基礎なくして応用なし！新人時代に大切なのは基礎練習に時間をかけること「equal船橋店」小野尾沙絵さん

千葉県内に3店舗展開してる髪質改善特化型サロン「equal」。2023年に同店へ入社し、現在、船橋店でスタイリストとして活躍しているのが、今回お話を伺う小野尾沙絵さんです。

前編では、学生時代の過ごし方や新人時代に抱えていた悩みについて伺いました。

後編では、新人時代のモチベーションや小野尾さんが「equal」に入社してからのお話などについて伺います。企業独自のスタイリストのランク制度がモチベーションになっていたという小野尾さん。ランクを上げると給料もアップすることから、ランクアップ条件である入客数や商品売上に力を入れたそうです。

今回、お話を伺ったのは…

「equal船橋店」スタイリスト

小野尾沙絵さん

千葉県出身。千葉美容専門学校を卒業後、トータルビューティサロンに入社。その後、1社を経て2023年7月に「equal」へ入社。現在は船橋店にてスタイリストを務めている。ナチュラルテイストのスタイルが得意。

生活が豊かになるランク制度が新人時代のモチベーション

――新人時代のモチベーションはどのように保っていましたか？

1社目では、企業独自のスタイリストのランク制度がモチベーションにつながっていました。新規獲得率、入客や物販の売上に応じてランクが変動するシステムで、ランクが上がれば上がるほど給料がアップするんです。プライベートをより充実させるためにも努力していましたね。

――スタイリストになってみてどのような変化を感じましたか。

背負う責任が大きくなりました。スタイリストは、カットなど基本的な技術に加えて、薬剤選定やアシスタントへの指示なども行うようになるのですが、それらが間違っていた場合すべて自己責任になります。1つひとつ慎重に行動をするようになりました。

――なるほど。「equal」へ入社するまでにもう1社経験されているんですね。

はい、千葉県内の個人店に入社しました。2社目在籍中に再び転職活動をしようと思った理由としては、結婚です。出産や育児など将来について考えたときに、より働きやすくて収入も増やせる環境に身を置きたいと思いました。そんななかで出合ったのが「equal」です。

将来を見据えた転職。「equal」は安心して子育てができる環境

――具体的に「equal」のどんなところに惹かれて入社したのでしょうか？

理由はいくつかあるのですが、ひとつ挙げるならオーナーに魅力を感じたからです。「equal」についてリサーチするなかで、オーナーがSNSで社会保険料についての深い知識などを発信しているのを知って。私の知らない情報ばかりでしたし、経営者としても頼れると思ったので、入社をすることに決めたんです。

――オーナー様に惹かれたんですか。

そうなんです。また、将来的に子どもができたときに育児がしやすそうだとも感じました。産休・育休制度を導入しているほか、「equal」にはママさん美容師が多く在籍していると聞いていました。そこで、保育園の送り迎えや子どもの発熱など急用ができた場合、互いにサポートし合う文化があるだろうと思ったんです。

――実際に入社してみてどんなことを感じましたか？

居心地のいいサロンだと感じました。これまで私は規模の大きい会社と個人店に勤めてきたのですが、「equal」は、両者のいいとこどりをしているような形で、スタッフの足並みも揃いながらルールに則って働けるのが魅力だと思っています。

新人時代にやるべきは感性を磨くこと

――施術のときに心掛けていることは何ですか。

お客様1人ひとりが心地よく過ごせるようにしています。弊社では施術前にお客様に理想の過ごし方を伺うアンケートをとっています。その情報をもとに、会話を楽しみたい方には積極的に話題を提供、髪にまつわる悩みがある方には入念にカウンセリングを行うようにして、心地よさを提供しています。

――振り返ってみて、新人時代に取り組んでおけばよかったと思うことは？

感性を磨いておけばよかったと後悔しています。美容師は強みを作ったり、ほかの美容師と差別化を図ったりするのが難しい仕事です。雑誌やアートを早いうちからみておけば、独自の世界観やスタイルの構築や、お客様への提案の幅をもっと広げられていたと思います。

――新人時代と現在のご自身はどう違いますか。

新人時代よりも仕事を楽しめるようになりました。新人時代は目の前のことに精一杯で余裕がなかったんです。でも今は、お客様にとって理想以上の仕上がりを提供する楽しさを感じています。

――最後に、新人時代を過ごしている方へアドバイスをお願いします。

基礎練習をとにかく繰り返すといいかもしれません。基礎をしっかり固められているほど、応用技術の質も高まります。基礎技術はキャリアを積んでいくと、なかなか修正しづらくなってくるものなので、新人時代のうちに正しく習得してほしいです。

小野尾さんが充実した美容師人生を歩めた3つのポイント

1.継続的な練習を学生時代に行い、スムーズなデビューを果たした

2.ランク制度をモチベーションに日々の入客に力を注いだ

3.将来を見据えて働きやすい環境に転職した

インタビュー中、新人時代を振り返るたびに楽しそうな笑顔を浮かべていた小野尾さん。悩みや不安もあったそうですが、現在は見事に乗り越えて心地よく働けているというお話を聞くと、小野尾さんは充実した美容師人生を送ってきたのだと感じました。今、新人時代を過ごしている方はぜひ参考にしてみてください。