出産をしたいけど、「仕事」と「ライフスタイル」はどうなるの？
妊娠・出産を機に女性の生活はかなり変化します。
子供が小さいときは、とにかく自分の手で育てたいと思い家庭に入ってしまう人、できることなら子供は保育所などに預けて、今までのキャリアを生かせる仕事に復帰したいと思う人、家庭に入ったもののやはり外で働きたいと思う人、それぞれの考え方で子供へのかかわり方や日々の生活も大きく違ったものとなります。
出産によって仕事やライフスタイルがどのように変わるのか、少し考えてみましょう。
社会とつながっていたいなら
出産後、仕事から離れていると何だか社会から取り残されてしまった寂しさをふと感じ、無性に仕事がしたくなる事があるかと思います。
今まで美容業界でバリバリと仕事をしてきた方は、自分の働く目的が何かをしっかりと持っていないと、すべてが中途半端的な感じに思えジレンマに陥るかもしれません。
子供の保育所が併設されている、また子供の急な病気などにも寛大に対応してくれる、といったサロンや会社はそれほど多くはないのが実情。働く側の精神的・肉体的疲労を考えた場合、とにかく社会とつながっていたいし収入も得たい、家事も育児もできる限りやりたいと思う方は、業種にこだわらず、パートタイマーとして就労する選択が現実的となります。
スキルやキャリアのある方は、子育て中の雇用を積極的にサポートする派遣サービスなども利用し、より自分に合う条件や環境で働ける場所を積極的に求めてみましょう。
キャリアを磨き、高みを目指したい
出産後、まずは子どもを預かってくれるところを探し、速やかにスキルやキャリアを生かせるところに正社員として復帰したいと考える方も多いでしょう。
正社員として働く以上はそれなりの覚悟が必要となり、子供を預かってもらう為のお金は必要経費や投資と割り切ってとらえないといけなくなります。また、プライベートな時間の削減も必要に。仕事にプライベートを影響させないこと等も当然のこととなります。
自分のキャリアを蓄積して、将来は自分の店を持つといったゆるがないビジョンを持っていたとしても、仕事が第一と考えるなら甘えは許されず、かなり困難なこともあるはずです。
子育て中の家事を削減できる方法は、電化製品や、食材の配達サービスなど、利用できるものは何なのかをとにかく細かく調べておくことが必要。なにはともあれ、実行するための情報集めが必須なのです。
収入を得るために働きたい
生活をレベルアップするためにお金を増やしたい、あるいは家を新築したい、子どもの将来のために貯蓄をしたい、などなど。収入重視で働きたい方は、フルタイムで、しかも正社員として働くことが求められます。
しかし、職場が家や子供の保育所から近く、しかも“残業なし”という好都合の条件を満たした職場がそう簡単に見つかるとは限りません。収入重視で考えた場合、何かをあきらめなければならないこともあるのです。優先順位をよく考えることが肝心となります。
子育て事情を考えた場合、同じような状況にある女性が多い職場であれば、お互いに理解しあえて、ある程度の融通がきくかも知れません。夫やパートナー、親を始め、周囲からどのようなサポートが得られるかもよく調べておきましょう。
新しくスキルを身につけて職場を探す
出産後、子供を預けられる状態であれば、専門学校に通ったり通信教育などを利用してスキルを身につけ、キャリアをさらに磨く方法もあります。自信をもって自分を売り込み、より良い条件で新しい職場を求めることができるステップアップの方法です。
とにかく働きたいからと焦って職に就くと失敗を繰り返してしまうこともあるので、周囲の意見も聞きつつじっくりと準備をする時間も必要です。子供の成長に関わりながら自分が何をやりたいか、何ができるかを冷静に考えること。
出産後、自分のライフスタイルをどうするかは、女性なら誰もが考え、悩む問題です。子供のこと、時間のこと、収入のこと、そして自分らしい仕事とは……
すべてを満足させるのには無理があります。となれば、自分が何を一番優先したいのかを冷静に考えてみることが大切です。そのうえで、きちんと情報を集め、しっかりとした準備を進めていきましょう。
文・sapuri
