日本化粧品検定を取得することで、“自分が今、正しいことをやっているんだ”という自信がつきました! 『クロエ クロウ』の代表、森口 希さん
今、美容業界で話題になっている検定をご存知ですか? 『日本化粧品検定』という、その名のとおり化粧品のスペシャリストを育成する検定です。3級から誰でも受験することが可能で、1級合格者は協会に入会して講習を受けると『コスメコンシェルジュ』の資格を取得できます。仕事に直結した資格として注目されていて、化粧品メーカーをはじめ美容院やエステサロン、ネイルサロン、または美容系の学校などでも導入が加速しています。
今回は新潟県長岡市のエステサロン『クロエ クロウ』の代表、森口希さんにお話をお伺いしました。森口さんは『コスメコンシェルジュ』のひとり。検定を受けるきっかけや、取得後の変化へ今後のどう活かしていきたいかなどのお話をお伺いしました。
――森口さんは5月に日本化粧品検定1級に合格し、8月にはその上のコスメコンシェルジュの資格を取得されました。そもそも、なぜ日本化粧品検定を取ろうと思ったのですか?
「エステティックは中途採用がとても多い業界なんですね。私自身も中途入社で、20代前半のときに化粧品販売員から転職してきて、技術も知識も先輩から代々受け継がれた口伝みたいな感じだったんですね。そうすると、あいまいになっていく部分がすごく多くて、分かっていないのに分かったフリをして、接客に入ることが多かったんです。正直、気持ちの中で不安がありました。私の言っていることは本当なのか、私がやっていることは正しいのだろうかみたいな。信用にも関わるので、独自にいろいろな勉強会に参加して学習してきたつもりなんですけど、漠然とした不安は拭いきれずにずっと過ごしていました。そんなときにたまたまインターネットでこの検定を発見したんです。一番下の3級は今すぐにでも試験ができ、しかも無料だったので挑戦してみました。合格しましたが、これは本当に基礎を踏まえてあるんだなと思って驚きましたね。それと同時に自分はどこまで正しいことを知っているんだろうと思って、2級、1級とチャレンジしたくなったんです」
――試験勉強はどういう形で進めていったんでしょうか?
「テキストと問題集を取り寄せて、仕事が終わって娘を寝かしつけてから、例えば『今日は2ページやろう』と決めて、テキストを読んだり問題を解いたり、それをひたすら繰り返すという感じでした。私はなぜだか同じところを何度も間違えるんですよね(笑)。ここが自分の不得意なところだろうと思って、またそこをひたすらやって頭に叩き込んでいきました」
――最初にテキストや問題集を見たときは、どのような感想を持ちましたか?
「これならイケそうとか難しそうというよりは、私が独学で勉強してきたことが集約されていると思いました。本気度がすごく高い検定だったので、合格したら絶対に価値があると感じました」
――試験会場は新潟ですか?
「東京です(笑)。新潟には受験会場がなかったので新幹線に乗ってはるばると」
――大変だったのではないですか?
「もう慣れっ子です。新潟だと何をするにしても東京か大阪に行かなくてはいけないので」
――日本化粧品検定を取得して、仕事につながったり、メリットとなったことはありますか?
「取得して一番大きかったのは、仕事をする上で漠然とした不安感がなくなったことです。今まではイメージで語っていたものが、ちゃんと文言として組み立てながらお客さまにお話をすることができるようになったので、正しいことを言っているんだと自信を持てるようになりました。自分のスキルに対して、一番いいものを得たような気がしています」
――仕事上、ニーズは高いと。
「そう思います。しかも営業時間の合間にスタッフに教えていたことも、『将来は1級を目指しましょう』ということを掲げて宿題のようにしていくと時間短縮にもなります。どんな仕事もそうだと思いますが、初めてマンツーマンでお客さまに入るときに“自信がない”ということで悩むんです。失敗しながら自信って培っていくものだとは思うんですけど、知識があれば回避できるものも多いんですね。例えば、技術のひとつひとつに対してお客さまから質問されたときや、お店で使っている化粧品をお客さまに説明して理解してもらうとき。こういう場面で、新人さんは経験がないからうまくできない。だけど、知識があったらカバーできるかもしれないんですね。その意味において日本化粧品検定がすごく役に立つと考えています。だからこそ、スタッフみんなに検定を取ってもらいたいと思っています。今、みんなで勉強していますが、中には1級のさらに上のコスメコンシェルジュを取りたいと言っているスタッフもいます。どんどんと志が高くなっているのを感じています」
――この検定を今後、どのように活かしていきたいですか?
「この資格によって信頼性をいただいたと思っています。経営するって独自性がすごく大切なんですけど、それは自分の理論で勝手気ままにやることとは違うんですね。自分がこの資格を持つことで、何か新しいことをやろうと思ったときの担保になると思っています。正しい中でいかにお客さまに情報を発信していけるか。その幅が大きく広がりましたね。また、コスメコンシェルジュの上にコスメコンシェルジュインストラクターというのがありまして、私は今、それを目指しています。これを取ると検定対策の講師ができるんです。うちのお店を利用してスクールを開き、日本化粧品検定を取りたい人のお手伝いをできればと思います。ひとりでの勉強は不安だという人もたくさんいますので、そういう方たちが気軽に訪れてくれるようになるといいかなと考えています。認定スクールは今、新潟にはないので、私のお店を第一号にしたいです」
いろんな情報に惑わされたくないなら、一般の方でも日本化粧品検定を取得するといいと思います!『クロエ クロウ』の代表、森口 希さん>>