ただ髪を切るだけじゃない、いろんなワクワクが集まる複合施設を作りたくて【Bullson 代表 YUJIROさん】#1

今回クローズアップしたのは、港区芝浦(田町駅)にあるBullson。ヘアサロンと犬服ショップ、ドッグランという、これまでにない複合施設をオープンさせたYUJIROさんに取材しました。

お出迎えしてくれたのは、看板犬フレンチブルドッグのヨーダちゃん。ここは、愛犬が元気いっぱい走り回る姿を横目に見ながらヘアカットできる素敵な空間。カフェのような居心地のよさと、過ごすうちに何だかワクワク感が高まる、そんな魅力にあふれています。

あるようでなかった異色のコラボ。それを形にしたオーナーは一体どんな人? 【前編】ではYUJIROさんが美容師として歩んできた道のりと、Bullson始動までストーリーをお届けします。

お話を伺ったのは…

Bullson(ブルソン)

代表 YUJIROさん

東京都出身。日本美容専門学校卒業。原宿にあるヘアサロンmeuvleの立ち上げから参画。後に姉妹店のSANで店長まで務め、2024年に独立。フレンチブルドッグ専門の犬服ブランドをEC販売していた妻の事業と、自身の新しい美容室、さらにドッグランを併設した複合型サロン「Bullson」をオープンさせる。“犬と人の共存”を一つのテーマに、これまでにない新しいスタイルに挑戦中。

YUJIRO’S PROFILE

お名前

田中祐仁郎/YUJIRO

出身地

東京都

出身学校

日本美容専門学校

憧れの人

母親

休日やプライベートの過ごし方

家族と出かける

仕事道具へのこだわり

コーム

遊びも全力だった若手時代…今になって分かる叱ることの大変さ

――美容師を目指したのはいつ頃から?

高二くらいの時です。手に職をつけたかったのと、あとは洋服やファッションが好きで髪にもけっこうこだわりがありました。

父が調理師、母が保育士、興味のある美容師。その三択から選んだ感じだったかも。スーツを着て働く仕事は何となくしっくりこなくて。

――美容学生時代はどんな風に過ごしていましたか?

正直、バイトと遊びに明け暮れていた学生でしたね。当時ピストバイクやスケボーが好きで、暇さえあればやってたな〜そのためにバイトしていたというか。

しっかり遊ぶけど、学校は休まず国家試験はがんばって受かろうみたいな。がっつり練習してコンテストを目指すタイプではなかったです。

――サロンへ就職した頃のお話を聞かせてください。

自分の髪を切ってもらっていたBRIDGEの森田さんに憧れて、2回受けましたが両方落ちてしまい…。

一度別のお店に入って働いていたもののずっと諦めずにいました。そんな時、森田さんが独立してサロンを立ち上げるからオープニングスタッフを募集していると、声をかけてくれたんです。

ありがたい機会をいただいて、そこで再スタートをきることに。

――念願が叶ったわけですね。

僕はその時21歳。まだ一年目だったので、アシスタントでシャンプーマンとしてのスタート。お店のオープンとともに、ほぼ一から育ててもらった形です。

当時はSNSもまだなくて、モデルハントしてはカットやカラーの練習の繰り返し。途中、ボスに喝を入れられながらも、3年ほどでデビューすることができました。

若い頃は叱られることもあったけれど、スタッフを教育する立場になった今、叱る大変さが分かり感謝の思いです。

独立願望はなかったが、複合施設を作ることに興味がわいた

――スタイリストになってからは、店長まで経験されたそうですが。

デビューから5、6年くらい経って、同じ系列で品川のSANというサロンで店長を任されることになりました。ちょうどその頃はコロナで制限があった時期でしたね。

勤務体制や消毒、換気…いろんな取り組みがありました。

店長だったのでスタッフを取りまとめたり、お店全体の売り上げの管理なども行い、これまでとは違う経験をさせてもらえたのがとても大きかったです。

――独立して、このような業態のお店を出した経緯は?

タイミングとしては結婚を機に、という感じです。

妻が犬が大好きでフレンチブルドッグをずっと飼っているのですが、フレブル専用の服をECで販売していました。

それを近くで見ていて、将来的に二人で好きなことを同じ場所でやれたら楽しいよね、とずっと話していたんです。それを形にしたのがBullson。

――美容室と犬服ショップ、そしてドッグランも併設された複合施設なんて初めて聞きました!

自分の美容室を持ちたいという独立願望は正直ありませんでした。こういった複合施設だからやりたいと思ったんですよね。

髪を切るだけじゃない、いろんな楽しさやワクワク感が集まる場所を作ってみたい、そんな気持ちが強かったです。

なので、美容室を開いたという感覚は全然なくて。

「犬と人が共存できる」全く新しいタイプの空間が誕生

――異なるジャンルが合わさったお店。オープンまで大変だったことは?

まずこの場所を見つけることが本当に大変でした。

美容室がOKの物件はたくさんありますが、ペット事業可というはかなり少なくて、最初から絶望的な状況に。だからここに出会えた瞬間は、これだー!という感じで。

――奇跡的に見つかったのですね。

前職のサロンのお客さんから紹介でつながったのですが、本当にご縁だと思っています。

ここはお店のまわりをガラス窓でL字に囲うような独特の形。当初はベランダ部分は室外機がズラッと並んでいる状態で、それを全部撤去してドッグランを作りました。

室内は美容室と犬服ショップのスペース、外のベランダがドッグランになっている。

――田町という場所も何だか新鮮です。

以前働いていたサロンが品川で、そこから二駅隣が田町。そこまで離れないからお客さんにもあまりご迷惑がかからないかなと。

このあたりはマンションが増えて、ワンちゃん人口も多いんですよ。

――お店の名前「Bullson」の由来と、コンセプトを教えてください。

ブルドッグの「ブル」と、パーソンの「ソン」=Bullsonです。

コンセプトは、「犬と人の共存」。ワンちゃんと一緒に美容室に行きたい、犬が好き、犬を飼ってみたい…そんな人たちに来てほしいサロンです。

――看板犬がいる美容室は見かけますが、一緒に来られるというのは珍しいですね。

犬服を見に来て、のちに美容室へ髪を切りに来てくださる方もけっこういますし、SNSを見て「ヨーダ(Bullsonの看板犬)に会ってみたくて」という方も。

犬をきっかけにいろいろつながって、美容師だけをやっていた時より新しい出会いや関係性が広がっていくのが楽しいし、とてもありがたいと思っています。

取材・文:青木麻理(tokiwa)
撮影:生駒由美


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Bullson
Instagram:@bullson_hair
住所:東京都港区芝浦3-12-18 バウパレス5F

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