採用試験はありのままで。建前を作らないことが魅力的に見せる秘訣「AIR池袋」塩澤広樹さん
ヘアサロンを全国各地に直営9店舗展開する「AIR」。空気のようにお客様の生活スタイルの一部に溶け込むことを目指す、人気のサロンです。
その池袋店でスタイリストとして活躍しているのが入社5年目の塩澤広樹さん。前編ではサロンの探し方と実際に受けた採用試験の内容についてお聞きしました。
後編では、塩澤さんが採用試験のために準備したことや、試験当日に意識したことについて伺います。過去に受けた採用試験では建前の態度や回答をしてしまったことが多かったという塩澤さん。自分の個性や魅力をうまく伝えるために、ありのままでいることを心掛けていたといいます。
今回、お話を伺ったのは…
「AIR池袋」スタイリスト
塩澤広樹さん
埼玉県出身。早稲田美容専門学校を卒業後、2021年に「AIR」へ入社。現在入社5年目となり、池袋店にてスタイリストを務める。
ありのままを心掛けた採用試験
――面接で意識していたことは何ですか。
ありのままでいることを心掛けていました。過去に受けた採用試験では、建前の回答をしてしまい、自分をよく見せようとしていました。そのため自分の個性や魅力を伝えられず採用をつかめなかったのではないかと思い、「AIR」の採用試験では本音で語ること、自分らしくいることを意識したんです。
――「自分らしく」というのは?
普段から意識していない作法は行わないことです。たとえば、僕の場合は話を聞く際に姿勢を正す、手を膝の上に置く。慣れていないことをすると、面接官に見透かされるでしょうし、緊張が生まれてしまい本来の魅力を伝えられないのではないかと。
――場合によっては悪印象につながってしまいませんか。
僕も考えたときは同じことを思いました。でも、それは採用試験の最初から最後まで同じ態度をとっていた場合だと思います。大きな声で挨拶をする、お辞儀や言葉遣いは丁寧に行うなどと大事な部分は締めてメリハリをつけることで、失礼ではなく、個性的な応募者として記憶に残るはずです。
――実際、面接を受けてどうでしたか?
リラックスした状態でいられました。受けてきた採用試験のなかでは、面接官が最も多く緊張しやすい状況だったのですが、スムーズに受け答えもできましたし、終わったあとの手応えも十分でした。
臨機応変な対応が求められる仕事だから、採用試験もあえて準備しない
――採用試験に向けて準備したことはありましたか。
あえてしませんでした。美容師は臨機応変な対応が求められる仕事で、もしお客様から何か質問されたときにはすぐに答えられなければいけません。それなら採用試験も近い状況で受けるべきだと思ったんです。また準備をし過ぎると、考えてきたことを伝えようと緊張しやすくなってしまうのではないかと考えました。
――なるほど。
僕は中学時代から他人に話せる経験を積むことを意識していました。あらゆる学校行事と委員会に参加し、エピソードや強みを積極的に作っていたので、採用試験も乗り越えられたのだと振り返ってみて思います。
また準備したことを強いて言うなら、最低限のビジナスマナーの習得です。電車での移動中にスマートフォンで調べて、生活のなかで意識するようにしていました。
――内定が決まったときの心境は?
合否は採用試験からおよそ2週間後に書類で郵送されてきて、内定を知ったときは親と一緒に泣いて喜びました。採用試験に手応えは感じていましたが、卒業まで時間が迫っていたので不安だったんです。ちなみに僕が内定を獲得したのは2年生の1月でした。
なかなか内定を獲得できずに苦しんだ就活期間
――入社してみて、どのようなことを感じましたか。
自分の無力さを痛感しました。美容学生時代、技術練習に尽力していましたし、学年の成績優秀者が集まる特進クラスにも在籍していたため自信があったんです。でも、アシスタントとして働くなかでつまずいたり、マルチタスクがこなせなかったりして悔しい思いをしました。またお客様の年齢層が高かったので、以前より礼儀作法と言葉遣いを注意するようになりました。
――就活期間の悩みを教えてください。
なかなか内定を獲得できなかったことが悩みでした。僕が通っていた美容専門学校では、新たな内定者が出るたびに共有があったり、教室に内定者の名前と内定先が貼られていたりしました。同級生が徐々に内定を獲得していく様子に焦ることもありましたが、モチベーションにつながることも多かったです。
――今後の目標は?
スタイリストとして店舗の売上に貢献しながら、後輩の教育にも尽力していきたいと思っています。また人材採用に関する部署に所属しているので、美容学生の方々に「AIR」の魅力や世の中にあるサロンの多様性を発信していきたいです。
――最後に、就活を控えている方に向けてアドバイスをお願いいたします。
自分を魅力的に感じてくれたり、好きになってくれたりするサロンは必ずあります。僕のように採用試験で悔しい思いを何度繰り返しても、自信を持って挑戦し続けてほしいです。先にお話ししましたが、採用試験ではありのままでいることをおすすめします。がんばってください!
塩澤さんが就活を成功させられた3つのポイント
1.早い時期から就活を始め、SNSで理想的なサロンを探した
2.採用試験でありのままを意識し、個性と魅力を伝えた
3.中学時代から強みとエピソードを作ることに尽力していた
塩澤さんの堂々としたお話しぶりから、就活に熱心だったことが伝わってきました。中学時代から強みとエピソード作りを心掛けてきたことや、採用試験にありのままで挑んだ背景を伺うなかで、塩澤さんの考え方を見習いたいと思いました。これから就活や採用試験に挑む方は、ぜひ参考にしてみてくださいね!
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AIR池袋
住所:東京都豊島区南池袋1-28-1 ヨドバシHD池袋ビル 9F
TEL:03-6912-5525
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