ホテルのフロントスタッフの仕事内容とは？やりがいや向いている人の特徴も紹介
ホテルにお客様が滞在する際に必ずといっていいほど顔を合わせるのがフロントスタッフです。ピシッと制服を着てスマートに対応してくれる姿にあこがれを持つ人は少なくありません。
では、フロントスタッフの仕事内容にはどんなものがあるのでしょうか。あわせて、仕事のやりがいや向いている人のタイプなどもチェックしましょう。
ホテルのフロントスタッフの仕事内容とは？
早速ここから、ホテルのフロントスタッフの仕事内容を見ていきましょう。
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job tag：フロント（ホテル・旅館） - 職業詳細
1. 受付｜レセプション
フロントスタッフは、ホテルに来館したお客様を最初にお出迎えし、退館時に最後にお見送りする立場。受付（レセプション）では、お客様のチェックイン・チェックアウトの手続きを行い、ホテルからのお知らせや滞在中の注意事項などを案内します。
場合によっては、ホテル内の業務を円滑に回すために、お客様からの意見や要望などを他部署に共有することも仕事です。伝えそびれや連携ミスがないように、慎重に対応する必要があります。
2. 宿泊予約｜リザベーション
宿泊予約（リザベーション）とは、予約管理の仕事です。電話・メール・予約サイトなどでの予約を整理したり、予約なしで訪れたお客様に空き状況を調べて部屋を手配したり、急なキャンセル・変更や予約に対応したりします。
3. 案内｜インフォメーション
お客様の目的や要望に応じて、交通機関・ホテルの近くにある飲食店・観光名所などを案内する「インフォメーション」の仕事です。お客様から尋ねられたときにすぐ答えられるように、ホテルの周辺環境について熟知しておくことが求められます。
お客様に代わってタクシーの手配やレストランの予約をするなど、コンシェルジュのような役割を担当することもあるでしょう。
4. 会計｜キャッシャー
金銭管理も重要な仕事。ホテルでは、チェックアウトの際に宿泊料やルームサービスなどの費用を精算することが多い（※予約時やチェックイン時に先払いすることもある）です。
そこで、会計（キャッシャー）は、精算や外貨両替などお金に関する業務を行います。ホテルによっては、お客様の貴重品をお預かりするケースもあるようです。金銭や大切なものを扱うため、数あるフロントスタッフの仕事のなかでも責任の重い業務といえます。
フロントスタッフのやりがいと大変なこととは？
ホテルのフロントスタッフは、さまざまな業務を担っていることがわかりました。では、仕事のやりがいと大変なこととはどんな点なのでしょうか。
フロントスタッフのやりがいとは？
フロントスタッフのやりがいは、下記のような点です。
・お客様の反応を間近で見られる（自分の対応により喜んでもらえる）
・マナーや美しい所作が身につく
・ホテル全体の業務に関わることができる
・キャリアアップを狙える
・自分が持つ語学力を活かせる など
フロントスタッフの大変なこととは？
フロントスタッフの大変な点としては、以下のような内容が挙げられます。
・トラブルやクレームへの対応を求められやすい
・シフトが不規則になりがち（長時間・深夜や早朝の勤務など）
・立ち仕事で体力が必要
・土日や繁忙期に休みを取りづらい など
どんな仕事でも大変な面は必ずあります。しかし、フロントスタッフは前述のようにやりがいも大きい仕事のため、いい面も気になる面も理解したうえで業務にあたることが大切です。
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フロントスタッフに向いている人とは？
つづいて、ホテルのフロントスタッフに向いている人の特徴をお伝えします。
1. 誰かの役に立つことが好きな人
人の役に立つことや人に喜んでもらうことが好きな、ホスピタリティ精神がある人です。ホテルのフロントには、日々さまざまなニーズを持ったお客様がやって来ます。
お客様の立場に立って考え、思いやりの心でおもてなしをして相手に感謝や喜びを与えられれば、やりがいもより深まるでしょう。
2. 臨機応変に柔軟な対応ができる人
臨機応変に柔軟な対応ができる人も向いているといえるでしょう。
お客様の希望や状況は一人ひとり異なります。そこでフロントスタッフに求められるのが対応力。仕事においてはマニュアルに沿うことももちろん大切ですが、その場に合わせて対応しなければならないシーンも多々あります。
3. 語学力を活かして働きたい人
ホテルには外国からのお客様もしばしば訪れます。そのため、スムーズに対応できる語学力を持った人は、フロントスタッフとして重宝されるでしょう。英語・中国語・韓国語など、ご自身が話せる言語をフロント業務に活かしましょう。
4. 体力に自信がある人
「大変なこと」でも触れたように、フロントスタッフの業務は立ち仕事が多く、シフトによっては夜勤が続くこともあり、肉体的に負担がかかります。そのため、体力がある人にも向いている仕事です。
もちろん体力に自信があったとしても体調管理は怠らず、健康的に働きましょう。
フロントスタッフに必要なスキルとは？
向いている人のタイプとあわせて、ホテルのフロントスタッフにはどのようなスキルが求められるのかも押さえておきましょう。
1. コミュニケーションスキル
フロントスタッフはつねにお客様と接する接客業のため、コミュニケーションスキルは欠かせません。いわば「ホテルの顔」としてお客様と最初に顔を合わせる立場なので、お客様に好感を与えられるような表情・言葉遣い・態度が求められます。
さらに、お客様とのコミュニケーションによってニーズをいち早く正確に把握し、スムーズかつ適切に対応することも重要です。
2. 語学スキル
前でも触れたように、海外からのお客様の対応を行うには、語学スキルがあることが望ましいです。壁になりやすい言葉の面でスムーズにやりとりできればお客様にも満足してもらいやすいため、英語や中国語などの語学を身につけておくと役に立つでしょう。
インバウンド対策を重視し、語学力を採用条件にしているホテルもあるようです。
3. パソコンスキル
ホテルのフロントでは予約管理や事務業務などにパソコンを使うため、ある程度のパソコンスキルが必要です。高度なスキルは必要に応じて働き始めてから身につけるにしても、基本的なパソコン操作はできることが望ましいでしょう。
フロントスタッフになるには？
ここからは、ホテルのフロントスタッフになるための道を解説していきます。
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1. 大学や短大で幅広く知識を身につける
大学や短大で学んでから就職する方法です。一般的な教養科目のほか、観光学や経営学といった学術的な知識を幅広く学べるというメリットがあり、ホテルのフロントスタッフだけでなくさまざまな道を目指せます。
ただし、フロントスタッフの専門的な知識については十分に学べないことが注意点です。
2. 専門学校で専門的に学ぶ
ホテル関係の学科がある専門学校で、フロントスタッフの専門的な知識や業務などを学ぶ方法です。実務に近いカリキュラムや模擬現場での実習などで本格的に学べるため、卒業後は即戦力として働けるでしょう。
注意点としては、大学・短大と比べてキャリアアップが難しい可能性があることが挙げられます。
3. 募集しているホテルを探す
求人サイトやハローワークなどで人材を募集しているホテルを探す方法です。学生や、はじめからフルタイムで働くのが厳しい人は、アルバイトやパートでフロントスタッフ業務を体験することから始めてもよいでしょう。
ホテルフロントスタッフの給与はどれくらい？
令和6年賃金構造基本統計調査によると、ホテルフロントスタッフが含まれる「娯楽場等接客員」（企業規模10人以上）の「きまって支給する現金給与額」（月給）は28万1,200円、ボーナスなどの特別給与が35万5,400円でした。
また、同調査結果をもとにjob tagで公表されているフロントスタッフの年収は、338万3,000円です。
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e-Stat：令和6年賃金構造基本統計調査職種（小分類）、性別きまって支給する現金給与額、所定内給与額及び年間賞与その他特別給与額（産業計）
e-Stat：令和6年賃金構造基本統計調査職種（小分類）、性別きまって支給する現金給与額、所定内給与額及び年間賞与その他特別給与額（産業計）（Excelダウンロードデータ）
e-Stat：統計分類・用語の検索 歯科助手
厚生労働省：令和4年賃金構造基本統計調査業種別主な職種早見表
job tag：フロント（ホテル・旅館） - 職業詳細
フロントスタッフはホテルの顔！
ホテルのフロントスタッフのおもな仕事内容は、受付・予約・案内・会計と、接客や事務に関するものです。特にお客様と接する機会が多いため、ホテル滞在中にお客様に快適な時間を過ごしてもらうため、好印象の対応やおもてなしが求められます。
「ホテルの顔」を担う職種ですが、もちろん、はじめからパーフェクトな仕事ができる人はいません。働くなかで、研修を受けたり周りの先輩などの姿を見たりして知識やスキルを磨き、一流のフロントスタッフを目指しましょう。
なお、フロントスタッフになるには、大学や専門学校で学んだのちに就職するほか、求人募集から就職先を見つける方法もあります。自分に合った道を進み、自分にぴったりの環境でフロントスタッフとして研さんを積んでみてはいかがでしょうか。
