光本朱美 interview：「美容」×「鍼」で会社経営を！ そして美容鍼を世界へ届ける！

「目の前の人がプラスに変わることが好き」と言う光本朱美さん。12歳で経営者を志し、19歳で留学、目標通り20代で『ハリジェンヌ』を開業しました。エステと鍼を融合させて美容業界に新風を吹きこみ続けています。自分の道をまっすぐに進む光本さんの、その「目標達成力」に迫ってみました。夢を叶えるヒントがいっぱいです。

12歳で経営者を夢見ていました

「両親の『自立させる』という教育方針のもと、12歳にして中高一貫校で寮生活を始めました。とはいえ３人兄弟の末っ子だったので自由に育てられ自立心旺盛な子。たとえば、小さな頃にお仕置き部屋に入れられると、兄はずっと黙って耐える、姉は泣いて、私といえば扉を壊して出てくるような子だったんです(笑)。だから、寮生活でより自立精神に拍車がかかりましたね。この頃から、将来は自分で会社を経営したいって考えていました。部活も空手とゴルフで迷いましたが、会社経営のときに役立つと思ってゴルフを選んだんです。12歳でですよ、ませてますよね。

鍼灸にはこの学校で出会いました。甲子園常連というアスリート校だったので、鍼の先生が週に２回ほど来て運動部の子の治療をしていたんです。ある時、肩が上がらないと悩んでいた先輩が、治療を受けた瞬間に上がって『全然上がらなかったのに、すごい』って喜んでいて。そのとき、鍼は笑顔を作る仕事なんだと強烈に印象に残ったんです」

19歳でフランス美容修行へ

「小さい頃から、目の前の人がいい方向に変化していくのを見ると嬉しくなったんです。人がプラスに変わることが大好きなんです。だからキレイになって笑顔になる美容の仕事に憧れていたんです。鍼に出会ったとき『美容×鍼』で、たくさんの女性を笑顔にできる会社をつくりたいと思いました。鍼の歴史は長いのに、社会的に広まっているかというと、そうでもなかった。そこにも可能性を感じたんです！

自分のやりたいことが見えたらすぐに行動する性格なので、高校２年生の夏休みに美容大国フランスに行きました。高校生で単身海外ですから、普通の親は心配しますよね。でも、両親は小さい頃から私を見ているので、むしろ自由にしたほうが伸びるんじゃないかと思っていたみたい。そして19歳でエステの国際資格をとるためにフランスに本格留学しました。身振り手振りが激しいのはその影響です。人前で緊張しなくなったのは、そのとき外国で大恥をかいているから。10代でそういう経験が出来たことが財産ですね。その後、日本で４年間鍼灸の大学に通って、やっと自分の夢へと歩き出せる基盤ができました。勉強好きのように思われるかもしれませんが、まったく違うんですよ。高校でも将来役に立つと思えた英語だけを頑張りました（笑）。当時は、将来につながることだけをしておこうという考えでしたが、今となれば、成長にはもっと大きな枠での学びが大切だと実感しています」

ノートに書きだした138個の譲れないモノ

「鍼灸の国家資格を取得するまでの学生時代は、８ヵ国くらいまわって自分の将来と向き合いました。自分がしたいこと、譲れないこと、大切にしたいことを書き出していったんです。結局138個にもなっていました（笑）。開業する前には、スタッフとしての学び、実践が財産になると考えていて、理想とする職場に入社させていただきました。就職にあたっては、その138個のなかから譲れないものをしぼって、最終的に『経営理念に共感できること』、『女性専用サロンであること』『チームワークが素晴らしい』の３点で就職先を決めました。

色々な国をまわって、色々なサロンを見て、そして自分自身で就職してみて感じたことは、トップの考え方の重要性。トップに立つ人の考え方に共感し、その夢の実現を会社は一塊となり実行する。だからこそ、経営者には志が必要なんだと思いました」

夢をカタチにするとき。ハリジェンヌ開業へ

「勉強して、治療院での経験も積んで、いよいよ開業するぞと、岡山から青山に挑戦をしに来ました（笑）。技術は十分自信がありましたが、お客様からの評価がなければ自己満足ですから、まさに挑戦者の気持ち。ワクワクしていました。ハリジェンヌの開業を控え、まずは名刺を作って青山の家やお店を一軒一軒まわって、名刺を配りました。存在をまず知っていただくことからのスタートでした。OPEN前には700人くらいの方に『今度青山にハリジェンヌができます』って。でも、実際にその場で予約がとれたのは、そのなかの30人だけでした。約４％です。この数字は私という人間に対しての評価だと深く反省しました。エステは、技術だけでなく人としての魅力が問われる仕事です。『あの人の店なら行ってみたい』『あの人にまた会ってみたい』と思ってもらえる自分でありたいと心から思った瞬間です。そこから、話し方や、考え方などの改善を重ね、今ではその改善をスタッフ教育にも役立てることができています。

20代での開業は、そういった意味で、大変なことがいっぱいありましたね。お金の面でも。人としての未熟さも。でも、どんなことがあっても前向きな気持ちに切り替えることができるようになりました。私は常にもっと先の夢や目標を持っていました。最初、その夢は私一人の夢だったのかもしれません。ですが、スタッフや応援してくださる周りの方の夢にも変わってきているなと思い、落ち込んでいる場合じゃないと思う度に、落ち込まなくなりました（笑）」

「鍼でエステ」を世界に広めていきたい

「ハリジェンヌでは美容と鍼を組み合せて、女性の顔のリフトアップに特化した施術を行っています。最近、施術をしていて思うのは、顔が凝っている方がとても多いこと。顔が凝っていると、栄養を運ぶ血管を圧迫するので、栄養をもらえなくてたるんでしまいます。洗顔するときにもたついた感じがしたり、顔のたるみが気になる方は美容鍼を試してほしいですね。肌の表面だけでなく、筋肉に働きかけて健康な美しさを実現できるのが美容鍼の強みなんです。今年、鍼が怖いと言う方のためにセルフ用の鍼も開発しました。マッサージの要領で鍼の良さを体験していただけると思います。開業して２年、ますます美容鍼の可能性を感じています。これからは世界的にも鍼でエステをするということが当たり前になってくると思っていますよ。

ハリジェンヌでは来年から加盟店を作る計画があるんです。既存・開業それぞれのサロンさんのなかにハリジェンヌの美容鍼灸技術や商品を取り入れた部門をつくります。ハリジェンヌの技術をもっと広く知っていただきたいんです。同時に、サロン運営にあたっての成功体験も発信していきたいですね。私自身も開業では辛い経験もありましたし、私の経験が、次に起業したいという方の情報になればと思っています。情報を入れる時代から発信する時代へ変わり、今は情報を共有する時代。これからのビジネスは、多くの人と関わることで情報と情報が積み重なり、そこからまた新たに発展していくんだと思います」

夢を叶えるために、人生のスピードをあげる

「『人生のスピートをあげて行く』というのが私の人生のキーワードです。働ける期間は人生のなかで限られていますよね。限りがあるからこそ、ここまでという目的への期限を切りながら、ペースをあげて目標達成への道筋をつくる。私の場合は10代で世界を見て、20代で開業して世界で活躍しようと思いました。目標通り20代で開業し、世界美容大会で日本代表として技術披露をさせていただきました。ここからの30代では、本格的に広めていきたいと考えています。仮に55歳まで仕事をするとしたら、10月はあと何回訪れるのかなどを自問し、常にスピードを意識し、お客様、スタッフ、社会に強く必要としていただける会社に成長していきたいです」

Company

ハリジェンヌ

女性専用の美容鍼専門サロン。光本さんが世界35カ国の治療院やサロンをまわって生みだした独自のハリジェンヌメソッドは、エステ業界に新風を吹き込んだ。フランスのエステと東洋の鍼灸を融合させ、肌表面と筋肉の両面から悩みにアプローチ。リフトアップに特化し、幅広い年代の女性たちに支持を得ている。鍼が怖いという人でもできるハリジェンヌオリジナル「刺さない鍼」もある。

東京都港区北青山 3-6-20　KFIビル5F
03-6427-2681
http://www.harisienne.com/

世界美容大会 日本代表が開発した新セルフケア用鍼

『エッフェル ドゥース』

「最近顔が広がってきた」「ほほの下がもたつく」など、たるみが気になる方へ。
ハリジェンヌの施術に用いるスティック「エッフェルドゥース　プロ」を、ご自宅でも安全にご使用いただけるように改良したセルフ用「エッフェル ドゥース」が完成しました。痛くないのに、美顔鍼のようにツボを深く刺激。持ちやすく、簡単に力が入れられ、指圧以上「美顔鍼」未満のディープな効果を得られます。
10/1～販売開始　ハリジェンヌにて購入可能
価格 8,500円(税込)

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