風邪の引き始めなら、即、試してみて!サロンワークで疲れた体にチャージ!【元気になれる母ちゃんごはん #1】
日々のごはん、忙しくてつい外食や買ってきたお弁当で済ませがちですよね。でも、そうした食事を続けていると、なぜか心も体も疲れてきませんか? やっぱりおうちでゆっくり食べるごはんがいちばん! とはいえ、「仕事で疲れて帰ってきて、ごはんを作るなんて面倒くさ~い!」というモアリジョブ読者も多いはず。
ご安心ください。今回は、“1mmも頑張らないで作れる料理”で話題のお母ちゃん編集者・中田ぷうさんの千切り、みじん切りなし&目分量で作れるレシピをご紹介します。
10月に入ると日に日に空気が乾燥度を増し、風邪を引きやすくなりますよね。ましてや日々、忙しく過ごすサロンワーク。なかなかきちんと食事が取れないことも多いと思います。でも、これが免疫力を低下させ、風邪を呼び込んでしまう大きな原因に……しっかり食べて、体の中から温めて、風邪を撃退しちゃいましょう!
手間いらずでぽかぽか♪詰め込み日本酒鍋
体を温める食べ物と言ったら、やっぱり鍋! 中田さんちの鍋は、市販の鍋つゆは使わず、水と日本酒を鍋つゆ代わりにするそう。「分量は大体、水と日本酒半々ずつ。日本酒を入れることで、すごく体があったまるんですよ。お酒に弱い人はよく火を通して、アルコールをしっかり飛ばしてくださいね」
そしてさらに変わっているのが、鍋に最初、具材と鍋つゆを全部詰め込んでから火にかけるとか。「鍋っていちいち具材を入れなきゃいけないのが面倒くさいんですよね。だから我が家では、最初に具材をすべて鍋に詰め込み、そこへだしパックをのせ、水と日本酒をひたひたになるくらいまで入れて火にかけます。火が通りにくい具材がやわらかくなったら完成。味つけもとくにしません。ポン酢で食べるだけ。十分おいしいですよ」
また、鍋というと具材も多種多様に用意して華やかにしなければ!と思いますが……。「鍋料理のイメージ写真に飲みこまれて、ついそう思いがちなんですが、毎日の生活の中、鍋のたびにかにだの牛しゃぶ肉だの用意していられないですよね(笑)。破産しちゃいます。だから、白菜、えのき、豆腐、お揚げでOK! お揚げは入れるとお肉代わりになって腹持ちもいいですし、油分で鍋つゆにコクをプラスしてくれるおすすめ具材です」
冬でも汗をかくくらい温まる、酒粕汁
栄養ドリンクにも使われる元気の素・アミノ酸がたっぷりと含まれたパワーフード・酒粕。日本全国、どこのスーパーでも売っているものの、どう使えばいいのかわからないという人がほとんどではないでしょうか? 「私も最初、どう使ったらいいのかわからず、まず買うことのない食材だったんですが、ある先輩ママに『スープに溶かして摂るようにすると体にいいわよ』と言われて、なるほど!と。以来、味噌汁に溶いたり、ホワイトシチューに入れたりしています。こうすると酒粕特有のにおいも薄れて、食べやすくなるんです」
中でも、体調を崩しやすい季節の変わり目や、冬、家族が鼻をぐずぐず言わせていたりする日に作るのが「酒粕汁」。
「鍋に湯を沸かし、そこに市販の鶏がらスープの素、酒粕の順で溶かします。手で崩した豆腐とフードプロセッサーでみじん切りにしたしょうが(市販のチューブでもOK)を入れ、塩、こしょうで調味。最後にねぎを散らしたら完成です」
最後は雑炊にしても♪にら玉春雨スープ
風邪気味でちょっと食欲が落ちているときにおすすめしたいのがこのスープ。「ただのにら玉中華スープでもいいのですが、春雨を入れることで口あたりが良くなり、スルスルっと飲めるスープになりますよ」と中田さん。
「こちらも鍋に湯を沸かし、市販の鶏がらスープの素を好みの濃さに溶かします。ざく切りにしたにらとゆでて切った春雨を入れ、とき卵をまわし入れます。卵が固まったら、最後にしょうが(市販のチューブでOK)をたっぷり入れて完成です」
このスープ、〆を雑炊にしてもおいしいそう。「もしごはんが余っていたら、軽く水洗いしてから、スープの中に入れて煮込めば雑炊に。こうして煮込む前に米を水洗いしておくと、べたついた雑炊にならず、さらっと上品に仕上がるので、食欲がないときも食べやすくなります」
余力がない日は、自家製インスタントスープ
とはいえ、どんなに簡単な料理と言われても「……疲れて、包丁すら握りたくない……」って言う日、ありますよね。そんな日には、保存の効く食材で作る自家製インスタントスープはいかがでしょうか?包丁いらずでできる1品です。
「マグやお椀に、梅干し、わかめ、かつおぶし、塩昆布を各適量入れて、湯をそそぐだけ。梅干しは疲労回復に効果がありますし、この材料じゃなくても“だし”が出る食材なら何でも構いません。じゃこや切干し大根、ちぎったのりなんかを入れてもおいしいですよ」
また、中田さんは、風邪気味だけれど、翌日どうしても仕事を休めない状況のとき、このスープをお風呂に持ち込むそう!?
「あるモデルに教えてもらった方法なんですが、モデルの仕事って、風邪だからと言って代替が利かないですよね。だからこそ体調管理が大切なのですが、モデルだって人間です。風邪をひいてしまうときだってある。そんなとき、彼女が必ず実践しているのが、体の外と中を温める風邪撃退法。湯船に温まりながら、ちびちびと温かい飲み物を飲むんですね。これ、本当に驚くくらい体の芯から温まります! そして出たらパジャマやパンツより先にまず靴下を履き、そして間髪入れずに布団に入る……すると不思議、かなりの確率で翌朝、風邪、吹っ飛んでいますよ」
Profile
中田ぷう
編集者・ライター。大学卒業後、大手出版社に勤務。2004年に独立。モデルの中林美和さん、AYUMIさん、前田ゆかさん、食空間プロデューサー山本侑貴子氏、スタイリスト福田栄華氏の著書をはじめ、多くの料理本や暮らしの本のプロデュース・編集・ライティングを手がける。美食キュレーションサイト「ぐるなび ippin」のキュレーターとしても活躍中。著書に子どものごはん作りの闘いを描いた「闘う!母ごはん」(光文社)がある。
インスタグラム @pu_nakata
ぐるなび ippin http://r.gnavi.co.jp/ippin/curator/nakatapu/
Information
中田さんの著書「闘う!母ごはん」(光文社)
料理本編集者でありながら、料理スペックが異様に低い母ちゃんのザ・リアルな食卓記録。きちんと和食の日もあれば、スーパーで買ってきた寿司を皿に移し変えるだけの日もある、そんな春夏秋冬1年間のごはんを写真付きの日記形式で紹介。日記に添えられたひと言メモは、料理上級者もうならせる小賢しいテクが満載。
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