「若手スタイリスト」が主体となって採用に取り組む【「STRAMA」ディレクター 髙橋英樹さん】#1
美容師を目指す学生、新天地を目指すスタイリストさんにとって、避けては通れない就職活動。採用を勝ち取るためには、どんな準備が必要? 心がまえは? そんな疑問を、実際のサロン採用担当者にインタビュー!
今回、お話を伺うのは、唯一無二のヘアデザインが人気のサロン「STRAMA」ディレクターを務める髙橋英樹さん。4年前から若手スタイリストを中心に採用活動を行っているSTRAMA。また、募集回数や期間は、毎年の傾向に合わせて取り組んでいます。
第1回目は、採用までの流れや、若手スタイリストを主体に採用活動を行っている理由、志望する学生の傾向や特徴について、お聞きします。
お話を伺ったのは…
「STRAMA」ディレクター 髙橋英樹さん
「DaB」を退職後は独立し、「CALVARi」を開業。2017年、現在の「STRAMA」代表の豊田永秀氏と新生「STRAMA」を立ち上げ、副社長を務める。スタイリストとしては、2ヶ月経っても崩れないと、高い技術力が評判。
一番重要視しているフローは二次面接とサロン体験

――まずは、採用までのフローをお聞かせください。
エントリーシートを送っていただいた方から順に一次面接へご案内し、通過したら二次面接を行い、サロン体験と面談を終えて、採用という流れでした。
基本的には書類選考はなく、エントリーいただいた方には全員お会いするようにしています。
――募集期間は?
これと言った期間は定めていなくて、毎回変わります。サロンを立ち上げた直後は6月頃に一次募集をしていましたが最近では4、5月と、徐々に実施が早まっていますね。毎年、学生の傾向もガラッと変わりますから、その年ごとの傾向を見たうえで期間を決めています。
募集回数も毎年実施する回数が異なります。一次募集で定員になればそこで再募集はかけませんが、そうでなければ2、3回と行います。よりサロンにフィットする方たちとの出会えるチャンスが増えることに対しては、とても前向きにとらえています。
1年ごとに「今年はどうしよう」「昨年のままでいこうか」と、採用に対しての取り組みを社内全体で話し合って決めています。
――フローの中で特に重要視しているのは?
二次面接と、その後のサロン体験はかなり重要視しています。
一次面接はその人のおおまかな性格や雰囲気を掴む段階で、概要部分を見るイメージですが、二次面接ではさらに深掘りしていく必要があります。サロンに立ったときにフィットしそうか、将来の目標や本人の美容に対する考え方などが聞ける大事なフローですね。
学生に寄り添うために。採用のことは若手スタイリストに託す
――採用に関して、独自に取り組んでいる取り組みは?
STRAMAでは、SNSの運用を若手のスタイリストに任せることにしました。
現在はデジタル化がますます進んで、SNSから情報を受け取る人がほとんどですよね。いわゆる「待ち」の姿勢で届けられた情報の中から選ぶ傾向にあるため、年齢が近い若手の方が学生の視点が伝わりやすく寄り添うことができると思いました。
SNS運用に限らず、4年前から採用試験の面接官も20代〜30代を中心とした若手スタイリストにお願いしています。もちろん丸投げしているわけではなくて、僕たち幹部とは事前に話し合って擦り合わせることは忘れずに行っています。
――学生のニーズに合わせて採用の取り組みを行っているのですね。
物事の捉え方や言葉の意味合いは、世代によって変わってきます。僕たちと学生ではあまりにも年齢の幅が開いていて、ギャップが生まれてしまうのです。なるべく学生に近い若手スタイリストなら、その本心を捉えらることができ、お互いの認識のミスマッチが起こりにくいと思っています。
学生も年齢が近い方が話しやすいですよね。僕たちもその人の本質の部分が見たいので、学生が自分の言葉で話せるような環境づくりを目指しています。
――STRAMAを志望する学生の傾向をお聞かせください。
純粋にヘアデザイン作りを楽しみながら、しっかりと業界内で活躍したい人やこだわりを持っている人が多い傾向にあります。サロン以外のメディアの仕事も多く、活躍の場が広いところも魅力に感じられているようです。
採用に向き合う際に大切にしていること

――学生と向き合ううえで、大切にしていることは?
その人が放った言葉だけではなく、どういう気持ちで、どういう背景があって、そこに至ったのかをしっかり考えるようにしています。見抜く力と言えばわかりやすいでしょうか。
面接はまだ一度しか顔を合わせていなくて、話した言葉だけが頼りです。でも、話した言葉をそのまま飲み込むのではなく一度、その言葉を紡いだ意図を考えることで、見抜く力が培われると思っています。
取材・文/東 菜々(レ・キャトル)
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