スタッフのセンスを大切に。個々の発信がサロンを進化させる『bloc』

スタッフ、従業員が気持ちよく働くための環境づくりや取り組み、普段のスタッフの顔などが見られるのが、「Back Stage」です。サロンやショップに入ってから、いろいろと分かることもありますが、今回は普段目にすることがない“裏舞台”を紹介します。みなさんの考えにマッチする取り組みなどが分かるかもしれませんので、要チェックですよ！

スタッフ1人ひとりがコンセプトを持って発信

総勢31名のスタッフが働くbloc。これだけの人数をまとめるには、当然さまざまな工夫をなさっているのだと思っていましたが、特別なことは何もしていないと代表の山本洋史さんはおっしゃいます。でもきっとご本人が気づいていないだけかもしれない——というわけで、スタッフを代表してスタイリストの栗原みなみさんも交えてお話を伺いました。

山本「スタッフは31名もいますけれど、学校でいったら1クラスにも満たない人数ですから、ちゃんとそれぞれのことは把握していますよ」

栗原「人数が多いのでいろんなスタッフがいます。中途採用の人も多く、さまざまな経験や技術を持った人が来ているので、すごくバリエーションもあって勉強になります」

スタッフ同士で施術をし合ったり、個人的にも撮影会をしているそうです。

山本「技術の練習はみんなすごく一生懸命やっていますよ。社内の研修以外にも個人的に撮影会をしたりしています。それぞれがコンセプトを持って、何か発信するといいと思います。何もしなければ僕の色しか出ませんが、発信することでサロンはその人の色になっていく。それは小さなサロンでも大きなサロンでも一緒で、1個のイメージしか打ち出さなければそのイメージになってしまうけれど、いろんなイメージを打ち出せば、『私にも合いそう』と感じるお客さまが増えるかもしれない。だからスタッフ１人ひとりが発信することが大切だと思います」

栗原「お客さまに指名していただくためにも、自分から個性を出して行かないとここでは目立たなくなってしまいます。目立てばいいというわけではありませんが、撮影会をしたりSNSを利用したりして、世の中の人に知ってもらえるチャンスを作るようにしています」

テクニカルな指導でクオリティを上げるのが先輩の仕事

スタッフそれぞれが技術とセンスを磨いているようですが、山本さんが指導をなさることもあるのでしょうか。

山本「速く同じものを作るという意味でカットレッスンなどの技術指導はやりますけれど、『これがかっこいいからこれをしろ』というのはないです。バランスが取れていないとか出来損ないはなしだけれど、でもいろんな方向性があるのがいいと思います。センスというのは本来その人が持っているものですから、変える必要はないんです。テクニカルなことを教えることによってクオリティを上げるのが僕ら先輩の仕事。いいところを伸ばしてあげたら、その人の色が出て来る。僕の色にしちゃったらだめです。じゃないとサロンが進化していかないですから」

イベントでスタッフ全員集合！

社員旅行などのレクリエーションはとくにありませんが、同じ志を持つスタッフ同士、仲はとてもよいのだとか。最近はbloc初の写真集『HAIR』のお披露目パーティを開催されましたが、そういったスタッフ全員が参加するイベントが年に数回あるそうです。

山本「今年はサロンの15周年記念パーティや写真集のお披露目パーティもありましたし、そういうイベントと飲み会だけでも充分だと思います」

栗原「スタッフは交代で休みを取っているので、休みが合えばプライベートで会うことももちろんあります。イベント以外で全員がそろうのは新年会や忘年会ぐらいですが、問題はないと思います。方向性はそれぞれ違いますが、ファッションが好きなのは共通していますし、お客さまをきれいにしたいという気持ちはみんな一緒ですから」

最後に、美容業界を目指している人に一言いただきました。

山本「もしうちで働きたかったら、目指す美容師像があって作りたいものがしっかりしている人、おしゃれが好きな人がいいですね。美容学生さんは大半が自分に自信を持っていますから、美容師になればいきなり売れるんじゃないかと期待している人も多い。でもそんなわけはなくて、みんな必ず現実を知って幻滅するときが来ます。でもそれはどこの業界でも同じこと。上には上がいますし、楽な業界なんてないですよ。あ、そうですね、写真集『HAIR』を見て勉強してください（笑）」

——次回はその写真集とおすすめの商材をご紹介します！

写真集『HAIR』＆わがままな女性のためのヘアケア商品『bloc』>>

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