【2025年最新】美容専門学校の学費まるわかりガイド|平均額・内訳から支援制度まで徹底解説
美容師になるために必要な美容専門学校の学費は、一体どれくらいかかるのでしょうか。進路を決める上で、費用の目安がわからず不安に感じている方も少なくないでしょう。
美容師になるには、厚生労働大臣が指定する美容師養成施設(美容専門学校)で所定の課程を修了し、国家試験に合格する必要があります。
そこで本記事では、美容専門学校の最新の学費相場や内訳、奨学金といった学費サポート制度まで、あらゆる情報を網羅して詳しく解説します。この記事を読めば、学費に関する疑問や不安が解消され、自分に合った学校選びができるようになります。
2分でわかる!美容専門学校の学費サマリー

まず結論として、美容専門学校の学費は課程によって大きく異なり、卒業までにかかる総額の目安は以下の通りです。
課程 |
学費総額の目安 |
特徴 |
昼間課程(2年制) |
200万~300万円 |
実技・座学をバランス良く学び、着実に技術を習得できる |
夜間課程(2~3年制) |
150万~250万円 |
日中働きながら通いやすく、学費を抑えられる |
通信課程(3年制) |
50万~80万円 |
自宅学習が中心で最も学費が安く、自分のペースで学べる |
初年度には、入学金や授業料のほか、実習で使う道具一式などの教材費も必要になります。学校や地域によっても費用は変動するため、複数の学校から資料を取り寄せて比較検討することが重要です。
美容専門学校の学費相場と内訳

美容学校に入学する初年度は、入学金や施設設備費、教材費などがかかるため、2年目よりも支払いが多くなる傾向があります。
初年度にかかる費用の一例
昼間課程(2年制)
・初年度納入額の目安: 約100万~150万円
・主な内訳: 入学金/授業料/施設維持費/教材費など
夜間課程(2年制)
・初年度納入額の目安: 約80万~120万円
・主な内訳: 入学金/授業料/施設維持費/教材費など
通信課程(3年制)
・初年度納入額の目安: 約30万~40万円
・主な内訳: 入学金/授業料/スクーリング費用/教材費など
一度に大きな金額を用意するのが難しいと感じるかもしれませんが、多くの学校では、学費の分割納入制度を設けています。一括での支払いが難しい場合は、事前に学校の窓口に相談し、支払い方法や納入時期を確認しておくと安心です。
引用元
【昼間部】学費・入学手続き|入学要項・学費サポート|専門学校 東京モード学園
学費 | 東京美容専門学校【公式】
課程ごとの学費相場とメリット・デメリット

課程ごとに学費だけでなく、学習スタイルや通学期間も大きく異なります。それぞれのメリット・デメリットを理解し、自分のライフスタイルに合った課程を選びましょう。
昼間課程|200~300万円
2年間で国家試験の受験資格を取得できる最も一般的なコースです。平日の朝から夕方まで、実技や座学の授業がバランス良く組まれており、集中的に技術と知識を習得したい人に向いています。
メリット
友人や仲間と切磋琢磨しながら学べる。就職サポートが手厚い傾向にある。
デメリット
学費が最も高額になる。日中の時間を拘束されるため、アルバイトなどとの両立に工夫が必要。
夜間課程|150~250万円
日中はサロンで見習いとして働いたり、別の仕事をしながら通ったりする人が多い課程です。授業時間は昼間課程より短いですが、その分学費は抑えめです。修了までの期間が2年制か3年制かで、総額や学習ペースが変わるため確認が必要です。
メリット
日中の時間を有効活用できる。働きながら学費を稼ぐことができる。
デメリット
昼間課程に比べ、自主学習の比重が大きくなる。学習と仕事の両立には強い意志が必要。
通信課程|50~80万円
3年間かけて、自宅でのレポート学習と、定期的に行われるスクーリング(面接授業)で技術を習得します。学費が最も安く、仕事や育児と両立しやすいのが最大の魅力です。
メリット
学費を大幅に抑えられる。自分のペースで学習を進められる。
デメリット
モチベーションの維持が大変。自己管理能力と計画性が求められる。
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学費以外に必要となる「国家試験」関連費用

美容師になるには、養成施設を卒業するだけでなく、国家試験に合格する必要があります。そのため、学費とは別に以下の費用を見込んでおきましょう。
・受験料:25,000円
2025年(令和7年)実施の第51回美容師国家試験の受験手数料は、実技試験と筆記試験の両方を受験する場合で25,000円です。
・試験対策費用:数千円~数万円
合格に向けて、過去問題集や参考書での学習が欠かせません。また、学校によっては直前対策講座や模擬試験が別途有料で実施される場合もあります。
これらの費用は見落としがちなので、あらかじめ準備しておくと安心です。
引用元
公益財団法人理容師美容師試験研修センター「受験手続」
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学費の負担をサポートする支援制度

高額になりがちな学費ですが、奨学金や教育ローンなどを活用すれば、経済的な負担を軽減できます。返済の有無や利用条件が異なるため、制度内容をよく理解して自分に合ったものを選びましょう。
1. 奨学金|日本学生支援機構(JASSO)や地方自治体
奨学金には、返済不要の「給付型」と、卒業後に返済が必要な「貸与型」があります。給付型は返済が不要で、貸与型も無利子の第一種があるので条件に合えば活用しやすい制度です
・日本学生支援機構(JASSO)
最も代表的な奨学金制度です。給付型奨学金(返済不要)と、無利子の第一種奨学金、有利子の第二種奨学金があります。世帯収入や学力などの基準があるため、まずは自分が対象になるか確認してみましょう。
・地方自治体の奨学金
都道府県や市区町村が、その地域に住む学生を対象に独自の奨学金制度を設けている場合があります。無利子で借りられる制度も多いため、お住まいの自治体のウェブサイトなどを確認してみることをおすすめします。
2. 教育ローン|国や民間の金融機関
教育ローンは、銀行や日本政策金融公庫が提供している制度です。 奨学金と異なり、保護者が契約者となって学費を借り入れるのが一般的です。
・国の教育ローン(日本政策金融公庫)
固定金利で返済計画が立てやすいのが特徴です。奨学金と併用することも可能です。2025年7月現在の金利は年2.40%となっています。
・民間の教育ローン
銀行などが提供しており、金利や借入限度額は金融機関によって様々です。
引用元
JFC 日本政策金融公庫|教育一般貸付(国の教育ローン)
3. 美容学校独自の制度
多くの美容学校では、AO入試や推薦入試の合格者向けに学費を一部免除する制度を設けています。特待生として選ばれれば、授業料の減額や教材費の補助を受けられることもあります。
さらに、学校によっては独自の奨学金を設けているところもあるため、自分が入りたい学校の公式サイトで最新情報を必ず確認しましょう。
・特待生制度・学費免除制度
AO入試や推薦入試の成績優秀者などを対象に、入学金や授業料の一部または全額が免除される制度です。
・独自の奨学金
学校法人が独自の奨学金制度を設けている場合があります。
・その他の減免制度
「早期エントリー割引」や、親族に在校生・卒業生がいる場合の「兄弟姉妹・親族割引」など、ユニークな制度を設けている学校もあります。
これらの制度は、学校の公式ウェブサイトやパンフレットで詳しく紹介されています。オープンキャンパスや説明会で直接質問してみるのも良いでしょう。
引用元
学費・奨学金 本学独自の支援制度|山野美容専門学校
学費サポート - ベルエポック美容専門学校|東京・原宿
失敗しない美容専門学校選びの4つのポイント

学費は学校選びの重要な要素ですが、費用だけで決めてしまうのは禁物です。入学後に後悔しないために、以下のポイントも総合的にチェックしましょう。
1.カリキュラムと資格取得実績
自分が学びたい技術(カット、カラー、メイク、ネイルなど)を深く学べるカリキュラムか、国家試験の合格率は高いかを確認しましょう。
2.就職サポートと卒業生の進路
就職ガイダンスやサロン説明会などのサポート体制は手厚いか、卒業生がどのようなサロンで活躍しているかは、自分の将来に直結する重要な情報です。
3.学校の雰囲気と設備
オープンキャンパスや学校見学に積極的に参加し、校舎の清潔さや設備の充実度、先生や在校生の雰囲気が自分に合っているかを肌で感じましょう。
4.立地と通いやすさ
自宅から無理なく通える場所か、夜間や通信を考えているなら職場からのアクセスも考慮に入れると、学業との両立がしやすくなります。
自分に合った学校と支援制度を見つけて夢を叶えよう

美容師になるためには、ある程度の学費や教材費が必要です。しかし、夜間課程や通信課程を選んだり、奨学金や教育ローンを活用したりすることで、経済的な負担を乗り越える方法はたくさんあります。
まずは複数の学校から資料を取り寄せ、それぞれの特徴や学費をじっくり比較することから始めましょう。そしてオープンキャンパスに参加して、自分の目で確かめることが、夢への第一歩となります。
学費に不安がある、または実践的な技術を給料をもらいながら身に付けたいという場合は、働きながら美容師資格の取得を目指せる「アシスタント」としてサロンに就職する道もあります。
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よくある質問(FAQ)
Q1. 学費が200万円以下で通える美容学校はありますか?
A1. はい、あります。卒業までの総額が200万円以下に収まるケースが多いのは「夜間課程」や「通信課程」です。また、地方の専門学校や公立の学校では、昼間課程でも比較的学費が抑えられている場合があります。教材費なども含めた総額を、必ず学校の資料で確認することが大切です。
Q2. 学費は分割で支払うことができますか?
A2. はい、多くの学校で分割納入制度(分納)が用意されています。年2回や年4回、あるいは月々での支払いが可能な場合もあります。支払い方法や回数は学校によって異なるため、入学案内や募集要項を確認するか、学校の事務局に直接問い合わせてみましょう。
Q3. 学費以外に、追加でかかる費用はありますか?
A3. はい、学費のほかにも以下の費用を見込んでおくと安心です。
・国家試験の受験料(約25,000円)
・国家試験対策のための参考書や問題集代
・自主練習で使うウィッグなどの消耗品代
・通学にかかる交通費
・一人暮らしをする場合は家賃や生活費
Q4. 奨学金と教育ローン、どちらを利用するのがおすすめですか?
A4. まずは返済不要の「給付型奨学金」や、無利子で借りられる「第一種奨学金(貸与型)」の利用を検討するのがおすすめです。これらは日本学生支援機構(JASSO)などで申し込めます。奨学金の条件に合わない場合や、さらに資金が必要な場合に「国の教育ローン」などを検討すると良いでしょう。両方を組み合わせて利用することも可能です。





