環境の変化に合わせた投稿がフォロワーに直結! 学生時代はSNSの基盤作りを大事に【Je suis heureuse Ville SHIHOさん】#1

SNSでの発信が当たり前になった美容業界。採用に向けてSNSアカウントを聞くサロンも増え、その活用方法が就職活動に与える影響も大きくなってきました。そこで本企画では、就活に効果的なSNSの活用法について、熟練者へのインタビューを通して学んでいきます。

今回は、「Je suis heureuse Ville」に所属しているSHIHOさんにインタビュー! 豊富な美容知識とセンスの持ち主のSHIHOさんは、Instagramで美容にまつわる知識や自身の日常を発信し、フォロワー数は7万人を越えています。サロン勤めからフリーランスへの転身など、今に至るまで紆余曲折あったSHIHOさん。働き方に合わせて、SNSで発信する内容も変化してきたのだそう。

注目されるアカウントになるまでの経緯や、働き方に合わせたSNSの活用方法、学生の頃からSNSに取り組んでいて感じたメリットなどをお聞きします。

お話を伺ったのは…
Je suis heureuse Ville SHIHOさん

資生堂学園を卒業後、都内の大手サロンに就職もすぐに退職。その後は地元にあるサロンや、仲間とのサロンの立ち上げを経て、フリーランスとして活動をスタート。1年後、クリエイティブチーム「JE SUIS HEUREUSE」に所属し、現在は完全予約制にて施術を行っている。

高校生に始めたSNSの活用が希望のサロンへの入社につながった

学生時代の投稿の一部。投稿一つ一つにSHIHOさんらしさが宿っています。

――SNSを始めた時期をお聞かせください。

高校2年生のときです。ちょうどInstagramが浸透し始めた頃でした。

――当時の投稿内容は?

主に備忘録として、日常の出来事を記録していました

もともと、その時々の自分のできごとを日記にして残しておきたい性格なんです。友人と遊んだことはもちろん、自分の趣味や好きなものをはじめ、授業内容の投稿も。時間の合間を縫ってこまめに投稿していましたね。

スタイリストを目指し始めたのはそのあと。3年生になったタイミングでスタイリストを志して美容学校へ進学し、それと同時に投稿の内容も変化していきました

――美容学生になってから、どのように変化を?

スタイリストになることを意識するようになったので、必然的に投稿は作品撮りがメインになりました。記録するというポリシーはそのままに、周囲にいる友人たちへ向けて、スタイリストを目指してがんばっている姿勢を見てもらいたいという感覚ですかね。

――卒業後は大手サロンに就職されていますね。
SNSの活用によって就活時に与えた影響は?

志望サロンの雰囲気に寄せた投稿の数々。SHIHOさんの熱意が伝わってきます。

今振り返ると、その影響はとても大きかったです。

私が目指していたサロンは、他のサロンに負けないくらい個々の世界観の確立を大事にしているところでした。だからこそ、採用を勝ち取るにはサロンの意向を汲み取り、自分の世界観をしっかりと表現できることが必要だったのです。

――サロンの意向を汲み取って伝える手段として、SNSが役立ったと?

とにかくそのサロンに刺さる内容を意識しました。私自身、ガーリー系が好きだったので髪色もファッションもメイクも全て寄せて、独自の世界観を作り上げることに努めました。

――入社後、いい点として捉えられた?

そうですね、世界観や雰囲気づくりが上手だとお褒めの言葉をいただいて。この出来事をきっかけに、SNSでの応用力やセルフプロデュース力が磨かれたと感じています。

セルフヘアセット動画でフォロワー急増! お客様のための動画がヒット

1万人のフォロワーを突破した頃の投稿。一目見ただけで投稿の主旨がわかります。

――大手サロンに勤めたあと、地元のサロンでも経験されたとか。
投稿に変化はありましたか?

変わりましたね。大手サロンでは店舗の雰囲気に合わせる必要がありましたが、地元のサロンでは自由にやらせてもらえる環境で、自然と自分のデザインを表現する投稿に変わりました。お客様の施術後の写真をメインに載せることで、自分のデザインを見てもらう機会として活用できたと感じています。

――今ではフォロワー数7万人を超えていますが、注目され始めたのはいつ頃?

今まで何千人だったフォロワーが1万人を突破したのは…社会人3年目くらいだったでしょうか。ちょうど2社目だった地元のサロンを退職し、スタイリスト仲間と都内にサロンを立ち上げた頃でした。

――きっかけになった投稿内容について教えてください。

当時はスタイリストがお客様の髪を巻いている撮り方が基本だったところ、自分自身をモデルにした毎朝のヘアセット動画を上げたことがきっかけです。

だいたいの方は、家でヘアセットをするときは自分で巻きますよね? 担当させていただいているお客様もサロンのセットをおうちで実現できることを望んでいるはず。それなら、自分視点で巻く方法がわかる方が需要があるんじゃないかと考え、自分でヘアセットをする動画を思いついたんです。

――お客様のことを考えた動画作りがきっかけになったのですね。

周りに同世代のスタイリストがいたことも大きく影響していると思っています。

一緒にサロンを立ち上げた仲間とは、技術はもちろんSNSの情報交換も頻繁に行っていました。みんながSNSに取り組んでいたため、その時にバズりやすい物事やバズらせるための方法などの情報を持ち寄り、アドバイスし合ったり…その話し合いの中で生まれた投稿も数えきれません。

学生時代の基盤固めが柔軟な投稿に発展

――フォロワー数が増えたことで注目度は上がったわけですが、学生時代からSNSに取り組んできてメリットに感じたことは?

学生時代に投稿の基本が構築できていたことは今もとても役立っていて、メリットしかないと思っています。基礎が備わっていなければ、応用はできませんから。

私は今まで、新卒時の就活で自分の志望するサロンに寄せた投稿から始まり、働く環境を変える度に投稿内容を変化させてきました。でも、高校生からSNSに触れていなければ、その時々に対応した投稿はできていなかったのではないかと。改めて、今までの積み重ねによる成果だったのだと実感しています。

投稿のテーマや投稿の方針は環境や気持ちで変わるもの。それらに対応するためには、学生のうちから始めて、基礎固めをしておくとメリットに思える瞬間がくるはずです。

学生時代からSNSを活用するメリットまとめ

1.日常の些細な投稿でもSNSに慣れるきっかけになる

2.自分の世界観と志望サロンとのマッチングをSNSから読み取られることがある

3.基礎を身につけておくことで環境の変化に合わせた投稿ができるようになる

取材・文/東 菜々

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Je suis heureuse Ville
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