ALBUM GINZAで再来率1位のトップスタイリストに聞く、半年でSNSフォロワーが急増した理由【「ALBUM GINZA」スタイリスト森川早喜さん】#1

SNSでの発信が当たり前になった美容業界。採用に向けてSNSアカウントを確認するサロンも増え、就職活動におけるSNSの影響力は年々大きくなっています。そこで本企画では、就活に効果的なSNSの活用法を、現役美容師のリアルな経験から学びます。

今回は、「ALBUM GINZA」トップスタイリスト・森川早喜さんにインタビュー。前編では、店舗では再来率1位を誇りながら、SNSには積極的ではなかった森川さんが、半年でフォロワー数を大きく伸ばした背景を伺いました。

お話を伺ったのは…

「ALBUM GINZA」トップスタイリスト森川早喜さん

美容師歴12年。京都のサロンを経て「ALBUM GINZA」に入社。お客様に寄り添うカウンセリングで信頼を集め、店舗では再来率1位。SNSで発信するアレンジ動画がバズり、フォロワー数は半年で1,000人未満から1万人に到達。

インスタグラム@album_saki

「SNSはやらなくてもいい」と思っていたトップスタイリスト時代

――ALBUMでは入社3か月でトップスタイリストになったそうですね。SNSの影響はありましたか?

入社後からInstagramは始めていましたが、ほとんど更新していませんでした。これまでの経験からお客様の再来率には自信があり、正直、SNSには少しアンチな気持ちもありました。ALBUMにいるのにSNSが伸びていないトップスタイリスト、という立ち位置もアリだと思っていたのです。

本格的に力を入れ始めたのは一年前ほど。そこからじわじわ伸び始め、ここ半年で一気にフォロワーが増えました。

――当初はSNSにそこまで前向きではなかったとのことですが、取り組むようになったきっかけは?

ALBUMの正社員になった直後に妊娠がわかり、そのまま産休に入りました。「これから頑張ろう」と思ったタイミングだったので、産休中は、誰もやっていないことをやろうと、子どもを抱っこしながらヘアセット動画を上げたりしていました。話題こそなりましたが、フォロワー数はあまり伸びませんでしたね。

ただ、ママ世代のお客様はすごく増えました。「投稿内容と来てくださるお客様が合ってきたな」と、SNSの影響を感じたのはその頃でした。

限られた時間を活かした「アレンジ動画」でフォロワーが急増

ボブのツインアレンジ動画は28.8万再生を記録し、現在も再生数を更新中。ボブや短いヘアスタイルでも挑戦できるアレンジが注目を集めるきっかけに。

――ここ半年でフォロワー数が大きく伸びたターニングポイントは何だったと思いますか?

新卒のアシスタント2人をつけることになって、目標を立てるミーティングをした時に、2人が「フォロワー○万人いきます!」と言うのを聞いて、ハッとしました。当時、チームの中で私のフォロワー数が一番少なく、1,000人にも満たなかったんです。

ALBUM=SNSというイメージで入社してきた後輩たちに、時短勤務の中でもプラスの影響を与えられる存在でいたいという思いが芽生え、そこからSNSに本気で向き合うことにしました。

――「後輩に背中を見せたい」という思いがあったのですね。具体的にはどんな投稿を始めたのですか?

アレンジ動画です。正直、何でもよかったんです。カウンセリング動画やビフォーアフターでもよかったのですが、子育て中で時短勤務のため、モデルを呼んで撮影するのが時間的にも難しかったんです。アレンジなら30分くらいで撮影もできるので、今のライフスタイルに合っていると思いました。

また、ALBUM公式SNSで私のアレンジスタイルの保存数が伸びているから動画にしてほしいとPR担当に声をかけてもらったことも大きなきっかけです。

――時短勤務という限られた中で、取捨選択して投稿したのがアレンジ動画だったのですね。なかでも、特に反響を感じた動画はありますか?

短めボブのツインアレンジです。ボブはアレンジできないと思われがちですが、実は幅があります。最近は韓国発の「カチモリ」のようなタイトなスタイルも人気ですね。

――アレンジの幅がとても広い印象ですが、アイデアはどのように生まれているのでしょうか?

感覚でやっている部分が大きいです。参考画像を持ってきてくださるお客様もいらっしゃいますが、頭の形や似合う・似合わないが人それぞれ違うので、まったく同じにはならないんです。例えば、ハチが張っている方ならここをタイトにしようとか、顔のバランスを見ながら工夫していくと、結果的に別のアレンジになることも多いです。

アレンジは「後ろの仕上がり」が注目されがちですが、再来や満足度につながるのは「顔まわり」だと思っています。顔が小さく見えるバランスを意識することで、「後ろが可愛い」以上の満足感につながり、再来してくださる方が増えていると感じます。

――動画制作で特に意識しているポイントがあれば教えてください。

一つ目は「光」。機材よりも光が大切で、髪の質感がきれいに見える明るい場所で撮影します。二つ目は編集。1秒以内に必ずカットを入れ、最後まで飽きずに見てもらえるテンポ感を意識しています。全ての工程を見せたくなる気持ちもわかりますが、こだわりやプライドを一度手放すことも、SNSを伸ばす上では大切だと思います。DIYや料理動画のように「自分はやらないけど見ていて楽しい」と思われる構成が理想だと思います。

個性に固執しすぎない。可能性を広げるSNSとの向き合い方

ボブアレンジと同様にリボンを使ったアレンジも大人気。

――SNSを始めてから変わったことはありますか?

「このスタイルにしたくて来ました」と言っていただけることが増えました。ただ、SNSはあくまで出会いのきっかけ。私はカットやカラー、接客が強みで、アレンジはSNSで“武器”として使っています。

アレンジを入り口に来てくださった方に、接客や心遣いで「またお願いしたい」と思ってもらえたら、それが次につながります。続くかどうかは、SNSの力だけではなく、美容師としてのこれまで積み重ねてきた軸が大切だと思っています。

――世界観について意識していることはありますか?

最初から強い世界観を作りすぎないように意識しています。テイストを決めすぎると、そこから離れられなくなってしまうことも。あえて決めすぎないほうが、結果的にやりやすかったりするんです。

――アシスタントの方や後輩には、SNSについてどんなアドバイスをしていますか?

ALBUMでよく伝えているのは、「自分の世界観やブランディングが分かること」が一つの条件で、ペルソナを決める、焦点を絞るといった考え方は、どこでも言われていることですし、コンセプト設計自体はすごく大事だと思っています。

ただ、個人的には、そこにあまり固執しすぎなくてもいいのかなと。自分の可能性まで決めてしまわないほうがいいとも思っています。「自分はこれでいい」と思っていても、他者やフォロワーから見た魅力は、実は違うところにあることも多いと思うんです。私自身、アレンジがそうでした。そこに柔軟になれる視野を持つことが、チャンスを逃さないことにつながると思います。

自分の軸を大事にしつつ、周りのアドバイスもきちんと受け止める。そして、「こうなりたい自分」だけでなく、自分では気づいていない得意なこと、これから磨けば強みになる要素、周りから見て魅力と感じられている部分など、自分が持っているポテンシャルを知ることが大事だと思います。

SNS活用で大切にしたい3つのポイント

1.SNSはゴールではなく、出会いの入り口

2.今のライフスタイルに合う発信を取捨選択する

3.世界観に固執しすぎず、ポテンシャルを探る

取材・文/Maki Nagai


Check it

ALBUM GINZA
住所:東京都中央区銀座4-2-17 銀座111レジャービル 8F & 11F
TEL:03-6263-0338

この記事をシェアする

編集部のおすすめ

関連記事

近くの美容師求人をリジョブで探す

株式会社リジョブでは、美容・リラクゼーション・治療業界に特化した「リジョブ」も運営しております。
転職をご検討中の場合は、以下の地域からぜひ求人をお探しください。

関東
関西
東海
北海道
東北
甲信越・北陸
中国・四国
九州・沖縄