最もほしい人材は「美容」が好きな人! 前向きに取り組める姿勢も大事【BEAUTRIUM 南青山店マネージャー 久住桃子さん】#4
美容師を目指す学生、新天地を目指すスタイリストさんにとって、避けては通れない就職活動。晴れて採用を勝ち取るためには、どんな準備が必要? 心がまえは? そんな疑問を、実際のサロン採用担当者にインタビュー!
前回に引き続き、ファッション性を取り入れたオリジナルスタイルの提案が得意なサロン「BEAUTRIUM」南青山店マネージャーの久住桃子さんにお話をお聞きします。
第4回となる今回は、採用事情の総まとめ。BEAUTRIUMが求めている人の特徴や学生のうちに経験すべきことについて、詳しく教えていただきます。
お話を伺ったのは…
BEAUTRIUM 南青山店マネージャー 久住桃子さん
今年で入社して27年目。12年前に店長に就任し、その6年後に採用担当に着任。さらに今年マネージャーに昇格。役職を担う傍ら、現在もプレイヤーとして活躍中。
美容が好きという気持ちを持つ人が理想
――第1回目では、しっかり技術を身につけたい人の志望者が多いとお話しを伺いました。
ずばり、BEAUTRIUMが求める人材とは?
もちろん、技術に対して向上心が高い人は嬉しいですね。それを前提として、サロンに憧れて…というより、「美容」が好きと伝わってくる人に魅力を感じます。
サロン愛があることは良いことですが、強すぎると理想と違った場合に折れやすいのかなと。
――詳しくお聞かせください。
サロンに対して高い憧れを持ってしまうと、少しでも違和感を抱いたら続けていくことが難しいと思うんです。サロンに対して愛を持っていることはとても嬉しいですし、素晴らしいことですが、その想いが強すぎると反対に動いてしまう場合もあります。
美容師を目指す人には、美容が好きという気持ちが根底にあると思っていて。その軸さえあれば、美容師として伸び代があると感じます。美容が好きだという強い気持ちがあることを前提に、いろいろなことに挑戦できる人が理想ですね。
――一次・二次の倍率をお聞かせください。
一次面接の倍率が高い傾向です。選考に迷った場合は、サロン実習に進んでもらって合否を決めています。
――全てのフローで決め手となるところは?
意欲があって、明るい人。前に向かっていく気持ちがないと美容師としての成長は見込めません。自分で目指したい像があって、そこに向かって頑張れる人だと嬉しいですね。
また、明るい人がいるとサロン全体が明るくなりますし、新しい風が吹けばサロン全体にも良い影響を受けます。サロンスタッフが一丸となって向上していける起爆剤となる存在としても期待しています。
応募条件は美容が好きな気持ちとBEAUTRIUMが良い理由が明確であること
――実際に採用してみて想像と違った経験はありますか?
二次・三次募集となると、より深掘りしないと見極めが難しい人もいます。一次は強い意志で受けに来ていただいている場合が多いところ、二次以降はほかのサロンで選考漏れした人もいて。一次募集のときと比べると、どうしてもモチベーションに差が出てきてしまうようですね。
――受けに来た時点で不安を感じた人は?
これも一次募集以降でのことですが、今までに受けていたサロンの傾向と違った場合。志望動機や自己PRもしっかりしているけど、「大丈夫?」とこちらが不安に思ったケースもありました。
――美容が好きでサロンの方針を理解できる人が長く続く傾向なのでしょうか。
そう思いますね。美容が好きで、BEAUTRIUMの技術じゃないと自身の目標が達成できない!くらいの気持ちがあると嬉しいです。
興味のあるサロンは積極的に足を運ぶ! 自分から掴み取る姿勢が大事
――学生時代にしておいた方が良いことは?
好きなことや興味のあることに、たくさん時間を使って楽しんでください。入社すると、どうしても最初は時間を確保しにくくなると思うんですね。学生のうちに経験したことはのちに、糧になるはず。自分が思うままに、全力で駆け抜けてほしいです。
――アドバイスをお願いします!
最近の就職活動は、SNSからの情報をもとに選ぶことがメインになっていると思うのですが…興味があるサロンは実際に行って、その雰囲気を感じ取ってくることが大切だと思います。少しでも気になるサロンには、積極的にアクションしていくことをおすすめします!
――入社後に期待することをお聞かせください。
毎年毎年、一人一人の伸び代には期待しかありません。私たちは、その伸び代を発揮してもらえるサポートをしたいと思っています。お客様の前で見せる笑顔だったり、褒められて顔つきが変わっていったり。成長していく過程で、今まで見たことのない顔をたくさん見られることがとても嬉しいんです。
仲間として一緒に働ける日を楽しみにしています。
BEAUTRIUMが採用したい人まとめ
1.技術に対して向上心がある人
2.心の底から美容が好きであること
3.前向きで明るくサロンを引っ張れる人
取材・文/東 菜々(レ・キャトル)