面接回数を重ねる中でも成長を見せる【「STRAMA」ディレクター 髙橋英樹さん】#3

美容師を目指す学生、新天地を目指すスタイリストさんにとって、避けては通れない就職活動。採用を勝ち取るためには、どんな準備が必要? 心がまえは? そんな疑問を、実際のサロン採用担当者にインタビュー!

前回に引き続きお話を伺うのは、唯一無二のヘアデザインが人気のサロン「STRAMA」ディレクターを務める髙橋英樹さん。 今回は、一次面接、二次面接、サロン体験と最終面談を受けるまでが採用フローについて。STRAMAでは、その一連の流れを若手スタイリストが主体となって動いているのだそう。

第3回目は、それぞれのフローで見ているところや重要視しているフロー、好感を持つ人の特徴などについて詳しくお聞きします。

お話を伺ったのは…

「STRAMA」ディレクター 髙橋英樹さん

「DaB」を退職後は独立し、「CALVARi」を開業。2017年、現在の「STRAMA」代表の豊田永秀氏と新生「STRAMA」を立ち上げ、副社長を務める。スタイリストとしては、2ヶ月経っても崩れないと、高い技術力が評判。

最初の印象は明るさ第一に。人前に立つ意識を持ってほしい

――まずは、一次面接についてお聞かせください。

どのような体制で行われているのでしょう?

面接官6、7名に対して、学生3名。時間は1人約10分設けていて、全体で30分くらいかけて行います。ここでの質問は、志望動機や自己アピールを含めた自己紹介をお願いしていて、履歴書をなぞるようなイメージです。

――ここで見ているところは?

サロンの理念として「謙虚」「感謝」「志」の3つを心がけていて、それを感じられる人が一次面接を通過していますね。

あとは、明るい人も好感が持てます。僕たちの仕事は職人気質なところもあるため、全員が元気はつらつで明るく…とはいかないと思っていますが、最初に会う段階であまりにも暗い印象というのは不安を覚えてしまうかもしれません。職人であると同時に、お客様の前に立つ仕事でもあるので。

最初の面接ですから明るく元気に受けてもらえると安心します。そのため、あまり緊張せずに受け答えしてもらえる環境づくりには努めているつもりです。

限られた期間での成長が合否を分ける

――では、二次面接についてもお聞かせください。

一次面接と同様に面接官の数は変わらず、学生1人あたり30分ほどかけています。

――どんな質問をしている?

一次面接で聞けなかったことを深掘りしています。主に、仕事に対しての考え方だったり、プロになるために必要なことを聞いていますね。

また、僕たちは変化した様子を見たいと思っていて、一次面接のときと比べて変化したことや取り組んだことについても聞いています。実はここが特に重要だと捉えています。

――どのような受け答えだと、評価が高いでしょうか?

一次面接を振り返っての反省点とその克服の方法だったり、スタイリストと話してみて思ったことや感じたことなど、短期間でどれだけ身につけているのか、評価に関係する重要なポイントです。

さらに、二次面接に向けて取り組んだことも言えると、周囲よりも抜きに出た評価になる可能性は高いですね。たとえば、一次面接ではなかなか自分を出せなかった人が、二次面接では人が変わったかのようになっていたとか。短期間でそういうことができる人は、仕事でも期待できると考えます。

一番見ているのはサロンとの「フィット感」

――最終試験のサロン体験について伺います。

体験から最終面談、採用までの流れをお聞かせください。

3〜4時間くらいで体験していただきます。そのあと最終面談を行い、一度持ち帰ってサロン内のスタッフとも意見交換をして別日に合否のご連絡という流れになります。

――サロン体験で注目しているポイントは?

最終的には、サロンとのフィット感を見ています。

何かをするというよりも、その人が発している空気や雰囲気がサロンにフィットしているのか。周りのスタッフとも自然にコミュニケーションが取れていて馴染んでいればおおむね問題ないのかなと。

――ちょっと違うと思う方の特徴は?

先述した通り、元気さや明るさがあまりにも感じられない人。全体的に暗い雰囲気の人は、うちに限らず職業的に向かないんじゃないかと思いますね。明るさは強みになります。

――最終面談の質問内容をお聞かせください。

質問よりも、感想を話してもらっています。実際に働いてみた感想やスタッフとのコミュニケーション、接客をして感じたことなどを聞いて、その人が見ている視点をキャッチするようにしています。

――どういう人が印象に残りやすい?

サロン体験まで残っている人は、ほとんどのスタッフが好印象を持っていることが多いので、働いてみてワクワクしたとか、自分が活躍するイメージが湧いたとか…そういう感想をもらえると安心して合格が出せますね。サロンスタッフの意見も大事ですが、一緒に働く場合、本人の意思や気持ちも大切ですから。

採用される面接&サロン体験のポイントまとめ

1.人前に出る意識を持ち、明るく元気な立ち居振る舞いができる

2.一次面接の反省点や改善点を洗い出して二次面接に挑める

3.サロンのスタッフやお客様と円滑にコミュニケーションが取れる

取材・文/東 菜々(レ・キャトル)


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