転職で重要なのは「軸」を定めてサロンを探すこと「SWALLON NAIL」かれんさん
2014年埼玉県戸田市にオープンしたネイルサロン「SWALLON NAIL」は、多様なデザインをハイクオリティな技術で提供する人気のサロン。かれんさんは同店でネイリストとして活躍しています。
前編では、かれんさんがネイリストを目指した理由や、転職活動についてお話を伺いました。
後編では、採用試験の技術チェックや内定後の研修について詳しくお聞きします。かれんさんは面接直後に行われたオーナーによる技術チェックに緊張したそう。しかし素直さと必死さをアピールし、無事に内定をつかみ取ります。憧れだった「SWALLON NAIL」に入社した後は、シスター制度などの手厚いサポートを受けて技術を研鑽してきたといいます。
今回、お話を伺ったのは…
「SWALLON NAIL」ネイリスト
かれんさん
大学卒業後、ベンチャー企業の経理として勤務しながらネイルのスクールに通い、資格を習得。前職を辞め、イギリスに渡航中に「SWALLON NAIL」の募集を発見して応募。現在、ネイリスト歴は2年。個性派ネイルを得意とする。
「素直さ」と「必死さ」が評価されて内定をゲット!

かれんさんの繊細なアートは顧客の支持を集めている
――採用試験の技術チェックについて教えてください。
面接の直後、オーナーの手に施術をして、ケアやジェルの塗り方などの基礎技術をチェックしてもらいました。オーナーはSNSなどでライブをしたり、セミナーを行ったりもしているので、「私が施術したネイルが、大勢の目に触れるのかな」と思うと緊張で手が震えたのを覚えています。
――面接の手ごたえはいかがでしたか?
オーナーから面接の途中で「採用させてもらいたいと思っているんですが、技術も見せてもらってもいいですか?」という一言があったので、うれしく思いました。それと同時に「期待に応えられるだろうか」と緊張もしましたね。
――ご自身ではどんなところを評価されて内定に至ったと思いますか?
素直さと必死さでしょうか。ありのままの姿で、取り繕わないで面接に臨むことを意識していたので、その点を評価してもらえていたらうれしく思いますね。応募前から前のめりな姿勢で連絡をしていたので、そのやる気を買っていただいたという面もあるかもしれません。
「失敗のないところに成長なし」がモットー

明るい接客スタイルを心掛けているそう
――入社後はどんな研修がありましたか?
オーナーや先輩のお客様の施術に一緒に入り、施術の後にフィードバックをもらう、ということを繰り返しました。ケアなどの基礎中の基礎から丁寧に教えてもらえたので、とてもありがたい環境でしたね。入社前に資格を取得していましたが、実務をしながら学ばせてもらえたのはうれしかったです。
ほかにもシスター制度というものが設けられており、新人に対して世話役の先輩がついてくれる仕組みも設けられています。シスター役の先輩が、悩みやわからないことに答えてくれたのがありがたかったですね。何もわからないままでいるより、質問して少しずつでも成長するほうが、サロンのためにもなると考えていたので、シスター制度を良いことに、わからないことはなんでも質問してました。そのためかメモ帳はすぐ全ページが埋まってしまいました(笑)。
――入社後、ギャップを感じたことはありますか?
人間関係のよさには、いい意味でギャップを感じました。人間関係が悪く、疲弊してしまう職場もあるという噂をよく耳にするので、入社直後は「嫌われないようにしなくては!」とびくびくしていました。
しかし「SWALLON NAIL」はそういった心配は一切無用でしたね。何か問題が起きたとしても、ポジティブに話し合いができる関係性があるので、とても働きやすい環境だと感じています。
――入社後、つまずいたことはありましたか?
3時間で終わらせなければいけない施術の時間を勘違いし、4時間掛けて施術してしまったことがありました。当事者のお客様にも、その後予約してくださっていたお客様にも迷惑を掛けてしまって、あのときはとても反省しましたね。
もちろん落ち込みますが、「失敗のないところに成長なし」が私のモットー。一度失敗したら、次は絶対に同じミスをしないぞと意識して成長できると思い、落ち込みすぎず、前向きにとらえるようにしています。
――オーナーや先輩から受けた印象深いアドバイスがあれば教えてください。
オーナーの「接客に重きをおいてもよい」というアドバイスが印象に残っています。私はおしゃべりが好きなので、ついお客様とたくさん会話をしてしまいがち。「技術を提供する仕事なのに会話を楽しんでいると、技術がおろそかになっていると思われないかな?」と不安を抱えていました。
しかしオーナーは「お店にきてくれたお客様は、『あはは!』と声を出して笑って、楽しく施術時間を過ごしていただきたいと思っている」と言ってくださったんです。もちろん最高の技術を提供することは大前提ですが、接客も楽しんでいいんだと思えました。
ネイルを愛する気持ちをアピールすることが大切

「さまざまなアートが経験できるサロンに転職できてよかったです」とかれんさんは語る
――かれんさんは、「転職してよかったな」と思いますか?
転職してよかったです。もし転職していなかったら、業務に文句ばかり言い、自分で現状を変えられないつまらない人間でい続けていたと思います。人生は有限なので、仕事も自分のやりたいことをやるために思い切って転職したほうがいいと思います。
――転職を考えている方に一言アドバイスをお願いします。
嘘や取り繕った会話は、相手に見透かされてしまうし、自分も苦しくなってしまうものです。無理に自分を大きく見せたりせず、等身大のまま面接に望んでもらえればと思います。そのうえで、自分がどれだけネイルが好きか、アピールできたらいいですね。
サロンを探すときには、自分の最終目標を定めることも大切。「どんなネイリストになりたいか」がわかれば、自ずと就職するべきサロンもわかると思います。自分のなかで軸を定めてサロン探しをしてみてほしいと思います。
かれんさんが転職を成功させた3つのポイント
1.「失敗のないところに成長なし」という前向きな気持ちを忘れなかった
2.自分に対しても相手に対しても素直でいる
3.わからないことはすぐ質問して知識を蓄えた
理想のネイリスト像に近づくため、技術を研鑽し続けるかれんさん。活躍の裏には、ご自身を知る努力と全力でネイルに向き合う真摯な姿勢があるのだと感じました。これからネイリストとして活躍を目指す方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。