人を癒すには、まず自分を愛する。優しさの連鎖を生んで、世界を平和にしたい【治療・リラクゼーション・歯科業界のお仕事RIKAさん】#2

治療、リラクゼーション、歯科業界など、人々の痛みや不調に寄り添う仕事の魅力を紹介する本企画。今回お話を伺うのは、鹿児島県鹿児島市で「ririange(リリアンジュ)」を主宰するセラピストのRIKAさんです。

前編では、RIKAさんのセラピストとしての歩みや、多種多様な世界各地の癒しをどのように学んだのかをお聞きしました。

後編ではRIKAさんが「ririange」をオープンした後の集客や、人気の秘訣、現在の仕事との向き合い方について詳しく伺います。

セラピストとしてお店をオープンしてからというもの、集客には困ったことがないそう。RIKAさん自身は人気の秘訣を、サロンでの「おもてなし」とこれまでの努力の積み重ねによるものだと分析します。

スクールを開講するなど活動の幅を広げながらも、戦略的に店舗数を絞り、自分らしい働き方を実践しているRIKAさん。愛されるセラピストになるための心構えについても伺いました。

今回、お話を伺ったのは…

RIKAさん

「ririange」オーナー

セラピスト歴15年。スリランカ政府認定アーユルヴェーダセラピストの資格を持つ。アーユルヴェーダをはじめ、ロミロミ、エサレン、ディープティッシュ、深層リンパセラピー、筋弛緩術、ヒーリングなど世界各地の癒しと解剖学的知見を融合した独自の「心と技術の調和」メソッドを確立。本格的な癒しを届けることをモットーに活動中。セラピスト向け講座も開講している。

インスタグラム

世界中の癒しを学び、理想のサロンをオープン

「ririange」はまるで海外に来たような体験ができると人気を集めている

――さまざまなセラピーへの学びを続けながら、鹿児島に「ririange」をオープンされたのですね。サロン名にはどのような由来があるのでしょうか。

「リリ」というのは、私の名前であるRIKAの愛称、「アンジュ」はフランス語で天使を意味します。天使というのは、神様と人間を繋ぐ「メッセンジャー」のような役割を持っていると言われていますよね。私は、自分がお客様の体や心に触れるとき、目に見えない大いなる存在や自然のエネルギーを仲介する存在でありたいと思い、この名前をつけました。

サロンのコンセプトは「海外スパのような非日常」。鹿児島の一軒家で、まるで海外に来たような癒しの体験をしてもらえればと思い、空間づくりにもこだわりました。

――集客などで苦労されたことはありましたか?

開業当時はFacebookが主流の時代で、その後Instagramなども活用してきましたが、ありがたいことに、これまで集客で大きく困った経験はほとんどありません。

SNSでは、ただ技術をアピールするのではなく、自分が学んできた世界観や、施術を通して得られる豊かな体験を「聞いて!素晴らしい技術や体験があるよ!」と友人に語りかけるような純粋な気持ちで発信をし続けてきました。その熱量が自然と伝わったのか、友人やご紹介、SNSを通じてサロンを知ったお客様が、途切れずに足を運んでくださっています。

「ここまでやった」という自信が、よいパフォーマンスにつながる

サロンでは香りや視覚などさまざまな方法でお客様をおもてなししている

――多くのリピーターから支持を受ける理由について、ご自身ではどう分析されていますか?

一番は、私が「おもてなし」の時間を心から楽しんでいるからだと思います。私は施術中、お客様の細かな心の動きや身体のサインを常に観察しています。「室温が寒くないかな」、「お身体が緊張されているから、少しお話を挟んでなごませようかな」といった、先回りの配慮を徹底しています。それがお客様にも伝わっていたらうれしいです。

また、自分に対して特別な自信があるわけではありませんが、たくさん施術の経験を積んで「これだけ徹底的に準備をした」という自分への信頼があるからこそ、変なプレッシャーを背負わずにお客様に向き合うことに集中できていると感じますね。それが結果的に高いクオリティの施術や絶対的な安心感につながっているのだと思います。

――2017年からはスクールも運営されているそうですね。

スクールを始めたきっかけは、お客様からのリクエストでした。当初は施術だけに集中したいという思いから一度はお断りをしたのですが、「どうしてもRIKAさんから学びたい」という熱心なリクエストをいただいて開講することに。当時、鹿児島にはセラピストのための専門的なスクールが少なかったこともあって、必要としてくれる人がいるかもしれないと思いオープンを決めました。

実際に始めてみると、生徒さんたちが技術を習得するだけでなく、学びを通じて自分自身の生き方や人生をポジティブに変えていく成長のプロセスに伴走できることに、大きなやりがいを感じるように。現在は、オンラインとリアルを組み合わせて開講をしていて、これまで70名ほどの方に受講していただきました。

癒しの循環で、周りの人を幸せにしたい

「自分の幸せも大切にしたい」と話すRIKAさん

――今後の目標について教えてください。

私は、「店舗数を増やす」というような数値的な目標はありません。実は数年前に働き方を見直し、多店舗展開していた拠点を閉じて、あえて現在の1サロンへと縮小しました。その理由は、死生観の根底にある「命とは時間そのものである」という考えにあります。

命、つまり生きている時間は限られています。それならば売上を追うことよりも、家族とのプライベートな時間や自分自身の心身の健康を大切にしながら、「幸せに長く働き続けること」を選ぼうと思ったんです。

――ご自身の価値観に従って、働き方を変えたんですね。

はい。それと、私は「卒業できるサロン」を運営したいんです。サロンにお越しになるお客様は、身体の疲労だけでなく、生きづらさや心の疲れを抱えている方が少なくありません。「ririange」で心身の重荷を下ろし、その人本来の健やかさを取り戻したら、サロンの役目は終わりです。

今度はその満たされたエネルギーを持って、お客様ご自身の家族や職場の周囲の人たちへ「優しさ」を還元していってほしいんです。ひとりの人間が癒されれば、その周囲の環境が変わる。その豊かな循環が波紋のように広がっていくことこそが、大げさかもしれませんが、世界平和につながるんじゃないかと思っています。

――最後にセラピストを目指す方に一言お願いします。

現代は情報過多の時代です。そのため、他人のSNSなどの外的なものを見て、自分と比較してしまいがち。しかし、セラピスト自身が外的なものに振り回されて疲弊していては、お客様を本当に癒すことはできません。まずはご自身の「内側」に意識を向け、自分自身の心と体の健康を何よりも最優先に、自分をたっぷり愛してあげてほしいです。

自分を大切にできた分だけ、目の前のお客様を心から大切に、愛することができるようになると思います。そうすればおのずと、お客様との縁がつながるセラピストになれるはずです。


世界各地でセラピストとしての本質を学び、鹿児島で多くの人を癒し続けているRIKAさん。自分自身の心身ともしっかりと向き合いながら、1人ひとりのお客様の心身に寄り添っています。

RIKAさんの癒しの力と優しさは多くの人に連鎖し、幸せになる人を増やしていくことでしょう。


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ririange
住所:鹿児島県鹿児島市下福元町(住所は予約時に公開)

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