美容師になるにはどれくらいの費用がかかる?美容学校における各課程の学費の相場と学費の支援制度を紹介

美容師を目指している人のなかには、美容学校の学費がどれくらいかかるのか、不安を感じている人もいらっしゃるでしょう。

実際のところ、それなりのお金がかかります。しかし、国家資格を取得するための学校であり、手に職をつけられるため、学費に対する不安だけで諦めてしまうのはもったいないです。

この記事では、美容師になるためにかかる費用をテーマに、美容学校における各課程の学費の相場と、学費の負担をサポートする支援制度を紹介します。

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美容師になるための2つの条件

美容師になるための条件は、美容学校を卒業することと、美容師国家試験に合格することの2つです。美容学校で必要な知識や技術を学んだのち、試験に合格した人が免許申請をおこなうことで美容師免許が得られます。

引用元
厚生労働省:美容師法概要

美容学校を卒業する|最短2年

美容師法で、美容師学校は「厚生労働大臣が指定した美容師養成施設」と定められており、最短2年で修了できます。美容師養成施設は、昼間・夜間・通信といった3つの過程があるのが特徴です。

引用元
厚生労働省:美容師法概要

美容専門学校①昼間課程

美容師を目指す多くの人が、卒業後の進路として選択するのが昼間課程です。通常の学校と同じように、平日の朝から夕方までのあいだ、対面式で講師の授業を受けます。修業期間は2年間です。

ほかの課程と比べて1日の授業時間数が最も多く、1日あたり4~6コマの授業があります。必要な知識や技術をじっくり時間をかけて学べるのが特徴です。

カリキュラムは学校や選択するコースによって異なりますが、ほかの課程よりも選択肢が多い傾向にあります。授業時間数やカリキュラムが充実している分、学費はほかの2つよりも高いです。学費についてはのちほど詳しく紹介します。

美容専門学校②夜間課程

夕方から夜にかけて、対面式で講師の授業を受けるのが夜間課程です。昼間課程に比べて1日の授業時間が短いため、月曜日から土曜日まである学校や、夏季休暇を短縮して時間を確保している学校があります。修業期間が2~3年と、学校によって違うのも特徴です。

日中仕事をしている人や、ほかの学校とダブルスクールの人などが通いやすく、基本的には昼間課程と同じ内容を学ぶことができます。ただし、選択できるコースは少ない傾向です。

美容専門学校③通信課程

通信課程はこれまで紹介した2つとは違い、学校から送られてきた教材をもとに自分で学習するのが基本で、修業期間は3年間です。

定期的にレポート課題を提出したり、スクリーニングとよばれる対面授業に参加したりしながら、知識と技術の習得をします。スクリーニングは、自宅学習では習得が難しい実技の授業がメインです。

対面授業以外は、自分のペースで勉強できるのも特徴のひとつ。ただし、レポートには提出期限があるため、計画的に取り組む必要があります。

美容師国家試験に合格する|美容師免許の申請

美容師国家試験は年に2回実施されており、筆記と実技があります。美容師免許の申請をおこなうには、両方の科目に合格しなければなりません。

美容学校の学費の相場は?|専行課程によってさまざま

美容学校の学費は、専攻課程や学校によって異なります。基本的には、昼間→夜間→通信の順に学費が高い傾向です。ここでは、各課程の学費の相場を紹介します。

昼間課程|200~300万円

昼間課程の学費の相場は200~300万円です。入学金・授業料・教材費・施設維持費・実習費・諸経費などがかかります。施設維持費や実習費などは、学校によって差も大きいです。

ほかにも、教育充実費・校外授業費・行事費・卒業費などがかかる場合もあります。

夜間課程|150~250万円

夜間課程の学費は、150~250万円が相場となっています。昼間課程と同じ内容を学習することが多いため、内訳の項目も基本的には同じです。

ただし、1日あたりの授業数が少ないことも影響し、入学金・授業料・施設維持費・実習費などが昼間課程よりも安い傾向にあります。

通信課程|50~80万円

通信課程の学費の相場は、50~80万円です。ほかの通学制の課程よりも安いのが特徴です。通学制の課程と同様に、入学金・授業料・教材費・施設維持費・実習費などがかかりますが、どれも費用は安く抑えられています。

なお、教材については別途購入が必要であったり、最終学歴が中卒の場合は教材費がさらに上乗せになったりする場合もあります。

国家試験の受験料は2万5,000円

国家試験の受験料は、2万5,000円です。筆記のみ、あるいは実技のみ受験する場合はそれぞれ1万2,500円かかります。

引用元
理容師美容師試験研修センター:受験手続(受験願書の入手方法・提出方法)

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学費の負担をサポートする支援制度

それぞれの学費を紹介しましたが、いずれにしても大きな金額を支払う必要があります。分納できる学校もありますが、年間100万円近くもの支払いをするのは大変です。そこで、学費の負担をサポートするための支援制度を紹介します。

奨学金・教育ローン・美容学校独自の制度の3つがあり、学費の給付や貸与を受けることが可能です。

1. 奨学金|日本学生支援機構や各自治体

日本学生支援機構や自治体が、経済的な理由で進学をあきらめてしまう学生を支援することを目的に、学生に給付や貸与をおこなっているのが奨学金制度です。

日本学生支援機構の奨学金には、給付型と貸与型の2種類があります。給付型の奨学金は、住民税非課税世帯・準ずる世帯の学生を対象に、返済が不要な給付をするほか、入学金が減額あるいは免除されます。

貸与型の奨学金は、第一種(無利子)と第二種(有利子)の2つがあり、それぞれ学力や家計の基準を満たしている学生を対象に、毎月貸与するものです。

第一種は、自宅からの通学の場合2~5万3,000円、自宅外から通学の場合2~6万円となっています。第二種は、2~12万円まで、1万円刻みで選択可能です。

ほかにも、地方自治体によっては奨学金制度を設けているところがあります。東京都は、港区・足立区・大田区・府中市・東村山市・青梅市などです。一度、お住まいの地域の奨学金制度について調べてみるとよいでしょう。

引用元
JASSO:奨学金制度の種類と概要
東京都港区:奨学資金
東京都足立区:足立区給付型奨学金奨学生募集
東京都大田区:奨学金貸付制度(大学等)
東京都府中市:奨学金について
東村山市:奨学金制度
東京都青梅市:奨学金・入学一時金融資制度

2. 教育ローン

教育ローンとは、国や金融機関が教育費の融資をおこなう制度のことです。奨学金は、学生に給付または貸与するのに対し、教育ローンは保護者や一定の収入がある学生が融資を受けます。

国の教育ローンは、子どもひとりに対し原則350万円まで申し込むことができ、入学前から必要なお金を受け取ることが可能です。

金融機関の教育ローンは、申込みの条件や金額などが異なります。JAバンクの教育ローンは、10万円以上1,000万円以内の申込みが可能です。固定金利型と変額金利型の2種類があります。

三井住友銀行の教育ローンの借入可能金額は、10万円以上300万円までです。変動金利型を採用しています。

引用元
国の教育ローン:教育一般貸付
JAバンク:教育ローン
三井住友銀行:教育ローン

3. 美容学校独自の制度

奨学金や教育ローンの対象となる学校であっても、独自の支援制度を設けているところもあります。

山野美容専門学校の支援制度は次のとおりです。

東京総合美容専門学校では、次のような支援制度があります。

横浜理容美容専門学校では、次のような支援制度を設けています。

引用元
山野美容専門学校:学費・奨学金 本学独自の支援制度
東京総合美容専門学校:学費について
横浜理容美容専門学校:学費支援

美容師になるにはそれなりの費用がかかる|自分に合った学校を見つけて学費支援制度もうまく活用しよう

国家資格である美容師になるためには、通学制の美容学校だと150万円以上、通信制でも50万円以上と、それなりに費用がかかります。

しかし、美容師は誰でもなれる職業ではありません。2~3年のあいだしっかりと学習して資格を取得すれば、将来の選択肢が広がる可能性が大いにあります。

学費も大切ですが、自分が学びたい内容がカリキュラムとして整っているかもしっかりと確認し、自分に合った学校を探すことが重要です。

学費の用意が難しい人には、学費支援制度があります。学費支援制度は国や金融機関だけでなく、専門学校が用意しているところもたくさんあるため、うまく活用してくださいね。

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