犬と人が共存する幸せな空間。Bullsonらしい楽しい取り組みも増やしていきたい【Bullson 代表 YUJIROさん】#2

今回クローズアップしたのは、港区芝浦(田町駅)にあるBullson。ヘアサロンと犬服ショップ、ドッグランという、これまでにない複合施設をオープンさせたYUJIROさんに取材しました。

お出迎えしてくれたのは、看板犬フレンチブルドッグのヨーダちゃん。ここは、愛犬が元気いっぱい走り回る姿を横目に見ながらヘアカットできる素敵な空間。カフェのような居心地のよさと、過ごすうちに何だかワクワク感が高まる、そんな魅力にあふれています。

【後編】では、そんな今までにないサロンを形にしたBullsonの魅力をさらに深掘り。このお店ならではの取り組みや、働く環境などについてもお聞きしました。

美容以外のやりたいことも仲間が増えたから挑戦できるように

――Bullsonは、美容室とペット事業を同じ場所で運営しているのが独特ですよね。

この業態を実現できる物件探しも大変だったのですが、いざ物件が決まっていろいろ始めようという時も、保健所との調整に苦労しましたね。

美容室とドッグランで入り口を分けてください、施術スペースに犬が入ってこないよう間仕切りをしっかり作ってくださいなど、さまざまなルールがあります。

こういうサロンの前例がほとんどなくて、何がNGでどこまでがOKなのか…複合施設ならではの難しさは多かったです。

ベランダのドッグランスペース。美容室とは入り口が別になっているが、ガラス窓なので中からワンちゃんが走る姿が見られる。

――美容室のスペースは広々、犬服のショップは独立していて商品が見やすく、そして可愛い!

犬服はすべて、妻と義母が手作りしています。

フレンチブルドッグの洋服って、尾尻がかかるとか肩が落ちるとか痒いところだらけなんですよ。犬の中でも短足胴長でデザインが難しい。

妻の実家でもずっとフレブルを飼っているのですが、そういった理由からじゃあ自分で作ってしまおうと。そこからスタートして、さらにフレブルの洋服選びで悩んでいる全国の飼い主さんに届けたいということで、ECでの販売を始めました。

現在は、ECとこのBullsonの実店舗の両方で購入できます。

――手作りとはすごいですね!

商品数は少ないものの、生地やサイズ感など全て手作りにこだわっています。通常だと追加料金がかかることが多い丈詰めも無料に。

犬服の他に人用のアパレルもあり、こちらは外注で作っています。ロゴが一緒だったり、帽子がお揃いだったりと、飼い主さんたちにも好評ですね。

ショップスペースには犬服やリード、人用のアパレル商品(パーカー、Tシャツ、帽子など)も並ぶ。
フレンチブルドッグ用のニットウェア。各5,100円

――イベントも行っているそうですが。

人と犬とみんなが楽しいイベントを考えています。

プロのカメラマンさんにお願いして、ワンちゃんと飼い主さんが一緒に写真を撮ってもらえる撮影会は好評です。あとは、「コージーミルク」という人も犬も飲めるミルクがあるのですが、それをドッグランスペースで販売したりも。

美容以外のことでもやってみたいことはたくさんあって、でも一人ではなかなかできなくて。仲間や関わる人たちが増えてきて、挑戦できるようになりました。

美容師と犬関連の仕事と、使う脳みそが違うのも新鮮で、刺激になっています。

しっかり働くためにしっかり休む。それがBullsonのスタイルです

――スタッフが働く環境について、何か決め事だったり方針はありますか?

僕自身がそもそも仕事も遊びもしっかりやりたいタイプなので、「休みはきちんととろう」というのはまずあります。

前職のサロンでも、店長をしながらがっつり休みもとっていました。下の子たちもそんな僕がいるから休みをとりやすかったみたいで。その経験も踏まえ、今こうして仲間が増えた中でもしっかり休みをとることは徹底しています。

――仕事とプライベートでメリハリをつけるのは大事ですよね。

そうなんですよ。美容師として技術を高めていくことはもちろん大切ですが、人生的な目標というのも大切にしています。

例えば、今度どこどこに旅行に行きたい、●●のライブに行きたい…そのために仕事をがんばる、モチベーションを高める…そういうのって必要だと思います。

自分の気持ちは自分が作るものだから、人生の目標設定はしっかり持ってほしいです。

――複合的なお店の場合、お客さんとの関わり方も少し変わってくるような気がします。

美容室って、お客さんがお店や自分を目がけて来てくれるんですよね。髪を切るという目的があるから。

でも物販になるとそうではなくて、買う目的がなくてもふらっと立ち寄るし、商品を見に来るだけの人にとっては別に僕じゃなくてもいい。お客さんにもいろんな種類があるんだなというのは、美容室をやっていただけでは気づけないことでした。

――接客業、奥が深いです。

言い方はちょっと難しいんですけど、お客さんもこちらから選ぶ時代なのかもしれません。本当に来たい人、本当に来てほしい人。そこがうまく合致するといいですよね。

正直、働いている方も心が疲れてしまう時ってあります。そうなるとお互い幸せでなくなってしまう。そのために無理にがんばる必要はないのかなと。

もちろん接客に対して手を抜くわけではなく、いろんなお客さんに来ていただく中で、お互いが幸せになれる関係性を作っていくのが理想だと思います。

みんなが楽しめて、自分もワクワクすることに挑戦していきたい

――これからの展開として、挑戦してみたいことは?

今、オリジナルの商品を開発中で、人も犬も使えるスプレータイプのヘアオイルです。

犬もシャンプー後に毛を乾かしますが、その前にオイルをつけるんですよ。それが飼い主さんと同じものを一緒に使えたらいいなと。他にはないアイテムだと思います。

サロンワーク以外の仕事に注力できるのも、昨年スタッフが2名増えて、がんばってくれているおかげです。(引き続き、仲間を募集しています!)

来てくださるお客さんとワンちゃんが楽しめて、そして自分もワクワクしながら取り組める、そんな挑戦をしていきたいです。

――最後に、YUJIROさんにとって、「働く」とは?

自分と相手が幸せになること。

相手というのはお客さんだけでなく、お仕事やBullsonを通してつながった人たちなどもすべて。

そういったつながりからおもしろいことが生まれ、お互いが幸せになり、そこに価値があるからお金が生まれると思っています。働くことで得るお金って重要なんですけど、後からついてくるものだと思うので、その中でいかに楽しめるかどうか。

働く上で、苦・楽というのは必ずあります。でも、楽のための苦だったら苦しくないし、がんばれる。

こういうスタイリストになりたい、美容師の他にもこういう目標がある、プライベートで実現したい夢がある…そこに向かって働いてほしいし、その思いを共有して一緒にがんばっていけたらうれしいです。

取材・文:青木麻理(tokiwa)
撮影:生駒由美


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Bullson
Instagram:@bullson_hair
住所:東京都港区芝浦3-12-18 バウパレス5F

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