約1年ごとに変えた環境。さまざまな視点と考え方に触れるキャリアの重ね方「youres hair」迫口 亮さん
今回取材するのは美容師歴17年目となる、迫口亮さん。福岡で2社、東京で4社経験し、現在は全国各地に22店舗展開するヘアサロン「youres hair」で統括マネージャーを務めています。経営に携わる現役プレイヤーとしてだけでなく、全国でセミナー講師としても活躍中です。
前編では、迫口さんの新人時代についてや、転職を重ねてきた理由などを伺います。迫口さんは、これまで約1年ごとに環境を変えることにこだわってキャリアを築いてきました。その背景には「さまざまな視点や考え方に触れて、同じ年数でもより多くの経験値を積みたい」という思いがあったそうです。
今回、お話を伺ったのは…
「youres hair」統括マネージャー
迫口 亮さん
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熊本県出身。熊本ベルエベル美容専門学校を卒業後は、「さまざまな環境で経験を積み重ねたい」という思いで、福岡県で2社、都内で4社のヘアサロンを経験している。現在は「youres hair」で統括マネージャーとして従事。バックオフィス業務も務めながら、プレイヤーとしても現場に立つ。
SAKOGUCHI’S PROFILE
お名前 |
迫口 亮 |
|---|---|
出身地 |
熊本県 |
出身校 |
熊本ベルエベル美容専門学校 |
プライベートの過ごし方 |
休みの日は弊社の他店舗を見に行ったり、お酒を飲みに行ったりしています。 |
趣味・ハマっていること |
ダーツ、社長と一緒に始めたバーの営業 |
仕事道具へのこだわり |
シザーのメーカーは、すべて「トギノン」です。ハサミは研ぎ方や形などによってできることが変わるので、用途に合わせて使い分けるようにしています。 |
学生コンテスト九州1位。「美容師神経」がよくても数を重ねて技術を磨く
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――美容師になろうと思ったきっかけは?
最初のきっかけは、16歳で高校を中退したころから美容室に通い始めたことです。
今はまったく思わないのですが、当時は施術を受けながら「髪を切るだけでお金を稼げるなんて楽そうだな」と、失礼ながら思ってしまって(笑)。とくにやりたいことがなかったこともあって、美容師の仕事に興味を持つようになりました。
――その興味は、どのように決意へと変わっていったんですか。
たまたま環境に恵まれていたんです。高校を中退していても入学できる専門学校が地元にあって、しかも2年制だったので、同級生たちと同じタイミングで社会へ出られる。その点が後押しになり、美容師の道を進むことを決めました。
――美容学生時代は、どんな過ごし方をしていましたか?
毎日きちんと学校に通う、わりと真面目な学生だったと思います。
成績は学科こそあまりよくなかったのですが、実技は学年トップクラスでした。ワインディングやオールウェーブのテストが定期的にあり、ランキング形式で結果が出ていたのですが、だいたい上位に入っていましたね。
ヘアショーやコンテストにも積極的に参加していて、ある大会ではワインディング部門で九州1位を獲得したこともあります。
――もともと美容自体が好きだったわけではないとのことでしたが、その行動力のモチベーションは何だったのでしょうか?
最初は軽い気持ちでしたけど、やり始めてみたらものすごく楽しかったんですよね。その感覚が、一番のモチベーションだったと思います。
勉強が得意な人って、勉強が好きだからこそ伸びていると思うんです。僕の場合は、美容師の技術が好きだったからこそ、自然と成長できて、ここまで続けてこられたんだと感じています。
――当時の迫口さんは、どのように技術を磨いていたんですか?
とにかく時間をかけて、数を重ねることを意識していました。授業の合間の休み時間や、1時間ほどある昼休みも休まず練習していたんです。
もともと最初のアウトプットまでのスピードが早いタイプで、技術を少し学ぶとすぐに自分のものにできる感覚がありました。スポーツでも、動きを少し見ただけで再現できる「運動神経のいい人」っているじゃないですか。そんなふうに、自分は「美容師神経」がよかったのかなと思っています。
――美容師神経、面白い表現ですね。
はい。ただ、いくら感覚がよくても練習量が少なければ、すぐに同級生に追い抜かれてしまう。負けず嫌いな性格もあって、当時は学生のなかでもレベルの高い技術を身につけられていたのかなと思っています。
シャンプー合格に約3ヶ月。力加減がつかめず苦労した新人時代
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――専門学校を卒業してからは、どんな働き方をされていましたか?
就職活動では東京のサロンで働きたいと考えて、複数の企業に応募したのですが、すべて不合格だったんです。そんななか、地元のヘアサロンがオファーをくださって、わらをもつかむ思いで就職しました。当時、九州エリアで20店舗以上展開している大型店でしたね。
――実際に働き始めてみて、どんなことを感じましたか。
正直にいうと、「拘束時間が長いわりに給料が安い業界だな」と思っていました。僕がサロンで働き始めたのは16年ほど前で、今と比べると、働き方や環境がまだ整っていなかった時代です。ただ、サロン自体はとても楽しく働ける環境だったので、挫折することなく乗り越えられてきたと思っています。
――技術を習得するうえで、とくに苦労したことは何ですか?
シャンプーが一番苦労しましたね。最近は入社1ヶ月目でテストに合格する方も多いのですが、当時の僕は20回以上テストを受けても不合格で、合格するまでにおよそ3ヶ月かかったんです。
――具体的には、どんな点が大変でしたか。
感覚の部分がなかなかつかめなかったんです。マニュアルには工程の順番や手の動かし方は書かれているものの、手首の角度や力加減は書かれていなくて。そうした部分は、先輩に聞いても「もう少しやわらかく」「やさしく」と、数値化できない表現になるので、自分の手でどう再現すればいいのかわからず悩みました。
――それは、どう乗り越えられたのでしょう?
美容学生時代と同じで、とにかく時間と数を重ねることでした。何度も先輩に聞きながら、少しずつ先輩の頭のなかにある力加減を、自分の手に染み込ませていった感覚です。
多くの視点や考え方に触れたい。およそ1年ペースで必ず転職
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――その後のキャリアについても教えてください。
美容師歴5年目くらいまでは、1年ほどのペースで職場を変えて働いていました。
――それはどうしてですか?
美容師として、できるだけ多くの視点や考え方に触れたいと思ったからです。
はっきりとしたきっかけは覚えていないのですが、サロンによって学べる技術と接客、出会える美容師はまったく違う。同じ年数を重ねるなら、より多くの環境を経験している美容師のほうが、自分の活動の幅も、お客様に届けられる満足度も広がると感じたんです。なので、4社目までは1年ほどで転職すると決めて働いていました。
――そうした転職経験は、どのように活きているのでしょうか?
たくさんありますが、一番大きいのは、行動や言葉に重みを持たせられるようになったことですね。
僕は美容師歴17年目で、「youres hair」で6社目です。同じ17年目の美容師のなかでも、経験値はかなり多いほうだと思っています。
だからこそ、後輩にアドバイスできることも増え、セミナー講師や統括マネージャーといった仕事も任せてもらえるようになりました。それに、伝えた言葉を信頼して受け取ってもらえる場面も増えています。
後編ではデビュー後のキャリアと「youres hair」に入社した経緯などについて伺います。一度は役職を手放すために「youres hair」への転職を決意したという迫口さん。しかし、自分のアドバイスや意見を後輩が信頼して受け取りやすくなることを目指して、再びキャリアアップのために奔走したそうです。後編もお楽しみに!
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youres hair 東新宿店
住所:東京都新宿区新宿6-29-11 新宿イーストクロスタワー 7F
TEL:03-6265-9856
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