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季節の花でサロンを彩る! 気分も高まる「クリスマス」を彩る花たち!

シンプルな空間にお花を飾るだけで、まわりの空気がふっとやわらぐ。そんな経験をしたことはありませんか? 日頃からお花を飾ることが生活の一部となっている欧米人に比べると、空間演出としての「生花」には、まだ馴染みの薄い日本人。しかし近年では、国内でもフラワーショップとアパレルのコラボレーションが増えるなど、生花に対する関心が徐々に高まってきているように感じます。

このコーナーではそんな生花をより身近に感じていただけるように、12ヶ月、四季おりおりの季節のお花をご紹介。旬のお花について理解を深めていただくとともに、空間を彩る、インテリアとしての生花の可能性について、ぜひ一緒に考えていけたらと思います。もしも気に入ったお花があったらさっそく飾って、お店の雰囲気を華やがせてみてください。お客様との会話のきっかけとしても、役立つこと請け合いです。

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12月下旬の花 『クリスマスローズ』

クリスマスローズ
“冬の貴婦人”“冬の宝石”などと称される、クリスマスローズ。

雪が降り、花が少なくなる12月、ちょうどクリスマスの頃に、ひっそりと白い花を咲かせることからその名がついたといわれる、素朴で可憐なお花です。名前にこそ「ローズ」とつきますが、学術的にはバラの仲間ではなくキンポウゲ科に属する品種とされています。

清楚な白色からこっくりとした赤紫色、爽やかなグリーン、暖かみのあるアプリコット、可憐なペールピンクなど、さまざまなカラーが楽しめるのがこの花の特長。またフォルムもさまざまで、名前のもととなった原種に近い種類は、清楚でどことなく和の雰囲気を合わせもつ、「一重咲き」。また、パーティードレスのような華やかなボリュームを持つ「八重咲き」や、アネモネのように丸みを帯びた萼(がく)を持つ「半八重咲き」など、こちらも品種によってそれぞれに雰囲気が異なります。切り花をアレンジしてももちろん可愛いのですが、長く楽しみたい場合は、鉢植えもおすすめ。クリスマスフラワーとして有名なポインセチアに比べて寒さに強いのが特徴のこの花は、冬でも育てやすく、クリスマスシーズンを彩る花々のなかで、しっとりとした落ち着きと安らぎをあたえてくれます。鉢まわりにモミの枝やウッド系小物、クリスマスオーナメントやキャンドルなど、オーガニックな装飾を並べてみても素敵。それぞれのセンスでおしゃれにクリスマスを演出してみてください。

12月の花
純白や薄ピンク、ダークレッドまで色合いもさまざま。

12月の花
素朴な花はオーガニックな装飾にもよく合う。

12月上旬の花 『赤い実(柊・サンキライ・姫りんごetc.』

12月の花
クリスマスリースやオーナメント作りにかかせない生花として重宝されるのが、こんなふうに赤い実をつけた植物たち。クリスマスを代表するモチーフ、「柊」の赤い実はその代表格ですが、そのほかにもピラカンサスから姫りんごまで、大きさや形、色合いもさまざまな赤い実たちが、秋の終わりから冬にかけて出回ります。

そんな赤い実たちのなかで、もっともおすすめしたいのが「サンキライ」という蔓植物。

漢字で書くと「山帰来」。細長い蔓に色鮮やかな赤い実をつけた、素朴で可愛らしいこの植物は、薬効があり、山で病気になった人がこの植物の根をかじると病気が治って無事に帰ることができた、という逸話があります。なお、先にご紹介した「クリスマスローズ」は、学名を「ヘレボルス」といい、ギリシャ語の“helein”(殺す)と“bore”(食べ物)に由来。その名の通り、根や茎に、ときに人を死に至らしめるほどの毒性がひそんでいるのだとか。2つともクリスマスに欠かせない植物なのに、その対比がとっても興味深いですね。

このサンキライ、生花では「蔓もの」に分類され、アレンジメントの名脇役として活躍するほか、単品でもナチュラルな存在感で多くの人々を魅了します。縦横無尽に曲がる蔓と素朴で鮮やかな実のコンビネーションは、まさに自然が作る造形美。複数の蔓をひとつに束ねて輪っかにアレンジすれば、オーガニックなクリスマスリースのできあがり。

鮮やかな色合いでナチュラルな暖かみを連想させる赤い実の植物。シンプルな白壁やコンクリート壁にもぴったりなので、ぜひ感性をフルに活かして、自由に飾ってみてください。

12月の花
クリスマスリースのアレンジには欠かせない赤い実。

12月の花
蔓ものはざっくり束ねて吊るすだけでも華やかで可愛い。

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〜花にまつわるあれこれ〜

12月の花
お気に入りの花屋さんを見つけよう! フラワーアーティストの見つけ方

洋服を買うときにお気に入りのショップに行くように、髪を切るときにお気に入りのサロンに行くように。お花を買うときもお気に入りのお店、もっといえば、オンリーワンの店員さんを見つけると、ますますお花の世界が楽しめるって知っていましたか?

夕方になると疲れた顔をして店頭に並ぶミニブーケ。まるで工場生産のような、杓子定規にアレンジされた花束たち。それでも買ってみればそれなりにキレイだし、贈られた相手も喜んでくれる——。

実のところ、お花なんてどこで買っても同じ。そう思っている方も多いかもしれません。

しかし、お気に入りの花屋さんを見つけたその瞬間から、お花の楽しみは2倍にも3倍にも膨らみはじめます。それは、美容師やネイリストと同じく、技術とセンスの世界。同じ金額を出しても使う花々のチョイス、アレンジメントの巧さ、ボリューム感や色使いなど、人によってまったく変わってくるから不思議です。

お気に入りの花屋さんを探すには、髪型をオーダーするときのように、まずは自分の好み、作りたいアレンジメントのイメージをはっきり伝えてみることからはじめます。

花屋の店員さんは、いうなれば「花のスタイリスト」。自分の好みを最大限にわかってくれる店員さん、予想の斜め上をいき、想像以上に素敵なアレンジメントをしてくれる店員さん、メンテナンスについて丁寧に説明してくださる店員さんもいれば、ひとりよがりでイメージと違う花束を作ってしまう店員さん、センスが古くて一昔前の花束になってしまう店員さん、何を頼んでもラブリーになってしまう店員さんに当たってしまうことだってあります。まさにサロン同様、さまざまな出会いがあるはず。たくさんのショップ経験を経て、この人! と思うアーティストが見つかるのです。

「センス」のヒントは、店頭のアレンジメントやインテリア。自分が好きだな、と思える外観のお店に入ると、意外と当たりが多いように思います。

ひとつのお店に通い続けて、さまざまな店員さんのアレンジメントを見るのもよし。おばあちゃんへのお土産はオーナーさん。妹の誕生日は癒し系のお姉さん。友人のお店の開店祝いは、個性的なセンスが光るお兄さん。なんていうように、シチュエーションに応じてお任せするスタッフを選ぶのも一案です。

まだお気に入りのお店がないという方も、ぜひ自分好みのお店や店員さんをみつけて、お花の世界をいっそう楽しんでくださいね

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