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ママ美容師として輝く! apish・ひぐち いづみさんの美容道 #2

apishの人気美容師・ひぐち いづみさんは、結婚、出産を経験された今もなお、輝き続ける憧れの女性。

現在は、スタイリストとして働く傍ら、代表の坂巻さんのマネージャー業、PR業、キャリアメンターとして日々忙しく過ごしています。2回目のインタビューでは「仕事と育児の両立のコツ」、「女性が輝ける組織づくり」についてお伺いします。

キャリアメンターとして、スタッフの相談役に就任

――ひぐちさんの肩書にあるキャリアメンターとはなんですか?
「簡単に申しますと、“スタッフと会社の架け橋”になるのが目的の仕事です。19年前にわずか7名でスタートしたアピッシュですが、現在は全店で100名以上のスタッフがいます。人数が増えると末端の意見を拾うことが難しい状況になりますよね。新入社員が社長と直接やりとりができるわけでもないですし。
会社のこと、スタッフ間のことなどなんでもいいのですが、不安があったり悩みがある場合、私が相談役となって話を聞き、必要な場合はその意見を社長に私から伝える役割なんです」

――まるでお母さんのような存在ですね。
「私は子育て中でみんなより早めに帰宅しますから、朝に相談を受けたり、メールをもらって自宅から返信したりするなど、活動には工夫が必要なのですが。
そんなこんなで始めたのが朝活です。娘ももう小学生ですから、朝早く登校します。そのまま私も出社して、営業前の朝の時間を使って、個別に話をしたり、時にはみんなでカフェに行ったりしてコミュニケーションをとるようにしています」

――どのような相談が多いですか?
「女性スタッフからの相談が多いのですが、中でも子育て中や妊娠中のスタッフから今後の働き方の相談を受けることが多いですね。女性ならみなさんそうですが、子供のことを中心にしながら働きたいと思うものです。そうなると“私って続けられるのかな?”とか、“病気のときどうしよう…”なんて不安が常にありますよね」

スタッフの相談
不規則でハードな仕事のため、女性は身体も壊しやすい。「男性美容師には言えなくても、同性ならスムーズに相談できます。悩む前に相談できる環境を作ることが大切ですね」

――でも、ひぐちさんが引いてくれたレールがあるから安心ですね。
「とはいえ、みんな早く帰宅することに負い目はあるんですよね。逆に“子供がいるから仕方ない”と開き直られてもスタッフは困りますよね。子供は病気がつきものですが、私は徹底的な体調管理を心がけて子育てをしています。そのことはスタッフにも伝えています。一番困るのはお客様ですから、なるべく病気などで休んだりしないこと。そのための環境作りは、ママ美容師は必ず意識しないといけませんね」

女性が活躍する会社が伸びる時代。この人に残ってもらいたいと思われる仕事をする

――育児と仕事の両立は誰でも可能と思われますか?
「大切なことは、会社から必要とされることだと思います。美容師の場合、結婚しました、子供が出来ました、だけではその後は大変なことも多いかもしれません。つまり会社の協力も必要だと思うんですね。そのためには、過去の自分の働き方が大切」

――過去ですか?
「それまでどのように働いてきたか、そこが評価の対象になるというか…。サロンのために頑張って仕事をこなしてきていれば、結果として会社側は“あなたには今後もいて欲しい。だからママ美容師が働けるための、新しい制度を導入します”ってなると思います。なにもしてこないでいろいろ要求するのは違う、ということをスタッフには常に伝えるようにしていますね」

時給制、固定給。給与システムをスタッフが選べる環境に

――ひぐちさんの現在の出勤日は?
「火曜~金曜と月2回の土曜日に出勤しています。私のように子供がいるスタッフの場合、働く日数が選べるのも魅力です。実は、給料に関しても時給と固定を本人が選べるんですよ」

――珍しい制度ですね?なぜそのようにされたのですか?
「ママ美容師の場合、時短制度を使うこと以外にも突然、保育園から呼び出されたりします。そうすると、人によっては“他のスタッフに悪いな”とか“帰りにくい”とか気を遣ってしまい、会社に居づらくなるケースもあるんです。そんな場合、時給でお給料をもらっていれば、気持ち的に少しラクになれますよね。また、扶養範囲で働きたいなんて人には、そのようにもしています」

――なるほど。働きやすい環境を提供していますね。美容業界の中では手厚い企業ですね
「そうだと思います。私がこの業界に入ったときより、女性が活躍していますから会社も変わらないといけないのかもしれませんね。坂巻は常に新しいことを素早く取り入れる人間です。現場の声をきちんと形にしてくれるので、助かります」

スタッフ
終礼までいることができないため、朝礼は必ずスタッフ全員と交流するというひぐちさん。

――これからママ美容師になる女性にアドバイスはありますか?
「結婚や出産はタイミングだと思うんです。後から“やっておけばよかった…”と思うのはもったいない気がします。先ほどもお話ししましたが、長く女性が働くためには、周りの協力が必要不可欠な時が必ずあります。だから、今を一生懸命働くこと。必要だと思ってもらえれば、働きやすい方法を皆が提供してくれると思います」

ホワンとした印象のひぐちさんですが、女性美容師の道を切り開く、逞しい女性。現在は“ママになってもスマートに働き続ける女性”として、各メディアのインタビュー取材やセミナー講師を務めています。

女性は男性に比べ、人生の中に大きな転機がいくつもあります。どんなときでも好きな仕事を続けていくことは簡単ではありませんが、反面、イキイキと働く大人の女性は本当に魅力的。ひぐちさんの生き方が、多くの女性美容師の力になることは間違いありません。

取材・文/小澤佐知子
撮影/松橋晶子

Salon Data

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坂巻哲也さんが代表を務めるapishは、現在都内に4店舗、神奈川に2店舗ある超・人気ヘアサロン。オリジナルのパーマ理論を持ち、時代の最新パーマの開発に携わるなど美容業界で広く活躍。
銀座店では「セルフホワイトニング」のメニューを取り入れことでた話題。尚、ひぐちさんは曜日によって青山店・銀座店の2店舗に勤務する。
http://www.apish.co.jp

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