プロ野球選手から美容師へ。次こそ成功させるという強い思いで、一流サロンの内定をつかむ「SUNVALLEY」野崎文志さん

人気美容師の朝日光輝さん、渋谷謙太郎さんのふたりが共同代表を務める、「SUNVALLEY」。2018年のオープン以来、高い技術とホスピタリティあふれる接客を提供する一流のサロンとして、多くのお客様から支持を集めています。

そんな「SUNVALLEY」に2022年の新卒社員として入社したのが、野﨑文志さん。入社前は独立リーグで、プロ野球選手として活躍していた異色の経歴をお持ちです。さらに「SUNVALLEY」では平均して3年ほどかかるアシスタント期間を2年に短縮して、2024年5月にスタイリストデビューも果たしました。

美容師を目指す前は、プロ野球選手として成功できなかった挫折感が強かったという野﨑さん。次こそ成功したいという思いを持ち、技術を磨けば活躍ができる美容師の仕事を目指したそうです。日本でトップレベルの美容師になることを目標に掲げていたため、就職先は一流の技術を間近で見られる有名店しか選択肢がなかったといいます。

今回、お話を伺ったのは…

「SUNVALLEY」スタイリスト
野崎文志さん

幼少期から野球を続け、大学卒業後はプロ野球選手として独立リーグに所属。その後、美容師を志し、美容専門学校に入学する。2022年4月に新卒社員として「SUNVALLEY」に入社。2024年5月に異例の早さである2年で、売上ギネスを達成してのスタイリストデビューを果たす。

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「次こそは成功したい」。手に職をつけ、人と接することができる美容師の道へ

野球選手から美容師になった野﨑さん

――美容師になる前は 、独立リーグでプロ野球選手をされていたそうですね。そこからなぜ美容師に?

独立リーグで選手として過ごしながら、いつかはNPBといわれる、巨人や阪神のようなプロ野球チームに行くことを夢見ていたのですが、現実はなかなか難しいと感じまして。23歳のときに野球をきっぱり諦めて、別の職業を目指すことを決心しました

とはいってもそれまで野球一筋だったため、社会にどんな仕事があるのかが分からなかったので、まずはさまざまな仕事について調べるところからスタートしました。ネットを使ったり、企業説明会に行ったりしましたが、2~3カ月ほど経ったときに、行き着いたのが美容師だったんです。

――なぜ美容師に行き着いたのですか?

サラリーマンのように企業勤めをするより、手に職をつけたいと思ったのと、人と接するのが好きというのが理由でした。また祖母と母が美容師をしていて、それぞれ別にお店を構えていることもあって、身近な職業だったというのも大きかったかもしれません。

家の隣に母の経営する美容室があり、子どものころから、そこで過ごして育ったんです。母が楽しそうにお客様と話している姿が記憶に残っていました

――美容師になる決心をしたことに対して、周囲の反応はいかがでしたか?

おしゃれが好きではあったのですが、高校時代は丸坊主でしたし、野球と美容が結びつかないということで、驚かれることが多かったです。身近な家族の反応でいうと、父は比較的すんなり、「やるからには、とことんがんばれ」と背中を押してくれたのですが、母からは最初のうちはちょっと反対されていました。

美容師がやりがいのある仕事だということは、母ももちろん分かっているとは思うのですが、自分が美容師だからこそ感じている厳しさがあったのかもしれません。ただ自分のなかではもう気持ちが固まっていましたし、とくにその反応を見て道を変えようという思いもなく。今ではその後のがんばる姿を見て、母も応援してくれています。

――美容専門学校に入ってからはどんなことを感じましたか?

入学当時、僕は23歳で、僕以外は全員18歳だったんです。ある程度の予想はしていましたが、全員とかなり年齢差があることにまずは驚きました。あと少し上から目線になってしまうかもしれませんが、それまで野球という厳しい縦社会のなかで生きてきたので、同級生たちの取り組むモチベーションや熱意もさまざまという空気に、少しギャップを感じました。

――美容専門学校は厳しいという感想をよく聞きますが、そうは感じなかったですか?

そうですね。もちろん最初からできたことばかりではないですが、技術を習得するのであれば、できないことがあるのも、努力をするのも当たり前だと感じていました

またNPBのプロ野球選手になれなかったという挫折感があったので、次こそは絶対に成功したいという思いが強くあったのも、とくに辛さを感じなかった理由かもしれません。美容師を目指すからには、日本トップレベルの一流の美容師になりたいと思っていたので、専門学校では迷うことなく、ひたすら技術習得に取り組んでいました

――なるほど。では専門学校時代の成績も、わりとずっと良かったという感じでしょうか?

そうですね、学校の成績ではほとんど一番をとれていた気がします。

大切にしたのは多店舗展開していないこと? 技術を高められる環境を重視

サロン選びでは、自分が美容師として成長できるかどうかを一番意識したという野﨑さん

――就活はいつごろから意識をしだしましたか?

1年の夏が過ぎたころだったと思います。そのときはどんなサロンがあるかすら知らなかったので、SNSを使って、サロン探しをすることから始めました。1年生の冬ごろからは、月に1回は東京へ行って、さまざまなサロンを周りました。

――サロン選びで意識したポイントはありますか?

とてもシンプルに、自分がそこに所属することでトップを目指せるサロンかどうかという点を意識しました。有名な美容師がいるか、教育に力を入れているかということを主な判断基準としていましたね。そして、もう1つ基準にしていたのが、多店舗展開をしていないサロンを探すことです。

多店舗展開をしていると、どんなに技術力の高い美容師がいたとしても、ほかのお店の配属になってしまうこともあり、技術を間近で見ることができないと思ったんです。1店舗だけのサロンであれば毎日でも技術を見て盗んだり、教えてもらえたりすると思ったので、そういった環境かどうかは重視していました。

――そのなかでも「SUNVALLEY」に応募しようと思った理由は?

「SUNVALLEY」に実際に足を運び、代表の朝日と渋谷に1度ずつ切ってもらったのですが、話している内容から自分とフィーリングがとても合うと感じたんです。「SUNVALLEY」はやった分だけ評価してもらえる、ちょっと体育会系のサロンだと感じ、目標に向かってガツガツと取り組みたいタイプの自分にはぴったりだと思いました

ひとりだけ成果物を用意せずに望んだ面接

面接では1分間の自己PRタイムが設けられている「SUNVALLEY」

――実際の選考の流れを教えていただけますか。

書類選考、面接、サロンワーク試験の3段階になっていました。

――履歴書にはどんなことを書いたか、覚えていますか?

正直あまり細かいところは覚えていないのですが(笑)、高校生時代に甲子園に出場し、ホームランを打ったことがあったので、履歴書にそのときの新聞記事をはさんで送りました。美容とはまったく関係がないのですが、その記事自体にインパクトがあると思いましたし、野球である程度の実績を残せたことは、アピールできるポイントになるのではないかと思ったんです。

――面接はどのような形で行われましたか?

朝日、渋谷を含めたスタイリストが5名と、学生が3人の集団面接でした。

――面接でとくに印象的だったことはありますか?

基本的には、志望理由やこれまでの経験について聞かれる一般的な質問がほとんどだったので、とくに問題はなかったのですが、1分間で自己PRをするというときに、少し焦ったことがありました。一緒に面接を受けた学生は、スタイルブックやワインディングの施術をしたウィッグなどをみんな持ってきていたのですが、僕だけ何も準備をしていなかったんです

――そういったものを準備してくる人がいるということを、知らなかったのですか・・・?

実は面接の前日に、初めて知ったんです。前日に「SUNVALLEY」で髪を切ったのですが、そのときに担当してくれたスタイリストから「自己PRのときの出し物、何を用意してるの?」と聞かれて。最初は「やばい、準備してない」と冷や汗をかいたのですが、今さら用意もできないし、自分以外にも準備をしてきていない人はきっといる、なんとかなるだろうと思いました。ただふたを開けてみたら、僕以外は全員用意していたので、少し焦りました。

――それは、焦りますね。それで、結局どのようにアピールをしたのですか?

1分間ひたすら熱い思いを語りました。そのときも、多少は焦っていたのですが、自分らしさを出せればきっと合格するという妙な自信があったんですね。体育会系のノリを持っている自分のことを、きっと分かってくれるのではないかと。ほかの人とアピールの仕方は違いましたが、自分のことはきちんと話せたので、できることはやったという気持ちでした。


野﨑さんが美容師に方向転換しても、スムーズに進む道を見つけられた3つの理由

1.知らないことはまず調べ、自ら道を決めるようにした

2.次こそは絶対に成功するという目標を持ち、常に高いゴールを意識していた

3.採用試験では、ほかの人と同じように振る舞うより、自分らしさを優先した

後編では最後の関門だったサロンワーク試験を無事に突破した野﨑さんが、入社後にどのような体験をしたかを伺います。

スタイリストになるまでの時間をほかのスタッフより大幅に短縮し、2年でのデビューを実現した野﨑さん。2年間、毎日のように夜中まで練習し、休みの日でもYouTubeやオンラインサロンで技術を研究したそうです。そこまで努力をできた理由を聞くと、応援してくれた人を裏切れない気持ちがあったといいます。

後編もお楽しみに!

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Salon Data

SUNVALLEY
住所:東京都港区南青山5-2-12 B1F
電話:03-6427-3807
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