SNSは「入り口」、フォロワー数にとらわれないSNS発信の考え方【「ALBUM GINZA」スタイリスト森川早喜さん】#2

SNSでの発信が当たり前になった美容業界。採用に向けてSNSアカウントを確認するサロンも増え、就職活動におけるSNSの影響力は年々大きくなっています。そこで本企画では、就活に効果的なSNSの活用法を、現役美容師のリアルな経験から学びます。

後編では、「ALBUM GINZA」トップスタイリスト・森川早喜さんに、美容学生だからこそ知っておきたいSNSとの向き合い方をインタビュー。フォロワー数にとらわれない大切さや、将来につながる“考え方”にフォーカスします。

お話を伺ったのは…

「ALBUM GINZA」トップスタイリスト森川早喜さん

美容師歴12年。京都のサロンを経て「ALBUM GINZA」に入社。お客様に寄り添うカウンセリングで信頼を集め、店舗では再来率1位。SNSで発信するアレンジ動画がバズり、フォロワー数は半年で1,000人未満から1万人に到達。

インスタグラム@album_saki

「自分のポテンシャルを決めつけすぎない」ことが可能性を広げる

23.6万再生の個性が光るロングヘアアレンジ。

――SNS活用に取り組んで、何か気づきはありましたか?

もともと、自分はアレンジが苦手だと思っていました。好きではあるけれど得意ではなく、どちらかというと、お客様に寄り添って「こうしてほしい」を叶える接客のほうが好きだったんです。

でもアレンジをやってみると、意外と自分は個性的なスタイルが好きなんだな、という気づきがありました。SNSに対して少しアンチな気持ちもありましたし、「SNSだけで伸びている」ことがデメリットになる場合もあると思っていましたが、ある程度の土台がある状態でSNSを活用すると、その後に自分のやりたい方向へ持っていきやすい。そう感じたことで、SNSは「入り口」としてすごく強いものだなと思うようになりました。

ALBUMだからこそ感じる集客力もありますが、私は個人店で2店舗働いた経験もあり、「お客様が来ることは当たり前じゃない」という環境も知っています。SNSを通して「来ていただける」状態をつくれるのは大きいですし、自分の世界観に共感した人が自然と集まってくれる。それがSNSの一番の強さだと思います。

フォロワーが減る=失敗じゃない

――フォロワー数で伸び悩んでいる美容学生やアシスタントも多いのでは?

そうですね。実際に後輩から、「学生時代はフォロワー数が多かったけれど、美容師アカウントに切り替えたらフォロワーが減った」という相談を受けることもあります。

でも私は、フォロワー数そのものよりも“中身”のほうが大事だと思っています。

フォロワー数が多い=成功、ではありません。少なくても「ちゃんと見たい」「応援したい」と思ってくれる人が残っていれば、それでいいと思います。

逆にフォロワーが多いと、さまざまなイメージを持たれた状態で来店されることもあります。その分、最初のハードルが上がり、がっかりさせてしまうことも。だからこそ、等身大の姿でテンション高く続けられる投稿をすることが大事だと思います。

フォロワーを伸ばすコツは、分析と柔軟さ

投稿を分析しながらニーズに応えるアレンジ動画は、トレンド曲に合わせてテンポ良く編集。

――SNSを伸ばす上で意識していることは?

後輩によく伝えているのは、「まず6投稿あげて、ちゃんと分析しよう」ということです。

リールは初速(投稿直後の反応)が出やすいので、「なぜこれが伸びたのか」「何が違ったのか」を見る目を養うことが大事です。

ただやみくもに毎日投稿するより、伸びた投稿を分析し、似た要素を持つものをまた6本あげる。そうやって成長していくのがいいと思います。

また、自分の世界観をしっかり持つことは素敵ですが、こだわりが強すぎると、逆に危険なこともあると感じています。実際、後輩から相談される中で、「これで押したい」「これを全部載せたい」という気持ちが強い子も多いです。でも、意外と自分がいいと思っていても、フォロワーが見たいものとギャップがあったりもします。

私はアレンジに対するプライドがそこまで強くなかったので、スタッフから「動画のここはいらないよ」と言われたら、素直に修正できました。そういった柔軟な姿勢も大切だと感じます。

自分の世界観やセンスがあることと、SNSを伸ばすセンスは、まったく別軸。私自身は、「自分の世界観を知ってほしい」と思ってSNSをやっていたわけではなかったんです。

――美容学生へアドバイスをお願いします。

アルゴリズムは常に変わるので、正解はないと思っています。最初は美容師の投稿を見て、「この人を真似しよう」とするのもいいと思います。

でも、一生懸命頑張っている人ほど、あえて一度「美容師」という目線を外してみてほしいです。自分がなぜか見てしまうもの、無意識に興味を持ってしまうジャンルの中に、ヒントがあると思います。

私の場合は、子育てをする中で触れる、まったく別ジャンルの世界だったり、料理のハウツーやDIY動画など、美容師以外のジャンルから学ぶことも多かったです。そうした感覚も大事にしてほしいですね。

――最後に、森川さんの再来率が高い理由は何だと思いますか?

正直、自分ではよくわからないですが、意識しているのは最初のカウンセリングです。

髪型だけでなく、その人の生活背景まで見るようにしています。同じ髪型でも、忙しさやライフスタイルは人それぞれ。「この人を知ろう」とする姿勢がないと、その人にフィットした提案はできないと思っています。

カットやカラーの技術だけじゃなく、接客も技術。「ここまで話を聞いてくれた美容師は初めて」と言っていただけることが、再来につながっているのかもしれません。

美容学生がSNSと向き合うための3つの視点

1. 等身大でテンション高く続けられる投稿が大事

2. フォロワー数より、「誰に届いているか」を大切にする

3. 美容師以外の世界にも目を向ける

取材・文/Maki Nagai


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ALBUM GINZA
住所:東京都中央区銀座4-2-17 銀座111レジャービル 8F & 11F
TEL:03-6263-0338

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