバイスはありますか?

何事も楽しんでやってみてください。そしてそのために必要なことが、小さなことでも成功体験を積み重ねることです

美容師という仕事は体力も必要なので、好きじゃないと続けられません。ずっと好きでいるためには、どれだけ楽しめるかが重要になってくるんです。

よく働き、よく遊んで、元気なうちに目いっぱい努力しておいてください!(笑)

――YURUさんにとって「働く」とは?

「人生を楽しむこと」そのもの、かな

私にとって、変化のない人生はつまらない。これからも流れに身を任せながら、その過程で出会う変化も思いっきり楽しんでいきたいです。

YURUさんの成功の秘訣

1. 慢心せず、努力を怠らない

2. 心地よい環境から、あえて脱する勇気

3. 訪れる変化すらも楽しむ!


撮影/内田 龍
取材・文/勝島春奈

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