現場での経験を積み店長に抜擢。ポジティブさと素直さで、苦手なことにもとにかくトライ「オトコネイル」永山奈々さん

2012年にオープンした男性専用の爪のお手入れ専門店「オトコネイル」は、心身共に癒されたい男性に人気のサロン。同店で活躍中なのが、店長でネイリストの永山奈々さんです。

前編では、永山さんの転職のきっかけ、研修時代の思い出を伺いました。

後編では、永山さんが新人時代にぶつかった壁について伺います。接客面でも課題を感じたという永山さん。不安を隠すように笑いながら接客をしていたときの失敗で、接客スタイルを見直した経験もあるといいます。

今回、お話を伺ったのは…
「メンズネイル総本店・オトコネイル 新宿西口店」店長・ネイリスト
永山奈々さん

美容部員からネイリストに転身し、中途採用で「オトコネイル」に入社。今年で入社6年目を迎え、店長・ネイリストを務める。「丁寧な施術に癒される」と多くの顧客の支持を得ている。

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緊張で手が震えた初めての接客

「初めて接客したお客様がとてもやさしかったことを覚えています」と永山さん

――技術の壁を乗り越えて、いざデビューとなると思うのですが、初めての接客のことは覚えていらっしゃいますか?

覚えています。というより、忘れられないですね。ただでさえ緊張で手が震えるのに、お客様の爪が硬くて、より一層手が震えました(笑)

とてもやさしいお客様で、「新人の永山です」とあいさつしたところ、私がリラックスできるようにいろいろと質問してくださったことも記憶に残っています。最後には「がんばってね、応援しているよ」と言っていただいたのが印象深いですね。

――デビュー後、技術向上に関しては、どんなことを意識していましたか?

デビュー後もスクールに通ってネイル検定2級とジェルネイル検定の中級を取得しました。
その試験のなかで気になったことや、苦手なことにぶつかったときには、仕事の休憩中、先輩に「どうやったらうまくいくでしょうか?」と質問をしていました

先輩方は、「こうやってみたら?」「これは試した?」とさまざまな方向からアドバイスをくださるので、それを一つずつとにかくやってみることで技術を高めていきました。

――デビュー後も資格取得のために勉強を続けていらっしゃったんですね。両立は大変ではなかったですか?

入社前から通っていたスクールだったので、入社してすぐは会社になれるまで休学し、少し慣れてきてから復学して勉強を再スタートしました。幸いなことに融通が利くスクールだったので、仕事が休みの日にまとまった時間をつくってスクールに通うようにしていましたね

接客に悩んだ新人時代。数々の失敗を経て、ニーズに合わせた接客を確立

接客のスタイルを見つけるのも少し苦労したと話す永山さん

――デビュー後、接客の面で壁にぶつかったことはありましたか?

接客スタイルについて少し悩んだことはありますね。元々人と話すことが好きなので、入社直後は、接客時にずっと話しかけ続けてしまっていました。無言になるのもなんだか気まずくて、怖いなと思ってしまっていたんですよね。

しかしあるとき、「オトコネイル」は癒しを一つのテーマに掲げていて、リクライニングシートなども取り入れているのに、「この接客のスタイルは本当にあっているのかな?」と疑問に思うようになったんです。それで「お客様が望んでいなさそうなときは、無理にたくさん話しはしない」ということを意識するようにしました

――接客面で意識して、身につけたことはありますか?

カウンセリングの方法と基礎知識です。「オトコネイル」には、爪を健康的に保ちたいお客様が多くいらっしゃいます。そのなかでもとくに、ささくれを治したいのか、爪の表面を整えたいのか、形をきれいにしたいのかという目的をお聞きし、ご自宅でできるケアの方法をお伝えするように意識しています

効果的なケアの方法はスクールやネットで勉強し、徐々に知識を蓄えてきました。

――デビュー後、失敗してしまった経験はありますか?

仕上がりがうまくいかずに、修正をお願いされるようなクレームを受けたこともありますし、接客でも大きな失敗をしました

接客をしているとき、どんな風に接するのがベストか分からず、ついへらへらと笑ってしまう癖がついていたんです。あるとき、お客様がお帰りのタイミングで、玄関で少しつまずいてしまって。そこでへらへら笑いながら「大丈夫ですか?」とお声を掛けたら、お客様がむっとした顔をなさったんですよね。「どうしよう、お詫びしたほうがいいのかな」と思っている間に、玄関のドアがばたんとしまってしまい、「やってしまった」と反省しました。

――とても難しい場面ですね。

今考えると、接客や技術に自信がないことを隠すために、ついへらへらとしてしまったのだと思います。そこですごく反省をして、自信をもって接客をすることを意識するようになりました。

――永山さんは新人時代、どんな風にモチベーションを保っていましたか?

一生懸命仕事に取り組んでいると、落ち込むことは必ずあるもの。ずっと張り詰めた状態でいるのは難しいので、落ち込むときはとことん落ち込むようにしていました。そして一度テンパってしまうと周りが見えなくなってしまうので、当日中にリフレッシュして気持ちを切り替えるようにしていましたね

悩んでいる暇があったら、即行動!

「ポジティブに、素直にいることが大切だと思います」と話す永山さん

――今のお仕事のやりがいはどんなところにありますか?

お客様が、リラックスしている姿を見たときですね。ネイルを整えて、マッサージをさせていただいている間に、「とても気持ちがいいので、フットのケアもお願いします」と言ってくださる方もいたりします。「疲れを少しでも癒せたかな」と思うととてもうれしく、やりがいを感じますね。

――永山さんは入社からわずか半年で教える立場を経て、店長を経験されたとお聞きしました。そのときのお気持ちはいかがでしたか?

もちろんうれしかったのですが、同時に胃が痛かったですね(笑)。自分が何をすればお店のためになるのか、それをすごく考えていたように思います。分からないことがあったら、どんなに些細なことでも他の店舗の店長に電話して相談していました。

店長として新米だったときも、周りの人が支えてくれたおかげで、ここまで続けることができました。

――永山さんは入社後すぐからご活躍されていますが、どんなところがご自身の強みだと思いますか?

ポジティブなところかなと思います。人に言われたことやアドバイスをもらったことは、素直に一度やってみることにしています

元々はとてもネガティブで、いじいじと考えすぎてしまう性格だったのですが、「オトコネイル」に入社して、「やってみないと状況は変わらないし、とにかく一度チャレンジしてみよう!」というポジティブ思考に変わったように感じています。

――新人時代の体験は、永山さんにとってどんな学びになりましたか?

「悩んでいる暇があったら、即行動する」ということの大切さを学びました。入社直後は、分からないことがあってもうじうじ悩んでいて行動に移せず、技術の最終テストを合格するのに時間がかかってしまいました。

あのときも「怒られるかも」などと悩みすぎずに、直ぐ先輩に質問して、練習を重ねていればもっと短い時間でデビューできたのではないかなと思います。もし過去の自分に声をかけられるなら、「さっさと行動しなさい!」と言いたいですね。

――最後に、今後ネイリストを目指す人にアドバイスをお願いします。

壁にぶつかると、「今やっていることは、本当に私の身になっているのかな」と不安になることがあると思います。でも、あきらめないで続けてほしいです。練習というものは、その時は理解できなくても、続けていけば理解が後からついてくるものがたくさんあり、努力の過程に無駄なことはありません。どんなことでもやり続けていれば必ず形になるので、信じて続けてください。


永山さんの新人時代が充実した3つのポイント

1.アドバイスをもらったら、素直に行動に移した

2.「悩んでいる暇があったら、即行動」を意識した

3.一見意味のなさそうなことでも、形になるまでやり続けた

どんな状況でもポジティブに仕事に臨んだ永山さん。覚悟をもって努力を重ねたからこそ、今の活躍があるのだと感じた取材でした。これからネイリストとして活躍を目指す方は、参考にしてみてください。

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Salon Data

メンズネイル総本店・オトコネイル 新宿西口店
住所:東京都新宿区西新宿1-18-4 共新ビル10F
TEL:03-6304-5248
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