美容業界やブライダル業界から熱い注目を集めるとは？『歴史』と『こだわり』に迫る！ マリールイズ美容専門学校 ＃２

日本初の美容専門学校として、大正14年に開かれたのが「巴里院講習所」。創設者であり、経営者であり、自ら教鞭をとり学生たちに教えたのは、当時、世界文化の中心であるパリから帰国したマリールイズ女史でした。日本に最先端の美容を伝え、日本の美容業界が花開くきっかけを作った女史の想いと知識、技術を現代につなげるのが、四谷三丁目に校舎を構える【マリールイズ美容専門学校】です。
その魅力を、全6回に分けて、あますところなく徹底リポート！　特筆すべき授業内容や、後進たちのがんばる姿をお届けします！

第２回目となる今回は、ブライダル業界や、美容業界から熱い注目を集めるマリールイズ美容専門学校の歴史と、少人数制へのこだわりなど、気になる“個性”に迫ります！

ワンランク上の“プロ”を育てるそれがマリールイズのこだわり

美容師国家試験の合格率100%、希望進路への就職率は90%以上と、美容学校の中でも高水準な学生を送り出し続けているマリールイズ美容専門学校。「あまり名前を聞いたことがないかも……？」という方も多いことでしょう。でも実は――すごい学校だったんです!!

マリールイズ美容専門学校の始まりは、明治45年。赤坂に美容所を開設、弟子を取り、その歴史をスタートさせたといいます。

相原「創始者は、英国公使館付きの武官であった英国人と、日本人女性・相原美奈の長女として生まれ、イギリスの文化と日本文化、ふたつの異なる文化に触れて育ちました。叔母の養女となってからフランスへ渡り、そこで美容に関する技術や知識を得て、女性をどうすれば美しくできるのか、高度な美への厳しい目を養いました。

ほどなくして、日本へと戻ってきたマリールイズ女史は、宮内庁を通じ、皇族の方々に西洋美容を奉仕するようになりました。
大正4年に、日本初の本格的な西洋美容院『巴里院』を有楽町に設立。日本初のエステ、マリールイズ製品の化粧品の販売もする総合美容所でした。
華族、外交官といった上流階級の婦人方が顧客となっていたようです。こうして、創始者は、西洋の新しい美容技術を日本に広めていったのです。

そして大正12年。日本初の美容専門学校である『マリールイズ美容講習所』を、麻布霞町に開設し、パーマやカットなど、当時はまだ西洋だけのものであった美容の技術をたくさんの日本人女性に伝えました。昭和6年にはその規模が拡大され、六本木に地下１階、地上４階建てという、当時としては東洋一の規模を誇る『マリールイズ美容女学校』を創設します。ここには、東洋初の本格的な美容学校『マリールイズ化粧院』も併設され、当時、常に皇族方が訪れ、黒塗りの車が列をなしていたそうです」

相原「マリールイズは、昭和23年に、美容師が国家資格制度となり東京都の管制下となり、免許制になったのですが、その第一号がマリールイズ、第二号はその娘の相原ます（のちの千葉益子）なんです。第二次世界大戦が終わって間がないときに、女性が、免許をとり、正しく働ける地位を獲得したことは、日本の美容業界が発展する大きなきっかけとなりました。

その後も、当時の皇后陛下の美容を担当するなど栄誉を賜り、昭和28年には、パリで美容の最高団体とされていた「サークル・デ・アート・エ・テクニク・ド・ラ・コアフュール・ド・パリ」より、日本にフランスの美容を普及させ、その基礎を築いた功績を表彰されます。日本においても、日本の美容界の発展に多大な功績を残したとして、相原ますとともに藍綬褒章を受章します。残念ながらこの年、マリールイズは81歳でその人生を終えましたが、マリールイズの想いは、『一に人格、二に技術』という言葉とともに、遺されました」

相原「この、『一に人格、二に技術』という言葉を受け継ぎ、正しい技術を、正しく後進に伝えるために、マリールイズ美容専門学校では少人数制をとっています。これは、多人数では、どうしても伝えられる学生と伝えられない学生が生まれてしまうため。ひとりひとりときちんと向き合うことで丁寧な指導ができるし、技術だけではない、美容師に必要な人格――つまり“心”を教えることができると思っています」

――次回は、マリールイズ美容専門学校が行っている、日本でもここだけ！と謳う独自のカリキュラムをご紹介します。

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