会話が苦手なお客様に寄り添いたい。その想いが、美容師の原点「COA PLUS 立川」淀野こころさん

最先端の技術と一流のスタイリストが揃い、業界内で確かな存在感を放つサロン「COA」とのコラボレーションにより、2025年7月、東京・立川に新たなサロン「COA PLUS 立川」が誕生しました。

その立ち上げメンバーとして入社したのが、美容師歴5年目となる淀野こころさんです。

1社目のサロン時代には、効率よく成長していく同期と、マイペースで物事を進めたい自分とを比べて落ち込んだこともあったという淀野さん。それでも「性格を変えることは難しい」と自分にできる範囲で努力する道を選び、気持ちがふっきれたといいます。

また新人時代はとくに、「元気に挨拶をする」、「指導してくれた先輩にお礼のLINEを送る」など、職場内の丁寧なコミュニケーションを心がけてきたという淀野さん。人間関係が円滑になり、仕事に取り組みやすくなったと感じているそうです。

今回、お話を伺ったのは…

「COA PLUS 立川」スタイリスト

淀野こころさん

美容専門学校を卒業後、都内サロンで約5年の経験を積む。さらに成長したいという思いから、2025年7月に「COA PLUS 立川」へオープニングスタッフとして転職。丁寧で心地よい接客を心がけ、着実にファンを増やしている。

インスタグラム

美容室が苦手な人でも安心できる、親しみやすい美容師を目指して

取材に応じる淀野さん。「COA PLUS 立川」の立ち上げメンバーの1人

――美容師になろうと思ったきっかけから教えてください。

ある美容師さんとの出会いがきっかけでした。小さい頃から人と話すのが得意ではなかった私にとって、美容室はとても苦手な場所でした。しかし、小学5年生のときに出会った美容師さんが、話しやすくて、自然体でいられる雰囲気を作ってくれたことで、初めて美容室を心地よい場所だと感じたんです。あのときの安心感が忘れられなくて。

自分のように会話が苦手な人でもリラックスできて、気づいたら髪もきれいになっている。そんなことを実現できる美容師になりたいと考えるようになりました。

――最初に入社したサロンは、どのような基準で選びましたか?

早くデビューすることが可能な点に魅力を感じました。営業中にカットモデルさんを呼ぶこともでき、カリキュラムが順調に進めば2年ほどでデビューできる環境だったんです。スタイリストになってからが本当のスタートだと思っていたので、できるだけ早くスタートラインに立ちたいと思い、そのサロンを選びました。

同期と自分を比べて落ち込む日々。自分にできることに集中すると決意

新人時代は自分のいたらない部分に目が向いてしまい、落ち込むことも多かったという淀野さん

――1社目のサロンではどのようなことを感じましたか。

最初のころは要領よく仕事やカリキュラムを進めていく同期と自分を比べて、焦ったり、落ち込んだりすることが多かったです。私はどちらかというと、マイペースで、ひとつずつ丁寧にステップを踏んでいきたいタイプだったので、余計に差を感じてしまって。

でもあるとき、「マイペースな自分の性格を変えるのは難しい。ならば、自分にできることに集中しよう」と考え方を変えることにしました。周りを見て焦るのではなく、まずはシャンプーやドライなど今の自分ができることに集中し、そして誰よりも練習を重ねて上手くなることを目指そうと思ったんです。

当時のサロンは1人ひとりのよさを伸ばすような雰囲気だったこともあり、私のようなタイプも認めてもらえていたと感じます。

――新人時代、とくに苦労したことは?

器用な方ではなかったので、カットのカリキュラムが進まず焦ったことがありました。アシスタント業務もマイペースだったので、カリキュラムまで遅れてしまったら本当にまずいと思い、「カリキュラムは誰よりも練習をして一番に終わらせる」と決意しました。

――具体的にどのようにしてペースアップしたのですか?

先輩に練習を見てもらう機会を増やしました。それまでは先輩に「練習を見てください」と声をかけるのが苦手だったのですが、ひとりで練習をしても技術の向上には限界があると気づいてからは、毎日誰かしらの先輩にお願いして見てもらうようにしました。

先輩にチェックをしてもらうと、やはり細かい部分のアドバイスがもらうことができます。そして練習を何度も見てもらっているうちに先輩も情が湧くのか、「テストではここを見られるからね」と、カリキュラムに合格するコツを教えてもらえることもありました。

あとは空いた時間で他店の美容師さんのYouTube動画を見て研究することもありましたね。このときも自分ひとりでは動画を見ても理解できない部分があったので、先輩の手が空いているときに「これは、どういう技術なんですか?」などと質問をして、技術力を磨いていきました。

挨拶や感謝の言葉は、誰もが使える最強のコミュニケーションツール

淀野さんは新人時代、挨拶など礼儀の部分にとくに気を配っていたという

――新人時代に心がけていたことは?

基本的なことだと思うかもしれませんが、挨拶や感謝の気持ちをしっかり伝えることです。たとえば、毎日元気に挨拶をすること、先輩に技術を教えてもらった日は家に帰ってから「今日はありがとうございました」とLINEを送ることなどに気をつけていました。こういったことは、特別な技術がなくても心がけひとつですぐに取り組めるので、誰よりも丁寧にコミュニケーションを取るようにしてきました。

――なぜ、そのようなことに取り組み始めたのですか?

技術がまだ未熟だったり、マイペースだったりしたからこそ、ほかの部分で信頼を得たいと思ったのが理由です。挨拶や感謝をしっかり伝えることで、先輩との関係もスムーズになり、練習を見てもらう際にも「今日は予定があるけど、1時間だけなら見てあげるよ」と融通を利かせてもらえることも増えました。人間関係も努力次第で変わるということを、強く実感しましたね。


後編では「COA PLUS 立川」に入社したあとの淀野さんについて伺います。居心地のよかった前職のサロンからの転職を決意した理由は、カットに自信がなかったからだといいます。

東京・銀座を中心に店舗を展開し、カット技術の高さに定評のある「COA」とのコラボサロンが立川に誕生すると知り、転職を決意。新しい環境では、VRを活用した学習で一流スタイリストの技術を間近に学ぶことができ、少しずつ自信を深めているそうです。

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COA PLUS 立川
住所:東京都立川市曙町2-13-7S-cube, north4F
TEL:042-595-8669

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